【定年後】50代・60代からWebライターでシニア起業できる?メリットなどを解説

50代・60代のシニア起業でWebライターを始めるメリット・デメリット ライター雑記

Webライターを始めるのに年齢は関係ありません。なかには、50代・60代からのシニア起業としてWebライターをスタートさせたい方もいるのではないでしょうか。

本記事では、50代・60代からのシニア起業のメリット・デメリットや、Webライターの始め方について解説します。

定年後に向けて50代・60代からのシニア起業でWebライターはどう?

シニア起業でWebライターを始めることは可能です。Webライターを始めるのに特別な手続きや仕入れ作業は発生しませんし、年齢制限もないからです

とくに最近はGoogle検索や書籍などでWebライターの始め方を調べられる時代ですし、オンラインコミュニティや通信教育などで1からWebライターのスキルを学べます。大手クラウドソーシングサービスでは、Webライター未経験者向けの教育コースもあります。

そもそもこれまでの仕事でビジネス文書や広告を担当されている方なら、1から学ばずともその文章スキルをそのままWebライターの仕事に転用可能です。仕事のなかでクライアントのフィードバックを受けながらWebライティングスキルを磨けば、Webライターとして十分に活躍できる土台ができあがると思います

「ライター業は未経験だから不安だ」と思われるかもしれませんが、50代以降でライター未経験からスタートした方は大勢おられます。

株式会社ビズヒッツの「WEBライティングをしてよかったことランキング!461人アンケート調査」では、回答者の10.9%が50代以上、40代以上なら40.8%です。若い世代と比べると少ないものの、50代以降でもWebライターとして活動している方は珍しくないことがわかります。

実際にSNSやブログ記事などでは、50代からWebライターを始めた方々の体験談の閲覧が可能です。

50代・60代のシニア起業でWebライターになるメリット

シニア起業をしてWebライターになることは、若い世代からWebライターを始める場合とはまた別のメリットが存在します。シニア世代だからこその強みを活かした、ある意味で老獪な物書きを目指せると思います。

50代・60代のシニア起業でWebライターになるメリットを見ていきましょう。

豊富な経験と知識を活かしやすい

私個人が考えるシニア起業Webライターのもっとも大きなメリットは、長年の経験から得た知識やスキルを生かせることです。特定の業界での数十年レベルの知識や経験、何度か転職や退職を経て得た若者では持ち得ない体験談などは、シニア起業のWebライターならではの強みになると思います。

営業テクニック、マーケティングや広告の知識、コンサルタント経験、現場で培ってきた製造その他技術などはもちろんのこと、管理職やプロジェクトマネージャーの経験があれば、E-E-A-T(経験、専門性、権威性、信頼)が重要視されるSEOにおいて、クライアントが喉から手が出るほどほしがるライターになれるでしょう。

例えば私は工場勤務約10年の経験がありますが、定年したベテラン技術者からしたら10年の経験なんぞペーペーの部類です。また、本格的な管理職の経験を持っていないので、経験に基づいた現場のマネジメント記事を自分の力だけで書き上げるのは難しいのが実情です。

知識や経験を力に転用しやすいWebライター業界において、シニア起業がプラスになる場面は多々あるのではないでしょうか

Webライターあひる
セカンドライフでの旅行や趣味をエンタメ系の記事に、年金関係の経験をマネー系の記事に転用できるかもですね。
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外仕事のような肉体的な負担を軽減できる

Webライターは原則として、在宅で仕事を進められます。工場勤務やサービス業、物流業といったレベルの身体的負担は発生せず、体力仕事は勘弁してほしいシニア世代の方でも取り組みやすいのがWebライターのメリットです。

外取材が伴う案件が発生する場合でも、移動の労力がかかるのみで力仕事はそこまで発生しないでしょう。近年ではオンライン取材も主流になっているので、遠出をしなくても自宅や近場のカフェで取材ができるようになっています(現地取材などは流石に現地へ赴く必要がありますが…)。

柔軟なスケジュールが設定できる

Webライターには原則として納期が設定され、納期までに記事の納品が求められます。一方で、納期に間に合うのであれば稼働時間は朝早くでも夜中でも問題ありません。クライアントと話し合うことで、納期もある程度自由に調整できます(もちろん、限界はありますが)。

このように会社員と比較してスケジュールを管理できるため、ライフスタイルや健康状態に合わせて仕事のペースを調整できます。定年後にのんびり働きたい方、超朝型スタイルの方でも、Webライターは取り組みやすい仕事だと言えるでしょう。

初期コストを抑えて起業できる

Webライターを始めるのに、特別な機器やオフィススペースは必要ありません。基本的な機能を持つコンピューターや、インターネット環境があれば始められます。

シニア起業のデメリットには「起業に失敗したら、退職金や年金を取り崩すリスクがある」が存在しますが、Webライターは数ある起業の中でも創業費・開業費が非常に安い部類です。また、店舗の賃貸契約や仕入れが発生しない分、仕事の休止や廃業も難しくありません。

このように、Webライターは最初のシニア起業として始めやすいメリットがあります。

シニア起業でWebライターを始めるデメリット

シニア起業でWebライターを始めるメリットは多い一方で、やはりデメリットも存在します。シニア起業でWebライアーを始めるときに注意したいデメリットを以下で考察しました。

簡単なパソコンスキルと知識が必要になる

原則としてWebライターは、タッチタイピングスキル、セキュリティの基礎的な理解、電子契約関係への対応、ビジネスチャットやクラウドソーシングに関する操作などが求められます。ときには、コンテンツ管理システム(CMS)やその他オンラインツールの導入・操作が必要になるかもしれません。

これまでパソコンを触ったことがあっても、業務委託契約や在宅ワークならではの新しい環境への適応が必要になるケースがあります。これまでテクノロジー系に不慣れだった場合、最初は少し戸惑うかもしれません。とはいえ難しいことはないので、すぐに慣れていくと考えられます。

Webライターあひる
私が始めたときはパソコンスキルゼロ、指1本タイパーでした。

若い世代との競争が発生する

Webライター業界は若い世代も多く参入しており、とくに人気のある分野では激しい競争に直面する可能性があります。案件の中には実質的な年齢制限を設けているクライアントもいるため、年齢がネックになる部分が出てくる可能性は否定できません。

また、若い世代のほうがテクノロジー関係の情報に明るく、そこで差が生まれる可能性もあります。

とはいえ50代・60代ならではの知識や経験があれば、若い世代よりも重宝される案件も多々存在します。シニア起業でWebライターの成功を目指すなら、知識や経験が重要視されるプロジェクトを探すのも戦略の1つです。

収入に不安定性がある

Webライターはプロジェクトベースでの作業が多く、収入が不安定になりがちです。

定期的なクライアントを確保するまで時間がかかることがあります。退職金や年金、貯蓄で余裕があれば問題ないものの、未経験からすぐにお金を稼ぐ必要があるときは注意してください

在宅での孤独感がある

Webライターの仕事の多くは在宅で完結するため、クライアントとのやり取り以外に社会とのつながりが少なくなる可能性があります。

定年後の社会的つながりを求める方や、人と接するのが好きな方は、社会的孤独感が苦痛になる可能性があります

定年後に向けて50代・60代のシニア起業でWebライターを始めるには?

定年後に向けて50代・60代のシニア起業でWebライターを始めるのに、特別な手続きは必要ありません。始めるだけなら、開業届を提出せずにプロジェクト案件を受けることも可能です。

もちろん、始めから法人を設立することもできます。会社員時代に培った人脈や能力を見て「自分なら最初から法人で始めても利益を出せる」と思うなら、挑戦してみるのもよいでしょう。

とはいえ、Webライターという仕事は始めから年収1,000万円以上稼げる仕事とは言えません。エンジニアやデザイナーと比べるとプロジェクト1つあたりの単価が低く、あくまで労働型の仕事であるためです。

個人的には、最初は個人事業主として始めるのが無難かつ現実的かと思います。複数人のWebライターや編集者と組んで編集プロダクションを立ち上げる、書籍販売チームを結成するなど、Webライターのスキル・経験を活かしてより大きなビジネスを始めるときに法人設立を検討してみてください。

Webライターの仕事を請ける主なルートは次の通りです。

  • Webメディアや編集プロダクションなどへ直接営業をかける
  • Indeedやその他転職サイトでの求人(業務委託契約)に応募する
  • クラウドソーシングサービスへ登録する
  • SNSなどで掲載されている募集へ応募する
  • フリーランスエージェントを利用する(スキルに自信がある人向け)

私の場合は、クラウドソーシングサービスに登録して仕事を請け始めました。そこで実績やスキルを磨き、直接契約の仕事やより大きなプロジェクトへの参画などを経験しています。

Webライターに興味があるけど始めようか迷っている方は、ぜひ当記事を参考にWebライターでのシニア起業を検討してみてはいかがでしょうか。

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