【2024年2月12日更新】
2019年7月度の審査にて、クラウドワークスのプロクラウドワーカー(ライター部門)に初めて認定されました。Webライターがプロクラウドワーカーに認定されるには、収入条件やスカウト数など、さまざまな条件のクリアが必要です。2024年時点では競合のWebライターが増えた影響か、やや認定基準が上がっているようです。
筆者は初心者Webライターからクラウドワークスを利用していたことから、プロクラウドワーカーの認定基準のリアルや難易度などを身を持って体感してきました。
当記事では、プロクラウドワーカー(PRO Cloud Worker)になるために必要な収入(月収)・評価値の基準や、認定された当初の数値、プロクラウドワーカーになったメリットなどを解説します。認定を目指す方にとって、今後の参考になればと思います。
2024年2月現在は、TOPプロクラウドワーカーに認定されています。TOPプロクラウドワーカーに認定された当時の状況はこちらから→クラウドワークスのTOPプロクラウドワーカーに認定されました|月収や認定条件を解説.
Contents
プロクラウドワーカーとは?コンセプトや認定による具体的な恩恵
プロクラウドワーカーとは、クラウドワークスが設定している収入条件や評価条件をクリアすると付与される、クラウドワークス公式の認定制度です。クラウドワークスでは、プロクラウドワーカーを“全クラウドワーカーの中から定められた基準を満たした人だけを選抜した、仕事能力の高いプロフェッショナル集団”と定義しています。
本制度は、クラウドワーカーの収入や労働環境の向上を目的にしています。公表されているコンセプトは次のとおりです。
働くことの常識を、変えていく。クラウドワーキングで得た収入だけで暮らしていけるクラウドワーカーを、もっと増やしたい。教育や社会保障など、会社員しか得られない環境を、クラウドワーカーへ提供したい。あらゆる企業から当たり前に頼られる、ビジネスパートナーになりたい。プロクラウドワーカーは、クラウドワークスのそんな夢を叶えるための制度です。
クラウドワークス|プロクラウドワーカー
プロクラウドワーカーに認定されると、プロクラウドワーカーならではのさまざまな特典が適用されます。公式ページに記載がある特典は次のとおりです。
- プロフィールページにプロクラウドワーカーマークが表示されるので、クライアントへのアピールにつながる
- プロクラウドワーカーのみを集めた専用ページにプロフィールが掲載されるので、クライアントから検索される確率を上げられる
- クラウドワークスがおすすめする案件(有名企業や高単価案件など)を優先して紹介してくれる
- クラウドワークスの公式メールマガジンやWebサイトで優先的に取り上げられる
直接的な効果としては、ワーカーの中でもクオリティが高い人材として、クライアントに紹介される機会が増えるというイメージです。さらに、プロクラウドワーカーの中でも上位基準を満たしたワーカーは、TOPプロクラウドワーカーに選出されることがあります。
クラウドワークスのプロクラウドワーカー認定条件・基準数値
クラウドワークスの公式サイトで発表されている、プロクラウドワーカーの認定基準をご紹介します。
- 納品完了率90%以上(過去1年間)
- 総合評価4.8点以上(過去累計)
- 獲得報酬額月間200位以内(過去1年間で1回以上、Webライターならライター部門で200位以内、エンジニア部門のみ100位以内)
- スカウト数5回以上(過去1年間、見てみてリクエストや運営公式アカウントは対象外)
- コミュニケーション評価4.8点以上(過去累計、複数のクライアントからの繰り返しの指摘・クレームがある場合は対象外になる可能性あり)
- プロフィール&自己PR入力済み
審査期間は3ヶ月ごと(1月・4月・7月・10月)です。特例によるプロ認定または認定取消処置もあるため、注意が必要です。
認定基準は、私が認定された2019年から2024年2月時点まで内容が変わっていません。今後も基準の変更はないと考えられます。とはいえ登録ワーカー数・稼働状況やクライアントの依頼内容は変化するので、獲得報酬月間200位以内の基準は認定審査ごとに異なると思われます(私もプロクラウドワーカーは認定されたり外れたりを繰り返していますので)。
またプロクラウドワーカーの基準に加え、以下の2つの条件をクリアしたワーカーには「TOP」クラスの認定を受けることが可能です。
- 獲得報酬額月間最上位(過去1年間で1回以上)
- 規定項目登録済み(メンバー情報編集・スキル登録・経歴と実績登録・NDA・基本情報編集・本人確認書類の提出)
TOPプロクラウドワーカー認定審査はプロクラウドワーカーと同じく3か月ごとに行われます(2020年10月までは6か月)。私も2020年10月に1回目の認定を受けました。2024年2月時点でも、TOP認定を受けています。いずれのTOPプロクラウドワーカー認定時も、クラウドワークスでの獲得報酬は40万円程度でした。
▼TOPプロクラウドワーカー時の状況▼
「クラウドワークスのTOPプロクラウドワーカーに認定されました|月収や認定条件を解説」私がプロクラウドワーカー認定された当初の収入(月収)・評価・納品率など
2019年7月26日15:59、クラウドワークス運営より上記の認定のメールをいただきました。クラウドワークスに登録してあるメールアドレス宛に届きます。メールはこの時間に届きましたが、クラウドワークスのプロフィールに付く認定マークは、26日の朝から確認できました。
2019年当時、私がプロクラウドワーカーに認定されたときの評価・納品率などは以下のとおりです。
- 納品完了率100%
- 総合評価5点
- スカウト回数5回以上クリア(10回以上はあったかな?)
- プロフィール&自己PRは必須項目すべて記入済み
⇒任意項目はいくつか空きのままでした - タスク完了率83%(6件中5件承認)
- ありがとうの数14
プロクラウドワーカーの認定基準は、すべてクリアしていました。タスクの完了率は83%でしたが、認定の有無には関係ないようです。条件の1つに「獲得報酬200位以内」とあるのですが、詳細な順位はプロクラウドワーカー認定された後も公表されません。そのため実際の順位は認定された本人も確認できず、「月収〇〇万円なら確実に200位以内だ」と断言はすることは難しいです。
2024年2月現在でも、獲得報酬以外の条件はキープしています。獲得報酬は案件とのめぐり合わせもあるため、満たせたり満たせなかったりを繰り返している感じです。私はクラウドワークスの利用数が多いことから、プロクラウドワーカーである期間自体は結構長いと思います。
認定時のクラウドワークスでの獲得報酬額はいくら?
プロクラウドワーカー認定当初の獲得報酬額は以下のとおりです。
クライアント様支払額が14万4,000円、手数料を引かれた額が11万9,650円。支払額、手数料を引いた値のいずれも、当時基準として言われていた10万円以上はクリアしていました。しかしこれは2019年の話で、2024年時点だと月収の基準が少し上がっていると思われます。
【2024年度版】月収10万円でもプロクラウドワーカーになれない?15万円は必要かも
初認定された7月前の認定審査である4月時点だと、最高報酬額は11万4,757円、手数料計算後は9万1,014円でした。2019年時点でも、手数料込みで月収10万円に届いていないと、200位に食い込めるとは限りませんでした。
また、2024年現在は月収10万円を超えても認定されない人がいると聞きます。私もクラウドワークス外での仕事が忙しく、月収10万円前後が続いた時期にプロクラウドワーカー認定を外されたことがありました。そのためプロクラウドワーカー認定は、「10万円超えが1つの基準、15万円を超えれば当確ライン」というイメージかと思われます。
プロクラウドワーカーの月収事情については、こちらの方々も報告されていました。
↓
クラウドワークスの「プロクラウドワーカー」。そのメリットは?(月収も公開).
プロクラウドワーカーに認定されてどうだった?感じた難易度やメリット
ここからは2019年時点で感じた、プロクラウドワーカー認定の難易度や各所感をまとめました。あくまでも主観ですので、参考程度にお読みください。
- プロクラウドワーカーの難易度は高かったか?
- プロクラウドワーカー認定を受けるメリットは?
- プロクラウドワーカーになってから月収は変わった?
順番に見ていきましょう。
感想1.プロクラウドワーカーの難易度は高かったか?
月収10~15万円と聞くと、基準が高いか低いかは人によって変わると思います。個人のスキルや当てられる時間にもよりますが、フリーランスあるいは副業の立場でこの月収を稼ぐのは、難易度が高いのではないでしょうか。
一定の給与が保証されている会社員とは異なり、自分からクラウドワークス内で仕事を取りに行き、クライアントからお金を得るに値する納品物を仕上げる必要があります。私は会社員も約10年経験しましたが、同じ仕事のカテゴリでもまったく違う感覚でした。実力がより明確に浮き出るイメージです。
フリーランス生活にもある程度慣れた今でも、クラウドワークスで10万円を稼ぐのは難しいものだと心得ています。本業や家事などと並行しているライターの方は、とくに大変ではないかと。以下では、初めてプロクラウドワーカーの認定を受けるまでに苦労したことをまとめました。
よく言われる「1円以上の案件を取りましょう」が取れないスペックだった
Webライターの間でよく言われる「仕事するなら1円以上の案件以外は狙わない論」ですが、Webライターとして活動して5年以上になる今でもハードルが高いと感じています。Webライターを始めたての方も、苦労しているケースが多いのではないでしょうか。
文字単価1円は、決して高単価とは言えません。しかしクラウドワークスでは1円以上の募集になると、一線級のフリーライター、プロクラウドワーカー、元雑誌編集者、高学歴大学生などなど、ハイスペックの人たちの応募が一気に増加します。学歴高卒・ノーキャリアの私では、応募する前から負けが決まっていたようなものです。
安定してお仕事がもらえるようになったのは、開示できる記事(無記名記事でもクライアントから許可が出れば、ガンガン出して営業しました)が増えた頃です。「目で確認できる実力・実績」は、営業活動において本当に大切なんだなと痛感しました。2024年時点でも、客観的に実力・実績がわかるものをアピールすることは大切だと感じています。
ライティングの精神・体力消耗は想像以上に激しかった
ライティング業務は想像以上に重労働です。「1日中書けばよい」と言葉ではわかるのですが、物理的に頭がショートして書きたくても書けない日も少なくありません。当時でも今でも、同じような日があります。プロクラウドワーカー認定までの苦労を通じて、ライティングでお金を稼ぐ大変さが身に染みたと思っています。
感想2.プロクラウドワーカー認定を受けるメリットは?
2024年2月現在、プロクラウドワーカー認定を受けるメリットとしては、以下のことを感じました。
- スカウト数やスカウトメールの質などが良くなった
- Webライターとしての自信につながった
「ガンガンスカウトが来る」「認定のおかげで50万円以上売上が伸びた!」といった、爆発的な効果が流石にないと思います。しかし認定当初は認定前を比較して、案件の質が大きく変わりました。そのときに出会ったクライアントさんは、その後も数年間付き合いが続いています。あのタイミングでプロクラウドワーカーに認定されたことで、その後もWebライターを続けられたのだと思っています。
とはいえ、プロクラウドワーカーになってからも詐欺案件や高圧的なクライアントからのスカウトや相談は届きました。悪質な案件の相談を減らすという意味では、プロクラウドワーカーの効果はあまり期待できないかもしれません。
感想3.プロクラウドワーカーになってから月収は変わった?
当初はプロクラウドワーカー認定によって案件の質が向上したので、収入はある程度上昇して安定もしました。少なくとも2024年2月時点では、TOPプロクラウドワーカーになれるレベルの月収に到達しています。しかし、これはプロクラウドワーカーの恩恵というより、実力・実績がプロクラウドワーカー認定当初よりも積み上がった結果だと思っています。
ただ、認定されてからクラウドワークスの実績(専門知識やポートフォリオの充実、実績数など)が積みやすくなったので、間接的に月収を上げることには役に立ったかなと。何よりプロクラウドワーカーのおかげで自信が芽生え、クラウドワークス内で積極的に営業活動ができるようになったのは、内気な私にとっては大きなメリットだったと思います。
プロクラウドワーカー認定を意味のあるものにしよう!
プロクラウドワーカー認定に意味を見いだせるかは、個人の感じ方によります。中には「プロクラウドワーカーに意味はない」「簡単に取れる」と発信する方もいますが、それが間違いとも思いません。一方で私にように、「プロクラウドワーカーを取ったことが自信につながった!」と、プラスに捉えて活動を続ける方も大勢おられます。
プロクラウドワーカーは、フリーランスを始めたばかりの人や目標を持ってライター活動を取り組みたい人に最適な指標です。クラウドワークス内でも仕事がしやすくなるので、ぜひ取得を目指してみてはいかがでしょうか。
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