Webライターとして働いていると、仕事の進め方やクライアントの指示に疑問を持つ場面は少なくありません。
最初の頃は「黙って従おう」「向こうが気づいてくれるやろ」と思っていました。が、今はわからないことや不明点はガンガン聞くスタイルに変えています。
そうしたほうが、記事の品質や連絡関係が良い方向に転ぶことが多かったためです。
今回は、あひるの経験談からくる「クライアントとのやり取り」や「処世術」を、自戒を込めて記事にします。参考になるかはわかりませんが。
(あくまで「主観です」「個人の感想です」と逃げ道を作っておく←)
Contents
面倒くさいけどやりあったほうが後々楽
クライアントとのやり取りは非常に緊張します。なるべく波風立てずに過ごしたいのは私も同じです。
ただ、一方的な解釈や恐怖で進めるとデメリットが多いのも事実。
同じ人間同士。ビジネスやその他の思惑の違いで意見が連れ違うことは、ある種仕方がないことです。
なのでそこを許容しつつ、「お互いが」将来的にスムーズに動けるようにしたほうがプラスになります。
後で確認するとより面倒くさいことが多い
お互いが勘違いしたまま作業を進めると、後の修正が非常に面倒くさくなります。
ほんのちょっとした違和感が何時間もの修正になることも少なくありません。
なので疑問点はそのままにせず、わからない点はすぐに質問することをおすすめします。
少ないやり取りで済むよう確認事項は事前にまとめておき、相手の負担を減らすとなおよし。
これまでの経験のなかには、細かいレギュレーションがないクライアントの場合、「先方が伝えていないだけだった」というパターンもありました。
- 体言止めが禁止だった
- マニュアルが古く最新のものと差異があった
- 記事構成のテンプレがあった
- 画像入れやサイズの指定があった
- ディレクターごとで指示が違う←ちょっとやっかい
「あのときめんどくさがらず聞いておけば……!」と何度思ったことか。
とはいえ、基本的にSEOライティングやリサーチの基礎さえ押さえておけば、そこまで大きな間違いにはならないはずです。
- PREP(プレップ)法:結論・理由・具体例・結論の順
- 正しい文章:誤字脱字や文章ねじれなし
- 一次情報の参照:国・公的機関・専門家のページからの引用
このあたりはどの仕事でも共通である印象です。
それで離れるならそれまで
クライアントとの相性もあるので、「離れたらそれはそれで」というスタンスのほうが精神的に楽だと思います。
これはお互い気持ちよく仕事するため大事な考え方かと。
でも「次の仕事が取れるか」「評価が下がるかも」という気持ちもわかります。
とくにクラウドソーシングサイトだと評価が数値に出る分、不安は大きいのではないでしょうか。
無理やり離れて低評価をつけられる前に、まず「自分でやれることはやりきったか・指示に従ったか」どうかの確認が大切です。
悪い言い方をすれば、「自分に否がないことを証明してから質問してみる」でしょうか。
低評価をつけられる恐れがある場合は、低評価に当たらないことを論理的に証明できるようにしておくのが最大の対策だと思います。
もし低評価にされた場合は、プロフィール欄で「低評価がありますが、こちらは問題なく業務を遂行しました」と注釈するとよいかもです。
とはいえ向こうにも評価欄は存在しますし、運営へ通報されるというリスクもあります。
めちゃくちゃな対応をする発注者は、そこまでいないとは思います(断言はできないし、自分も何回か経験ありますが…)。
【自戒】やり取りや質問前に「自分はやることやったか」を問いかけるべし
クライアントとやり取りする前に、まずは深呼吸。
その後、以下の項目を確認してみてください。
- レギュレーションやメッセージに答えが書いてないか?
- 掲載サイトや参考元の記事はちゃんと読んだか?
- 書く前にその記事の目的は明確になっているか?
- 文句言えるほど100%の仕事はしたか?
これらは私もよくやるポカなので、ものすごい自戒の気持ちで書いてます。
順番に見ていきましょう。
レギュレーションやメッセージに答えが書いてないか?
私の経験談ですが、疑問の答えは過去のメッセージやレギュレーションに大体載ってます。こちらが見逃している可能性はそこそこに高いです。
記事チェックを担当していたときも、ライターさんのレギュレーションチェック漏れは多かったです。
「前にメッセージに書いた」
「他の記事をざっとでいいから目を通して……」
という気持ちに何度もなった記憶あり。
こうしたこともあるので、まずは落ち着いて過去メッセージを確認してみることをおすすめします。
(レギュが細かいとか言わない。いや気持ちはわかるぞ)
本当に書いてなかったらどうすんねん
もちろん、メッセージやレギュレーションに答えが書いていないケースもあります。そのようなときは、わからない旨を素直にクライアントへ伝えるのがおすすめです。
「レギュレーションに載っていないのですが…」
「過去のメッセージを遡ったのですが……」
という感じで、「ちゃんと確認しました」アピール。
ただし、本当にレギュレーションやメッセージを穴が開くほど見てからにしましょう。
クライアントの指示や記事の目的がわからないときは
クライアントの依頼意図がわからず、「どのように記事を書けばよいのか」と悩むケースもあるかと思います。
私はコミュ障なこともあり、相手の気持ちを察するのが超苦手です。なので、嫌われ覚悟で「どういう意味ですか?」と聞くようにしました。
- 「ここ違う」などの抽象的指示しかない
- というか指示自体がない
- それは言ってること違うくね?と思うメッセージ
- 逆にレベル高すぎて一発じゃ理解できないほど難解
- 単純によくわからなかった
混乱が深まる前に聞いたほうが早いです。
相手と意思疎通できていないと記事の品質に影響します。「これ、全部書き直しです」と言われるかもしれないです。こうなるとお互いに不利益を被ります。
こうなる前に素直に質問したほうが、向こうの負担もトータルで軽くなるはずです。指示の二度手間や編集作業の負担が減るので…。
「意見をくれる人は嬉しい」というクライアントも少なくありませんでした。(本心はわからん)
むしろ質問しただけで高圧的な態度取られたら、さっさと見切りつけた方がいいかもしれません。
掲載サイトや参考元の記事はちゃんと読んだか?
トンマナや細かいレギュレーションがわからない場合、掲載予定のサイトや参考元の文章・装飾を丸パクリすれば大筋は合わせられます。
質問する前に、掲載サイトの記事や参考元の記事を見るべきです。サイトの文体やトンマナ、構成の流れが掴めます。
私の場合は、テストライティングのときはよく元記事を模写します。時間ないときは導入文と見出し1つ分だけでも。
とくにレギュレーション読み込んだあとに模写すると、すっと頭に入ってテスト記事が書きやすくなるので。(時給効率はクソ悪い)
もし掲示がなかった場合は、一度クライアントに問い合わせしてみてください。それでもダメな場合は……マニュアル読み込みですね。
書く前にその記事の目的は明確になっているか?
「クライアントはこの記事をどんな目的で発注しているのか」は、事前にハッキリさせといたほうがよいです。
例えば、考えられるのは以下のとおり。
- 読者に情報を伝える記事なのか(SEO上位表示)
- クライアントの商品を売りたいのか
- 自分の体験談をガンガン入れてほしいのか
クラウドソーシングでの請負だと大体は1番かなと。「検索した人が欲しいと思った情報を載せる=検索意図を満たす」記事です。
このケースでもし「クライアントの商品を売り込みたい記事なのでは」と勘違いすると、情報より「他のサービスとの比較」や「商品メリット・デメリット」の話になるため、構成が変わってきます。
構成段階で指摘がくればよいのですが、執筆してから「違うんだけど……」と言われると、お互いに阿鼻叫喚です。
またSEO記事なのに体験談オンリーでライティングしてしまうと、これもクライアントの意図とズレるので注意です。
記事の目指すべきゴールは、最初に確認することをおすすめします。
文句言えるほど100%の仕事はしたか?
依頼内容に文句を言うにもかかわらず、求められた仕事や連絡の基本を守っていないケースは論外です。
- 指示に従わない
- 記事の品質が悪い
- レスポンスが遅い
上記のビジネスマナーは、必ず押さえて仕事を進めるべきです。
逆に相手側が上記の当てはまった場合、継続するかどうかの判断の材料になります。
【補足】利用規約や著作権法など
クライアント側が明らかにクラウドソーシングの利用規約違反や著作権法違反している場合はガンガン突っ込みましょう。100%こちらに否はないので。
もし自信がないときは自分で利用規約を調べる、もしくはTwitterで同業者に相談することをおすすめします。
ただ質問する際は「時間を取っていただく」ということを忘れず、謙虚な気持ちでコミュニケーションをお忘れなくです。
▼利用規約(直接契約)についての個人的な感想▼
精神持ってかれるけど頑張ってください…!
クライアントとの議論は精神がもってかれます。こちらやクライアントの是非に関係なく。
やりたくないです。ホントやりたくないです。
ただ、お互いによりよい仕事にするためには、時に必要は作業です。
…しんどいですが、お互い頑張りましょう。平和に生きてぇなぁ…。