Webライターは稼げるとの噂がありますが、Webライターの働き方が浸透していくうちに「Webライターは儲からない」という話も増えてきました。Webライターについて検索すると、「儲からない」「やめとけ」「底辺」との言葉を見た方も多いのではないでしょうか。
本記事では、Webライターが儲からない、やめとけと言われる理由や対処法について、Webライター歴5年以上の筆者が解説します。
Contents
Webライターはやめとけって本当?儲からない理由を考察
「Webライターはやめとけ」「儲からない」という言葉は、根拠もなく言われているわけではありません。Webライターの仕事が浸透して数十年、さまざまな人の体験談を基にこうした言説が生まれました。
Webライターはやめとけと言われる理由を、私の実体験を含めて解説します。
- 1プロジェクトあたりの単価が低い
- リサーチ・ライティング作業は想像以上に体力が必要
- 競合が多く良い案件を探すのが大変
- 競合相手が専門家や経験者が多くなっている
- 実は書くこと以外の仕事が多い
- モチベーションの維持が難しい
- フリーランスならではの精神的ストレスがある
- 発注者側の力が強すぎて物言いができない
- スケジュール管理や納期管理に関するストレスがある
- AIによって仕事が奪われる可能性が出ている
1プロジェクトあたりの単価が低い
Webライターの仕事はコンサルタントやエンジニアなどと比較すると、1プロジェクトあたりの単価が低い傾向があります。たとえば1文字2円で5,000文字の仕事でも1記事10,000円です。10万円以上を稼ぐには、10記事で合計50,000文字の執筆を請け負わなければなりません。
文字単価5円以上や、文字単価・記事単価で表せない大型プロジェクトを受注しても、生活するにはそれら以外の案件をこなす必要があるでしょう。フリーランスのWebライターの平均年収は、200万~400万円です。正社員であっても、日本の平均年収である440万円前後となっています(当ブログ調べ)。
一方でフリーランスのエンジニアなら、月50万~100万円で受注することも少なくありません。コンサルタントも、月100万~150万円と言われています。どちらの仕事も専門性の高い高度な仕事が多い反面、1プロジェクトあたりの報酬も高い傾向にあります。
このように、Webライターは大金を一気に稼げる仕事だと個人的には思っていません(自分や周囲の経験を聞く限りでも)。報酬金額はクライアントの予算に大きく左右されますし、クライアント側が継続的に利益が出さなければ、単価アップや長期継続案件を勝ち取るのも難しいでしょう。
私がお付き合いしてるクライアントの中にも、常に予算がカツカツで運営自体が大変だというケースをお聞きすることもあります。少なくとも、未経験の初心者Webライターに文字単価5円レベルの発注をする余裕がある個人・法人は、そこまで多くないと思われます。
私も実際にWebライターを始めてみて、「想像以上に大変だし儲からない」とよく感じてきました。未経験だけど楽をしてお金持ちになりたいという方がいれば、中途半端な気持ちなら止めとけと言うかもしれません。
当然ながら年収1,000万円レベルの年収のライターや、自分のメディア・商品を持つライターの方もいらっしゃいます。
参考:ITプロパートナーズ ITプロマガジン「フリーランスエンジニアの単価相場は?100万円目指す方法も紹介」
参考:みらい総研「フリーコンサルタントの単価はどれくらい?職種別に解説!」
参考:厚生労働省「経営コンサルタント」 「ITコンサルタント」
リサーチ・ライティング作業は想像以上に体力が必要
Webライターの仕事の多くは、記事を書くためのリサーチ(Web検索、書籍、インタビュー、現地取材)と、実際に記事を執筆するライティング作業が多くを占めます(案件によっては企画が一番時間がかかるケースもあり)。
リサーチとライティング作業は、想像以上に体力が必要な作業です。「調べて書くだけ」などと言われますが、「言うは易く行うは難し」というものでしょう(人によるかもしれませんが)。
「WebライターのリサーチなんてWeb検索だけじゃないの?」と思われるかもしれませんが、検索上位かつ根拠ある正しい記事を目指すには、上位記事をリサーチするだけでは足りません。
「専門性や権威ある団体や官公庁が公表しているもの」「一次情報であるもの」「最新の情報」「Web上で公開されてる論文」などを探し、そこから必要な情報を得る必要があります。中には専門知識や経験がなければ読み解くことすら困難な情報もあるため、「リサーチのための勉強」をしなけばならないこともあるでしょう。
また、ライティングは頭と指の疲労が非常に溜まる作業です。正しい情報をわかりやすく伝えるための試行錯誤、記載情報のファクトチェック、細かい誤字脱字の修正、一日何千文字・何万文字書き続ける体力などが求められます。
今でこそ1日に何千文字何万文字書くことも普通になりましたが、Webライターを始めた当初は苦痛ばかりでした。ブログ記事を2,000文字書くだけでも、頭と指が限界を迎えてその日の仕事ができなくなるレベルだったのを覚えています。仕事が多い日は、24時間パソコンに向かっていたこともありました。
競合が多く良い案件を探すのが大変
Webライターの働き方が浸透すると同時に、Webライター同士で良い案件を取り合うという事態も発生しやすくなります。
「クラウドソーシングだと、良い案件に何十人ものライターが応募する」とはよく聞きますが、実際に1文字2円クラスだと40人以上が応募するケースも多々見られます(もちろん、応募数が少ないものもあり)。
2.3円/1文字の案件で71人
2円/1文字の案件で43人
さらに一部の意見の中には、「良い条件の仕事は、クローズドな場で回っている」というものがあります。長期契約しているクライアント、オンラインコミュニティ、フリーランス同士のコネなど、すでに信頼関係にある者同士で仕事を任せ合うケースも珍しくないようです。また、クラウドソーシングサイトで出会ったWebライターに対する非公開案件の紹介やスカウトの存在など、Webサイトでも公になっていない案件が多数あります。
Webライターを始めて間もない方の中には、ある程度完成したコミュニティに入るのにハードルの高さを感じることもあるでしょう。仕事の取りづらさやライバルの多さを痛感し、「Webライターは儲からない」「やめとけという意見は正しいかも」と思う方もおられます。
競合相手が専門家や経験者が多くなっている
SEOを取り巻く環境の変化やWebライターの働き方の浸透によって、求められるWebライター像も変化しているように感じます。
具体的に言うと、特定の分野の専門家(士業、研究者など)や、経験者(執筆分野の業界出身、出版経験者、ライター経験者、Web業界経験者など)が、競合のライターとしてよく見かけます。案件によっては、1円/1文字の案件に、業界出身者や編集経験者などが応募しているパターンも珍しくありません。
競合相手に専門家や経験者がいる理由として、以下のことが考えられます。
- SEOに占める「E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)」の重要度が上がり、発注者側が専門家や経験者を求めている
- コンテンツのオリジナリティを強めるために、取材経験者や専門家の需要が高まっている
- 副業の浸透によって、士業の方や業界経験者の方が本業の合間にライティングを始めている
- Webライターとして仕事を得るには、専門知識とは別の分野で勝負する必要があるかもしれません。
実は書くこと以外の仕事が多い
「ライティングとリサーチができればWebライターは簡単」と思っているなら、それは大きな勘違いです。むしろそう思っているなら、やめとけと言います。
Webライターの仕事には、次のものも含まれることも多いです(案件にはよりますが)。
- SEO対策
- リサーチ・ライティング作業は想像以上に体力が必要
- 校正・編集
- 画像選定・画像作成
- SNS投稿の管理
- 各種データ分析、分析に基づくリライト作業
- 提案・交渉などの営業
- 経理作業
- 確定申告作業
とはいえ、あまりに文章関係とは関係のない仕事を多数振られたうえに、その分の作業料が出ないときはクライアントへ交渉を行いましょう。
モチベーションの維持が難しい
Webライターの仕事は、原則として1人でパソコンに向かう仕事です。オフィス勤めのような他の人からの直接的な干渉がないため、自分で自分のモチベーションをしっかりと管理しなければなりません。
モチベーションが出ない、スランプが続くなどの気持ち的なトラブルが発生しても、自分で解決しなければ引きずることになります。会社のように、他の人がカバーしたり有給を取ったりなどの救済は存在しません。よく声をかけてくれるクライアントでない限り、「すごいです」「流石です」といった気分が上がる言葉を聞く機会も減ってしまいます(当然ながら、自分の仕事を褒めてくれるクライアントもいます)。
さらに、気分が落ち込んでいるときにSNSで「月収〇〇万円稼いだ!」「文字単価10円を獲得した!」といったキラキラ投稿を見ると、自己嫌悪や嫉妬で一気にモチベーションが下がるケースもあります。
そのため、自分で自分の機嫌が取れない人、1人作業だと病んでしまう人などは、Webライターの仕事を苦痛に感じる可能性があります。
フリーランスならではの精神的ストレスがある
フリーランスのWebライターとして働く場合、フリーランスならではの精神的ストレスへの対処が必要です。とくに在宅やリモートで働くことも多いWebライターの仕事は、一緒の空間に同僚が基本的にいません。
フリーランスならではの精神的ストレスの例は、次の通りです。
- テキストベースのやり取りだけだと、取引先の真意や感情が読めずに不安になる
- 業務委託契約だと、突然契約が打ち切られるリスクがある
- 自分の仕事の成果(PV、CV、検索順位など)が出ず、実力がないのではと落ち込む
- 気軽な雑談など、コミュニケーションによる気分転換ができない
Webライターの仕事においても、オンラインミーティング、インタビュー、コミュニティでの交流といった、人と接する業務や機会はあります。とはいえ、オフィスワークや現場作業などと比べるとコミュニケーション機会は少なくなるため、人との交流を求める人はWebライターの働き方が合わない可能性があります。
書き仕事をしながらコミュニケーションを求めるなら、取材できるライターになる、ライターコミュニティやチームに入る、編集者やディレクターなどの仕事も始めるなどがよいかもしれません。もしくは、フリーランスではなく正社員や契約社員のWebライターを目指すのも1つの方法です。
発注者側の力が強すぎて物言いができない
「発注者とWebライターは同等の立場」は原則的な考えですが、実際には発注者側の力が強すぎて物言いできないWebライターが多いのが現実です。たとえ発注者側が無茶な仕事を要求してきても、「断ったら他に仕事がもらえない…」と考えてしまい、無茶な要求に応えてしまうWebライターは少なくありません。
発注者側が優位な立場を利用するケースは、Webライター業界に限らず残念ながらよくあることです。立場の弱い事業者を守る目的で、独占禁止法や下請法が制定された歴史もあります。
とくに悪質な発注者は、「お金は出さないけど高品質の記事がほしい」「Webライターなんていくらでもいる」という考えで、Webライターに対して一切リスペクトせずに使い捨てます(強烈に悪質な場合ですが…)。そのようなクライアントに当たってしまったときは、Webライターは儲からないと感じてしまうでしょう。
ちなみに下請法は弱い立場のフリーランスを守る法律ですので、一度は目を通しておくことをおすすめします(必ずしも適用できるとは限らないですが)。
スケジュール管理や納期管理に関するストレスがある
フリーランスのWebライターの仕事は、請けた仕事の進捗や記事の提出期限など、スケジュールや納期の管理を自分自身で行う必要があります。とくに迫りくる納期に対して、プレッシャーとストレスを感じることもよくあることです。
たとえば複数のプロジェクトを同時進行しているときだと、それぞれ異なる納期に間に合うよう、記事ごとに進捗計画が重要になります。もしクライアントからの変更要求や追加があれば、計画を組み直さなければなりません。品質やスピードを落とさずに、です。
また、突然の発注の存在や次回依頼の不透明さなどの要素で、先のスケジュールが読みづらいのもWebライターのスケジュール管理を難しくする点です。業務委託契約の場合だと、「次月は依頼されず、3ヶ月後に一気に仕事がくる」というパターンもよくあります。
こうしたスケジュール管理や納期管理によってストレスが溜まることから、「自己管理できない人はWebライターはやめとけ」という意見が出ています。
AIによって仕事が奪われる可能性が出ている
近年、画像生成AIや音楽生成AIなどのAI技術が発展していく中、Webライターの仕事もAIによって奪われる可能性が出てきています。具体的な理由は次の通りです。
- AIのほうが人間のWebライターよりスピーディーかつ大量のコンテンツを生成できるから
- AI学習によって最適なSEOを瞬時に学び、人間以上にSEOに強いコンテンツを作れる可能性があるから
- 人間と同等レベルの語彙と文法でのライティングができるようになっているから
- 日本語以外の外国語でも対応でき、国際的なコンテンツを作成できるから
以上の理由から、Webライターも他の仕事と同じく、AIの台頭が人間の仕事を奪うことが懸念されているのです。以前は難しいとされていた動画AIなども登場していることを考えると、より高度な文章生成AIが出てきてもおかしくはないでしょう。
これからWebライター業界を生き抜くには、基本的なライティングスキル以外にもAI活用技術、AIでは書けない分野のスキル(インタビューなど)などが必要になるかもしれません。
「やめとけ」と言われてもWebライターを続けたいときに意識するポイント
「Webライターはやめとけ」「儲からない」と言われたとしても、自分はWebライターの仕事をしたいと強く思う人もおられると思います。ここからは、やめとけと言われてもWebライターを続けたいときに意識するポイントを解説します。
ライターコミュニティに入ってみる
独学で始めたり1人で仕事を進めていたりしたものの、自分1人だけではWebライターとしての成長に限界を感じることもあります。もし人とのコミュニケーションを苦にしないのであれば、ライターコミュニティに入ってみるのがおすすめです。
Webライターがコミュニティに属するメリットは次の通りです。
- 作業通話に気軽に誘いやすい
- コミュニティ内で近しい歴の先輩ライターと交流できたり、ベテランライターの技術を勉強できたりする
- コミュニティメンバーからライティングに関するフィードバックを得られる
- Webライターの働き方について悩んだとき、相談や助言を求めることができる
- 目標に邁進しているライターや勉強しているライターから刺激を得て、モチベーションアップにつながる
- 最新のSEO、経済状況、その他ライティングのトレンドを共有できる
周囲から「やめとけ」「儲からない」と言われる環境でも、コミュニティ内だとむしろ応援や励ましを受けられて、Webライターの働き方を前向きに捉えられる可能性があります。
なお筆者はほぼ独学でWebライターの勉強をしてきました。筆者が考えるWebライターの独学については、「【歴5年の経験談】Webライターの独学におすすめ勉強方法6選!メリット・デメリットも解説」にて解説しています。
正しい報酬を得られる仕事を探す
Webライターの仕事はやめとけと言われる理由の多くは、「低単価で儲からないから」というものです。しかし、Webライターの仕事は低単価なものだけではありません。むしろ文字単価3円の仕事なら、1日5,000文字執筆すれば1万5,000円、20日なら30万円稼げます。
また、PV数や成約数に応じて報酬が決まる成果報酬型、ブックライティングや電子書籍の執筆でもらえる印税などの報酬体系も存在します。
良条件の仕事の競争率は高いものの、実力とアピールポイントがあれば仕事を得ることは可能です。実業系の高卒・工場勤務からWebライターを始めた私でも、生活できるレベルにはWebライターの仕事で稼げます。
正しい報酬を得られる仕事を探す方法や、スカウトを受ける方法は主に次の通りです。
- クラウドソーシングで実績を積んで、執筆経験、ポートフォリオ、実績数、クライアントからの評価コメントを得て、提案できる材料を増やす
- クラウドソーシング以外の求人サイト、フリーランスエージェント、SNS、Webメディアなどを通じて応募してみる
- ライターコミュニティの同業者から紹介してもらう
Webライターとして正しい実力を身に付ける
Webライターとして安定した仕事を得るには、Webライターの仕事で必要なスキルを身に付けましょう。「そんなことは当たり前」と思われるかもしれませんが、私も含めてWebライターの基本を忘れてしまっているケースも考えられます。
今一度、Webライターとして必要な能力を見ていきましょう。
- コンテンツを検索上位に表示させるSEO野知識
- 正しい情報、商品・サービスの魅力などを伝えるための文章力
- 誤字脱字や間違った文法を正せる校正能力
- 執筆した文章をよりブラッシュアップする編集力
- 必要な情報源から必要な情報を収集し参照するリサーチ能力
- 自分自身の文章力や専門知識、実績などを正しく伝えられる営業力・提案力
- クライアントやディレクターと適切に報連相できるコミュニケーション能力
Webライターは競合相手が多い反面、玉石混交の世界でもあります。中には「正しい文章、正しいコミュニケーションだけで上位に入れる」と言われることもあります。Webライターとして活躍するには、今一度Webライターに必要な基礎を見直すことも大切です。
否定してくる相手を見る
「Webライターなんか儲からないからやめとけ」と言ってくる人がいたときは、どのような気持ちで否定してくるかを一度考えてみてください。
否定してくる人の多くは、「Webライターの仕事について知らないから否定しているだけ」「人と違うことをしていることをバカにしたいだけ」というケースに当てはまるのではないでしょうか。Webライターの仕事をしたこともないのに、イメージや冷やかしで否定してくるパターンはよくあることです。
結論から言えば、そのような人の言葉を真に受ける必要はありません。
しかし逆に、Webライターを経験したうえで業界を俯瞰した人から言われたときは、その言葉を一旦受け止めることも大切です。私も経験者の端くれながら、アドバイスするなら「やめとけとは言わないけど、想像以上に大変でしんどい仕事だ」と言います。
とくに「執筆経験がないのに仕事を辞めてWebライターになる」「楽して稼げると思っている」という場合なら、はっきりと「準備が足りないし、思うように儲からないからやめとけ」と伝えるでしょう。
【実体験】私が周囲から「やめとけ」「儲からない」と言われたときの対処法
私自身の経験から、Webライターはやめとけ、儲からない、と周囲から言われたときに実施した対処法をまとめました。これからWebライターを続けていく方の参考になれば幸いです。
「やめとけ」という周囲の声は気にしない
私が正社員を辞めてWebライターの仕事を始めたときは、テンプレかもしれませんが周囲から「やめとけ」「騙されてない?」と心配されました。工場勤務からいきなりライターの仕事を始めようとしたのだから、当然っちゃ当然です。嘲笑されることもありましたが、心配する声のほうが圧倒的に多かったと思います。
友人と会っていたときにクラウドワークスでの仕事の話をしても、怪しいアプリ、遊びだなと言われることも多々ありました。しかし、記名記事やその他の実績を積んだ現在は、応援してくれる人も増えています。以前のように、心配の声はほぼなくなりました。
月並みですが、ようは結果を出せば周囲も納得してくれるということです。Webライターとして働くことに間違いがないと思ったときは、周囲の声を気にせず突き進んだり、「なぜWebライターなのか」の理由を論理的に説明したりなどがおすすめです。
Webライターの仕事と言われても、周囲がピンとこないから心配します。報酬体系や時給、仕事の内容、相手が法人なら法人クライアントと仕事をしている事実など、Webライターの仕事を詳しく説明して「ちゃんとした仕事である」と説明することから始めてみてください。
一旦は儲けを捨てて記事の質や売り込みを追求してみる
Webライターとしてお金を稼いでいくためには、低単価の搾取案件を避けるのが無難です。しかし、実績や実力がなかった私の場合は、一旦儲けよりも「記事の質を磨いて、スキルアップを優先」「ポートフォリオの充実を優先し、営業力の強化」に徹した時期がありました。
ただ低単価の案件で搾取され続けながら書き続けるのは、将来的なことを考えるとむしろ損していると考えたからです。
結果的に、スキルアップやポートフォリオの充実を優先した時期があったからこそ、より高単価の仕事を獲得できるようになりました。
たくさんの失敗を重ねた
筆者の場合、人間社会の中では能力が低いほうだったので、他のWebライターの方々よりも多くの失敗を重ねてきました。一方で、それらの失敗に心を折られながらも続けてきたことで、2024年で6年目を迎えることができています。
「失敗を糧にすること」、これがWebライターはやめとけに対する対処法の1つだと思います。私のWebライターの失敗経験は、「経験5年Webライターの失敗談と改善点まとめ!ミス防止に必要な能力も解説」の記事にくわしくまとめてあります(若干恥ずかしくはありますが)。
Webライターに向いている人
Webライターは、どのような人に向いているのでしょうか。個人的に感じた部分を含めて、参考程度に考察しました。
好奇心旺盛でリサーチが得意な人
Webライターの仕事には、さまざまなトピックに関して深く掘り下げる好奇心とリサーチ能力が必要です。新しい情報や知識を追求する熱意がある人は、魅力的かつ有益なコンテンツを生み出せます。
またWebライターの仕事には、効率的に情報を収集し、正確かつ興味深い記事を書くための基礎となる能力が求められます。
柔軟性があり変化に適応できる人
デジタルメディアの世界は常に変化しており、常に新しいトレンドやテクノロジーが登場します。2024年なら、ChatGPTを始めとするAIが、この環境においてシンギュラリティとも言えるでしょう。
こうした変わりゆく業界へ柔軟に対応し、新しいスキルやツールを学ぶ意欲がある人は、Webライターに適しています。
また、クライアントの要望や市場のニーズに合わせてスタイルを変えられる適応性も重要です。
自己管理能力が高く独立して作業できる人
Webライターは自宅やカフェなど、オフィス外で仕事をすることが多いため、自己管理能力と自立した作業スタイルが求められます。
スケジュール管理、期限厳守、効率的な作業方法の設定など、自分自身の時間と仕事を管理できる人は、フリーランスWebライターとして働きやすいでしょう。自分でモチベーションを維持し、一貫した生産性を保つ能力も不可欠です。
「Webライターはやめとけ」と言われても続けたいなら続けよう!
Webライターや儲からない、やめとけとの声があるのは事実であり、私自身もそれらの意見がすべて間違いだとは思いません。しかし、本当にWebライターを仕事にしたい人、書くことに興味がある人なら、そうした周囲の声を気にする必要はないと思います。
2024年以降のWebライター業界は、AIの台頭や副業の流れでさらに大きく変化するでしょう。そうした変化を受け入れながら、柔軟なWebライターになることが今後とも活躍できるWebライターになれるのではないでしょうか。
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