こんにちは。
今回はにわか&ライト読書家である私が、読んだことある「東野圭吾」の小説で、個人的におすすめのものを紹介します!
どれもドラマ化や映画化されている作品ですので、すでに知っている方も多いかもしれませんが、私が好きなシリーズですので、気にせず紹介してます(笑)
ストーリーのネタバレはなしですので、気軽にお読みくださいませー。
Contents
紹介小説は「白夜行」「手紙」「秘密」「真夏の方程式」
私が特に好きなのは以下の4冊です↓
- 白夜行
- 手紙
- 秘密
- 真夏の方程式
他にも読んでどれも面白かったのですが、今回は個人的な琴線に触れた作品をご紹介します。
ネタバレしない程度に感想もあるので、良ければどうぞです。
白夜行|本人からは語られない亮司と雪歩の物語
1973年、とある廃墟のビルで起こった殺人事件。
その事件の被害者の息子「桐原亮司」、容疑者の娘「西本雪歩」。殺人事件後は別々に生きていたはずの2人、その周りで起きる事件関係者達の数十年に渡る物語です。
この小説、心理描写が秀逸……というかかなり特殊で、主人公2人の心理描写がまったくありません(セリフはあります)。周辺の人物、つまり第三者目線からのみ、主人公2人がどんな人物であるのか、あくまで客観的に語られていきます。
つまり、2人がなにを考えていたか、お互いどんな関係だったのかは最後まで明言されないんですよね。でも、途中途中で推測できる描写やセリフはあって、「こう考えたからこうしたのかな?」と推理しながら読み進められます。
読む人によって印象が変わる、そんな小説の醍醐味をたっぷり味わえる作品です。
白夜行の簡単な感想
東野圭吾の小説の中で、個人的にはダントツというか1番好きです。
800ページ超えのボリュームにも関わらず、ノンストップで読んだのを覚えています。亮司と雪歩、この二人は心理描写がなくても印象的なセリフや仕草、行動によってキャラクターがある程度推測できるのですが、雪歩のキャラクターには戦慄するかも知れません(笑)
でも雪歩も亮司も本当に魅力あるキャラクターで、ページをめくるほど物語にのめり込んでいきました。個人的に最後のページとその前のページの一節が本当に大好きなのですが、ネタバレのため自重。
手紙|犯罪者の家族であるという逃れようのない事実
強盗殺人で捕まった兄・剛志を持つ弟・武島直樹。
そんな直樹が「強盗殺人者の弟」というレッテルに理不尽に翻弄されながらも進んでいく、加害者の家族視点のお話です。
2006年には映画化、ドラマ化にいたっては2018年12月に放映されたばかりの作品で、記憶に新しい方も多いと思います。私は結構な原作厨ですので、ドラマや映画のみ視聴の方は是非小説も読んで欲しいなーと。逆に私は小説しか読んでいませんが……汗
手紙の簡単な感想
「犯罪者の家族」という現実の重さや罪深さ、そして理不尽さがもう容赦なく描かれていて心が抉られます。
タイトル通り、作中では「手紙」がキーワードなのですが、「獄中から来る兄から手紙」が何度も登場しますし、内容まで詳細に書かれています。読んで書いての2人、特に直貴の気持ちを考えると……もう、何も言えないです。
第五章の手紙、そこからつながる最終章の展開。
個人的には感動というか、ひたすら胸が詰まる思いです。
(映画では少しラストの設定が違うようみたいですが)
秘密|妻で娘という矛盾の物語
バスの転落事故に巻き込まれた杉田平介の妻・直子と小学5年生の藻奈美。
藻奈美の目は覚めるものの、その体には妻・直子の意識が宿っていました。周りからは父と娘、しかし実際は夫婦という奇妙な生活がスタートし、2人を中心とした多くの人間模様が描かれていきます。
同じく東野圭吾作品「ナミヤ雑貨店の奇蹟」と似て特殊な設定ですが、この「娘の体に妻が宿っている」設定でしかありえない展開、詳細な心理描写が人気の理由となっています。
秘密の簡単な感想
妻が娘になるという平介の葛藤、娘となってもう一度青春をやり直すことになる直子。
この埋まらないギャップが本当に切ないというかなんというか……。
私はどちらにも感情移入してしまって、読み進めながらずっとハラハラしてました。「手紙」と同じく、この小説はタイトル通り秘密がテーマとなっているのですが、物語の最後に出てくる“秘密”を読んだ後は、しばらく放心していましたよね。
仕事中もずっと考えてたなぁと(笑)本当に忘れられないラストが胸打つ一冊です。
真夏の方程式|映画でも話題になった「ガリレオシリーズ」
東野圭吾の人気小説「ガリレオ」シリーズ。
テレビドラマでも大人気だった福山雅治主演のドラマ「ガリレオ」でも有名ですし、真夏の方程式は映画化もされている作品です。
舞台は玻璃ヶ浦(はりがうら)にある旅館「緑岩荘」。そこで起こる殺人事件を中心とし、湯川教授の活躍、そして玻璃ヶ浦の人々が織りなす人間ドラマが描かれます。
美しい海を持つ玻璃ヶ浦で進む開発事業、それを止めようとする成美、そして旅館に宿泊している少年・恭平と湯川教授の交流。とくに恭平と湯川のぎこちなくともほっこりするやり取りが、終盤の展開含め印象に残る一冊です。
真夏の方程式の簡単な感想
「真夏の方程式」に関連する事件の展開はいろいろと話題に上がります。
人の倫理観にも関わってくる部分ですので、読み終わった後は「白夜行」と同じく考察を見るのも楽しみの一つですね。もちろん、好きな小説の紹介記事ですので、私は大いに楽しんだからこそご紹介しますが(笑)
注目点は、「容疑者Xの献身」の事件を経た湯川教授が、どのように事件に関わっていくのかですかね。先に容疑者Xの献身を読むのもおすすめです。
東野圭吾の小説はこれだけじゃないぞ!
今回は4冊紹介でした。
でも東野圭吾の小説で面白かったのはまだまだあります。
「容疑者Xの献身」は評判通りの傑作(映画も)ですし、「幻夜」を読めば、ドストレートな悪女を堪能することができます。もし紹介できれば、このブログでも感想を書いていこうかなと思っております。今回紹介した小説を気に入っていただければ、読書仲間が増えて私も嬉しいです。
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