クラウドワークスでは、数千~数万単位の仕事がフリーランス・副業者に向けて日々募集されています。しかし、中には「著しく報酬が低い」「無償で働かせる」「やばい案件に勧誘される」など、悪質案件と怪しいクライアントが存在するのも事実です。クラウドワークスを安心して利用するには、これら案件・クライアントがどのようなものかを知り、正しく対処してトラブルを避けることが大切です。
本記事ではクラウドワークスの悪質案件や怪しいクライアントの具体例・見分け方を、クラウドワークス仕事依頼ガイドラインや私の実体験を基に解説します。
Contents
クラウドワークスにおける悪質案件や怪しいクライアントとは?
クラウドワークスのワーカーやWebライターからよく聞く悪質案件・怪しいクライアントの例としては、次のものが挙げられます。
- 異常な低単価で発注する
- 途中で連絡が途絶え、報酬がまったく支払われない
- 無茶な修正・契約外の対応を繰り返し要求される
- 追加料金なしで作業を大幅に増加される
- クラウドワークス外での直接契約を促し、その後支払い遅延や不必要な個人情報取得などを行う
- 案件とは関係のないグループやスクールに勧誘される(マルチ商法など)
- 特定の人物への誹謗中傷依頼といった、倫理・道徳に反する依頼をされる
- その他クラウドワークスの利用規約違反の仕事を依頼される
悪質案件に関しては、クラウドワークス運営としても問題視しています。私が実際に運営の人とお話しする機会があったのですが、「悪質な案件についてはどんどん報告してほしい」とおっしゃっていました。「この仕事はやばいな」と感じたときは、通報フォームから通報しましょう。
さて、悪質案件について簡単な例を挙げたものの、「怪しいけど利用規約違反の仕事なのかわからない」「実際にこれは悪質案件なの?」と、見分け方がわからない人もいるのではないでしょうか。悪質案件か否かを見分けるには、クラウドワークスが制定するクラウドワークス仕事依頼ガイドラインのチェックがおすすめです。
仕事依頼ガイドラインには、禁止されているさまざまな依頼の定義を確認できます。原則として、仕事依頼ガイドラインに抵触する仕事は受けずに、運営へ通報するのがよいでしょう。
悪質案件・クライアントの7つの具体例|出会ったら怪しむべき仕事
ここからはクラウドワークス仕事依頼ガイドライン、フリーランスの私がやばいと思った事例、他の現役ライターのお話などを参考に、クラウドワークスの悪質案件や怪しいクライアントの例を紹介します。
- 低単価などの「クラウドワークスが不適切だと判断する仕事」
- サービス外対応を要求する「クラウドワークスを介さない直接取引を想起させる仕事」
- マルチ勧誘・他者サービスへの誘導など「クラウドワークスの趣旨とは異なる仕事」
- 暴力表現や誹謗中傷など「公序良俗に反する仕事」
- 無資格業務・闇バイト系など「法律・法令・条例などを遵守していない仕事」
- 著作権違反など「第三者の権利の侵害あるいは侵害の恐れがある仕事」
- メルカリといった「外部サービスの正常な運営に影響を及ぼす可能性のある仕事」
ここで紹介する仕事に近いものが相談・スカウトとして来たときは、安易に契約せず、冷静に見分けられるようにしましょう。とくに初心者はトラブルに巻き込まれやすいので要注意です。
1.低単価・無報酬など「クラウドワークスが不適切だと判断する仕事」
犯罪行為や法律違反とまではいかないものの、クラウドワークスが不適切だと判断する依頼は禁止されています。ガイドラインにある具体例は次のとおりです。
- テストライティングやサンプル作成などと称して、無報酬での依頼または無報酬を示唆する依頼
- 依頼する予定の仕事について内容や手順、成果物の仕様、免責など業務に関する必要な定めがない、およびその記載がない依頼
- 発注する意志がないイタズラやテストの依頼
- 支払い予定の報酬と実際の報酬に大きな開きがある依頼
- 学校の宿題・課題・テスト・試験・レポート・卒論・卒業制作などの代行を行わせる依頼
クラウドワークスを利用していると、上記例に挙げた仕事を振ってくるクライアントを見たワーカーも多いのではないでしょうか。私も5年間のWebライター活動の中で何度も見かけました。異常に低単価な仕事や無償テストライティング・トライアルの依頼、仮払いをしない業務などは、少なくともクラウドワークス上では禁止されています。
初心者をターゲットにしたもの多いので、やばいと思ったら途中辞退するなど、すぐに離れることが大切です。
2.サービス外対応を要求する「クラウドワークスを介さない直接取引を想起させる仕事」
クラウドワークスを介さない直接取引を想起させる仕事とは、クラウドワークスのサービス上で出会ったにもかかわらず、クラウドワークスを介さずに契約・報酬振込みなどを行うものです。「闇営業」や「裏引き」といったイメージでしょうか。ガイドラインにある具体例は次のとおりです。
- 初回契約のみ、またはテスト・試用期間のみクラウドワークスを利用し、その後はクラウドワークスを介さない取引を依頼、勧誘、提案する仕事
- 契約前に連絡先の交換、面談・面接を伴わない仕事説明会への勧誘、面談・面接への参加が必要な仕事、その後作業や成果物に見合わない報酬で契約・仮払いを行う仕事
- 正社員や契約社員、派遣社員、アルバイトなど使用従属関係がある雇用契約での依頼(クラウドワークスはすべて業務委託契約)
- クラウドワークスを介さず、他のサービスや金融機関などで報酬の振込みを行う契約
ブログやSNSで「クラウドワークスやランサーズで契約したクライアントから、今後は直接契約でと言われて嬉しい!」と発信する人がいますが、このケースはクライアントもワーカーも利用規約違反になります。バレるケースは少ないと思われますが、バレると最低100万円の違約金が発生します。
外部ツールを使いたいときは、事前に「サービス外連絡申請」を申し込みが必要です。申請が下りれば、契約前でも面談やChatWork・Slackなどでの連絡が可能になります。ただし、クラウドワークス上での契約・報酬支払いは必要です。
3.マルチ勧誘・他者サービスへの誘導など「クラウドワークスの趣旨とは異なる仕事」
クラウドワークスは原則として、クライアントとワーカーをマッチングさせ、クラウドワークス上で結んだ業務委託契約に基づいた成果物の納品に応じた報酬を得るサービスです。それ以外のクラウドワークスの趣旨とは異なる仕事の依頼は禁止されています。ガイドラインにある具体例は次のとおりです。
- マルチ商法、ねずみ講、マルチレベルマーケティングなどの勧誘およびそれらを行わせる依頼
- アクセス数・登録者数増加を目的とした、メールマガジンや外部サービスアカウントへの登録を行わせる依頼
- 初心者向け勉強会と称し、情報商材の購入やメールマガジンなどへの登録を目的とした動画の閲覧、およびセミナーなどを行う依頼
- 覆面調査などと称したワーカーの作業(セミナー参加やサービス無料登録など)によって、アフィリエイト報酬が発生する依頼
- 成果報酬制、歩合制、成功報酬制など、稼働や作業に対する報酬が発生しない可能性がある支払い方法を示唆する依頼
- 応募・相談の段階や、契約後に仮払いをせずに作業を行わせる依頼
いわゆる詐欺案件に近いやばい依頼です。初心者Webライター・プログラマーなどは、情報商材の購入やメールマガジン登録目的の依頼に注意しましょう。「有益だし大丈夫」「お金はかからないから問題ない」とたかをくくっていると、高額なバックエンド商品を交わされたり、勉強と称してタダ働きさせられたりする可能性が高いです(そもそも依頼がガイドライン違反という)。
4.暴力表現や誹謗中傷など「公序良俗に反する仕事」
社会規範や道徳観念から外れた行為など、一般的な公序良俗に反する仕事およびそれらを賛同・助長するような仕事は、クラウドワークス上で禁止されています。ガイドラインにある具体例は次のとおりです。
- 第三者に嫌悪感・不快感を与える画像・文面、暴力表現、卑猥なデータの閲覧強制や意図せず閲覧してしまうような依頼
- 公序良俗に反するものや、有害なコンピュータウイルスを添付する依頼、および拡散する依頼
- なりすまし関係の依頼
- ステルスマーケティングや優良誤認表示などに該当する依頼
- 非科学的・迷信・噂・憶測などを根拠としながら事実と誤認させるような、不確実な情報の発信や流布につながる依頼
一時期、特定の芸能人・スポーツ選手や総理大臣などへの誹謗中傷の仕事が問題視されました(請ける前から明らかにやばいとわかる気もしますが)。
クラウドワークスでも大きく問題視され、実際に案件掲載を中断した経緯があります。そのような記事や投稿は、見るのも書くのも気持ちの良いものではありません。当該悪質案件を見つけ次第、通報しましょう(そもそもクラウドワークス側で精査してほしいですが、案件の総数を考えると物理的に難しいのかも)。
参考:クラウドワークス:個人の誹謗中傷に関する記事作成案件の掲載中断に関しまして
5.無資格業務・闇バイト系など「法律・法令・条例などを遵守していない仕事」
クラウドワークスに限らないと思いますが、法律・法令・条例などを遵守していない仕事の依頼は当然ながら禁止です。ガイドラインにある具体例は次のとおりです。
- 独占業務(弁護士や税理士のみが行える仕事など)や資格者の執筆・監修が必要な仕事を、無資格のワーカーに行わせようとする依頼
- 犯罪行為そのものや犯罪行為を扇動・教唆・肯定・助長させる依頼(闇バイトなど)
- 個人情報保護法違反の方法で個人情報を収集する依頼
- 法律上必要な許認可・登録・届出がない、もしくはそれらの条件を満たしている場合でも禁止されている依頼
- 宗教勧誘や選挙活動に関する依頼
過去に私の下には「医療関係の記事を文字単価0.5円で!」みたいなやばい案件がきたことがありましたが、喧嘩うっとんのかキサマと思いました。私に対しても、医療従事者に対しても、医療を頼りにしている人たちに対しても。
6.著作権違反など「第三者の権利の侵害あるいは侵害の恐れがある仕事」
第三者が権利を持っている対して、さまざまな侵害行為に発展する仕事もクラウドワークスでは禁止されています。ガイドラインにある具体例は次のとおりです。
- 財産権・人格権・身分権・自由権・社会権の侵害、および侵害の恐れのある依頼
- 特許権・実用新案権・意匠権・著作権・商標権などの侵害、および侵害の恐れのある依頼
- 著作権・肖像権・その他知的財産権などの侵害があること、またはその恐れがあることを知って成果物を受領する依頼
- 民族・人種・性別・年齢などによる不当・違法な差別表現が含まれる依頼
- WebサイトやSNSなどで第三者が保有する写真やイラストを、無断で転用することを含む依頼
- 第三者の記事の一部(語尾、単語、言い回しなど)に変更を加える依頼
Webライターの場合だと、記事の丸パクリや、少し文字を変えただけのリライト()の依頼などは禁止です。著作権関係の話は、エンジニアやデザイナーの仕事でも意識すべき重要事項です。
クラウドワークス初心者の人は、コピペだけで月収30万円・高単価といった明らかにやばいキャッチコピーに騙されないよに注意しましょう。
7.メルカリといった「外部サービスの正常な運営に影響を及ぼす可能性のある仕事」
「外部サービスの正常な運営に影響を及ぼす可能性のある仕事」と聞いても、ピンとこないかもしれません。ようはメルカリ、Amazon、YouTubeのような外部サービスにおける規約違反・マナー違反につながる仕事は禁止ということです。ガイドラインにある具体例は次のとおりです。
- 第三者の記事の一部(語尾、単語、言い回しなど)に変更を加える依頼
- 電子商取引サービス(オークションやフリマサイト)で、ワーカーアカウントによる代理出品の依頼
- 各サービスのアカウント譲渡、貸し出し、共有が必要な内容の依頼
- サービスや特定の商品のサクラレビュー・口コミの依頼
- 購入していない商品・サービスを、あたかも購入・使用したように見せかけてレビューさせる依頼
- SNSサービスでのスパム行為、フォロワーの不正増加、不正拡散を行わせる依頼
- 再生回数増加やランキング掲載を目的とするおよびその可能性がある、YouTube動画の再生・チャンネル登録が必要な依頼
過去にはクラウドワークスからも、「外部サービスの利用規約やルールに違反するお仕事について」にて、メルカリやAmazon、YouTube関係の悪質な依頼について注意を呼びかけています。
【よくある】具体的なクラウドワークスの悪質案件・クライアントをチェック
ここからはより具体的に、クラウドワークスの悪質案件や怪しいクライアントについて見ていきましょう。クラウドワークスを利用していれば、「この案件見たことあるかも…」と思うものがあるかもしれません。
1.とにかく低単価&タダ働きさせたがる
クラウドワークスを含め、フリーランス業界で問題視されているのが「仕事内容に対して低単価すぎる」「追加作業をタダで押し付けてくる」といった悪質案件・怪しいクライアントです。たとえばWebライターなら、「文字単価0.1円」「専門的な1万文字以上書いて1記事300円」といった、仕事量・難易度と比較して著しく低い単価の仕事が挙げられます。
Webデザイナーやプログラマー、イラストレーターなどのクリエイティブ職も、低単価で仕事をさせられるケースが多いようです。
また、クライアントの中には「契約してすぐに、募集時に記載されていない仕事が追加された」「細かい修正を何度もさせられた」と、タダ働きをさせてこちら側の労力・時間を搾取するケースも存在します。
低単価&タダ働きの仕事は、以下の文言を巧みに使うことが多いです。
- 「ライティング技術を教える」「勉強できます!」といった、お金の代わりに教育すると持ちかけてくる
- 「最初は1,000円だけど、慣れれば単価が10倍に!」といった、極端な低単価の仕事でも後から報酬が一気に上ることを匂わせる(大体は上がらない)
- 「研修期間終了後に通常単価」と、長期間の研修期間と銘打って低単価もしくはタダ働きの仕事を押し付けてくる
フリーランスとして働く場合、力関係が発注者>受注者になってしまうことも珍しくありません。そうした力関係のせいで、クライアント側の無茶な要求を飲まざる得なくなるフリーランスの方もいます。
2.態度が高圧的
悪質案件・怪しいクライアントの中には、受注者側に対して高圧的な態度で接してくるケースも存在します。とくに力関係が顕著に発注者>受注者となっている場合によく起こります。
- 不合理な要求や無償での作業、納期の前倒しなどを押し付けてくる
- 汚い言葉遣いで罵ってくる
- クライアント側に否があるににもかかわらず、法的措置を匂わせてくる
高圧的な態度は、フリーランス側の自尊心やモチベーションを低下させるだけでなく、仕事の質にも影響を与えるでしょう。私自身も高圧的なクライアントにあたったときは、契約終了をすぐに考えます。
ただしクライアント側が高圧的になる理由として、逆にこちら側の態度や言葉遣いに問題があるケースも考えられます。
3.報酬が支払われない
納品後の突然の連絡途絶え、あいまいな理由での支払い延期など、クライアントから報酬が支払われないという悪質案件も存在します。たとえば、契約前の明確な取り決めの不足が原因で起こることが多いです。
クラウドワークスでは仮払い制度(エスクロー制度)が存在しますが、「契約時はとりあえず100円で後から条件変更します」と、何かしらの抜け道を使って報酬をちょろまかそうとする悪質なクライアントがいるのも事実です。
プロジェクトの初期段階で詳細な契約書を準備し、報酬の支払い条件や期限、追加作業に関する項目を明記することが重要です。さらに、クライアントの評判を事前に調査することも、リスク回避につながります。
悪質案件に巻き込まれないためにも、しっかりとしたクラウドワークス上でのメッセージのやり取り、契約書の準備、クライアントの信頼性の確認が必須です。
4.ねずみ講やマルチ商法(MLM)などの仕事に勧誘される
クラウドワークスなどのフリーランス向けプラットフォームでは、「ねずみ講」や「マルチ商法」の仕事に勧誘される悪質案件が存在します。これらの案件は、最初に「高収入」や「簡単な仕事」をうたい文句にしていますが、実際には参加者の勧誘を目的にしているので注意です。
「簡単なアンケート調査」「おすすめの副業を紹介」として仕事を募集し、そこからLINEへの登録や外部セミナーへの参加を促します。仕事の詳細を問い合わせても、個別面談・セミナーへの参加を強く勧めてくるケースも多いようです。マルチ商法に特有の手法で、参加者を心理的に圧倒して参加を促す目的があります。
クラウドワークスの運営の目が届かないところへ誘導した後、MLMや代理購入などの悪質案件に携わらせます。他にも、高額情報商材の販売やスクール入会を促されるケースがあるので注意しましょう。
参考:クラウドワークス「「簡単なアンケート」に見せかけた悪質案件にご注意ください」
クラウドワークスの悪質案件・クライアントの6つの見分け方
クラウドワークス仕事依頼ガイドラインに違反する依頼だと、報酬未払い、労働搾取、不可解な契約の途中終了などのトラブルに発展するリスクがあります。ここではクラウドワークスの悪質案件・怪しいクライアントと疑われるものが、本当にやばいかを見分けるために必要な考え方を解説します。
見分け方1.クラウドワークスの悪質案件の具体例・体験談を調べる
ガイドラインにあるような悪質案件・怪しいクライアントの例以外にも、クラウドワークスの悪質案件・怪しいクライアントの具体例・体験談を調べましょう。どのような案件が悪質なのか、クライアントへの対処法がどうすべきかなどを事前に知っておけば、悪質案件・怪しいクライアントを冷静に見分けられます。具体例や体験談が調べられる媒体は次のとおりです。
- クラウドワークス公式「お知らせブログ」
- クラウドワークス公式「みんなのお仕事相談所」
- X(旧ツイッター)、Facebook、InstagramなどのSNSにある現役ワーカーの投稿
- 現役ワーカーの個人ブログ記事
▼こちらもおすすめ!
「経験5年Webライターの失敗談と改善点まとめ!ミス防止に必要な能力も解説」
見分け方2.クライアントの素性をよく調べる
クラウドワークス上で仕事の相談・スカウトをしてきたクライアントの素性は、必ず確認しましょう。クライアントを見分ける際に見るべきポイントをまとめました。
- 本人確認の認証や自社運営のWebサイトの掲載(住所や連絡先ありのもの)など、素性が明確かどうか見る
- 評価欄を確認し、評価の高さや過去のワーカー(とくにベテラン)からの好意的なコメントがあるかどうか見る
- 不自然に案件の大量募集を行い成約済みだが、評価やコメントが一切ない場合は疑う(直接契約に移行している可能性あり)
- Google検索でクライアントの社名やペンネームを検索し、運営サイトや評判をチェックする
▼こちらもおすすめ!
「Webライターはクライアントとのやり取りをトコトンやるべし|種類ごとの特徴も解説」
見分け方3.報酬体系の説明や仮払いをしてくれるか見る
報酬体系(単価や時給が決まる基準など)の説明をぼかしたり、仮払いを拒んだりするクライアントは悪質な可能性があります。
クラウドワークスでは「仕事を完了したけど、仮払いがされてなくて報酬が受け取れない」というトラブルがよく発生します。必ず仮払いを確認してから、仕事を開始しましょう。また、クラウドワークス上に報酬体系をメッセージとして残してもらうことで、報酬関係のトラブルが起こったときに反論しやすくなります。法的根拠にもなるので、報酬体系が曖昧なままで仕事を進めないようにしましょう。
見分け方4.依頼された案件の相場を調べておく
「依頼された案件が高いか安いかわからない」という場合は、類似案件の単価相場を調べておくことも悪質案件・怪しいクライアントを見分ける方法の1つです。
一応クラウドワークスやランサーズでは、クライアント(発注者)向けに仕事の相場がまとめられています。参考にするとよいでしょう。とはいえ個人的には「単価安くね?」と思わないこともないので、依頼内容との兼ね合いを見ながら、最後は自分の見積を掲示することが大切です。
→クラウドワークス|【2023年版】記事作成費用の相場を詳しく紹介
見分け方5.不必要な個人情報を聞いてこないかチェックする
クラウドワークスで仕事を請ける場合、原則としてクラウドワークス以外の登録情報以外の個人情報を教える必要はありません。チャットワークやSlackなどのビジネスチャットツールや仕事用のメールアドレスは、こちらの了承とクラウドワークスの申請許可があって共有することがあります
しかし悪質案件の中には、契約を結ぶ前から明らかに仕事と関係のない個人情報を聞き出そうとするケースが存在します。
- プライベートなLINE IDやGmailなどの連絡先
- 仕事に必要がない詳細な住所
このケースは、マルチ商法やその他悪徳商法の勧誘であるケースも少なくありません。
個人情報の悪用やクラウドワークスを介さない仕事などにつながらないよう、相手の誘い方や個人情報の無理やりな聞き出しなどがないかをチェックしおきましょう。
見分け方6.コミュニケーションがまったく取れない
経験上、こちら側の質問をはぐらかしたり、必要な情報を共有しなかったりするクライアントは、何か後ろめたいことがある怪しい案件を紹介してくる可能性が上がります。以下に挙げたケースのように、コミュニケーション不足のクライアントは怪しむのがよいと思います。
- 報酬金額の具体的な計算方法
- 連絡のレスポンスが異常に遅い
- こちらの質問に答えてくれない
- 言葉遣いが乱雑、幼稚、高圧的
クラウドワークスは悪質案件も多いが便利なサービス
クラウドワークス上では膨大な数のクライアントから、膨大な数の案件が発注されています。その中に悪質案件が紛れ込んでいるケースは、決して珍しくありません。やばい悪質案件から自分の身を守るには、正しい知識と毅然とした態度を身につけ、確実に見分ける力を養うことが大切です。
とはいえクラウドワークスは悪質案件だけではなく、真摯な態度と相応の報酬を掲示してくれるクライアントも大勢います(出会うまでが大変ですが)。すぐに優良クライアントと出会える!と断言はできませんが、悪質案件をスクリーニングして除くことで、その可能性を上げることが大事になるでしょう。
高卒の私もクラウドワークスのカオスに揉まれながら、ここまで生活してきました。本記事が悪質案件に悩む誰かの参考になれば幸いです。
▼こちらもおすすめ!
「【フリーランス・正社員別】Webライターの年収はいくら?1,000万円は可能なのかを考察」