【本の感想】「20歳の自分に受けさせたい文章講義」で文章について学ぼう!

「20歳の自分に受けさせたい文章講義」(ダイヤモンド社)
「20歳の自分に受けさせたい文章講義」(ダイヤモンド社)
文章術の本

こんにちは!

家鴨あひるです。@donotevergetold

今日は私が絶対にやりたかった、古賀史健(こがふみたけ)さんの初の単著「20歳の自分に受けさせたい文章講義」の紹介と感想執筆に挑戦します。

(2019年11月04日追記 記事執筆から1年経った今でも、1番のおすすめ本)

多くのライターやブロガーに愛されている本書ですが、文章初心者のあひるにとっても「文章というものは一体なんなのか」を教えてくれたかけがえのない一冊。

物書きとしてだけではなく、一人の人間としてもう少し早く出会いたかったなと思わせてくれた本なのです。

(最悪このブログは読まなくてもいいけど、この本は読んだほうが良いですよ! と強くオススメします)

嫌われる勇気が面白かった理由がここに

「嫌われる勇気」『ダイヤモンド社』

古賀史健さんは、日本で一大ブームとなった書籍「嫌われる勇気」とその続編「幸せになる勇気」の執筆も手がけています。

古賀さんは若い頃からアドラー心理学に精通しており、だからこそあれほどの話題作を書き上げられたのですね。

事実アドラーの書籍二冊とも、同じく著者である岸見一郎先生との入念な対話によって誕生したと、あとがきに記されています

しかし、この20歳の自分に受けさせたい文章講義を読んだ後に嫌われる勇気を読むと、この本の魅力は決してアドラー心理学の知見だけではないことが伝わってきました。

よく見ると登場人物の哲人と青年の対話に一切のムダがなく、文章講義の本で言及されている論理や構成、文体のリズムなどの理論や技術がふんだんに使われているのです。

だからめちゃくちゃ読みやすい。

哲人がさっさと結論を示してくれるし、青年が「なぜ?」「それはおかしい!」と疑問に思ったところも、次の行にはサクッと答えを出してくれる抜群のテンポ。

だから「嫌われる勇気」はこんなにも読みやすく、人々の心に響くいい文章になったのだと思います。

初心者として見習うべき点が、本当にいっぱいありました。

そんな15年も現場ライターとして働いてきた古賀さんの技術を学べるのが、今回紹介する「20歳の自分に受けさせたい文章講義」なのです!

【本の感想】「嫌われる勇気」のアドラー心理学で対人関係の悩みを解決しよう!

文章執筆のときのつまずきやモヤモヤに言及している

この本には、下記のような国語文法の品詞使用方法はほとんど載っていません。

国語的文法
「もっと」や「かなり」などの副詞
「が」や「の」などの助詞
「~ので」や「~から」などの接続助詞

「~いう〇〇」や、「~である」など言葉の重複や、句読点の打ち方など気をつけるポイントは押さえてある

書かれているのは、現場経験が凝縮された「書く技術」と「文章を読まれるための技術」。

文章に対する疑問
・どうすれば読者がストレスを感じない文章になるのか
・どうすれば思ったことや調べたことを文章に落とし込めるのか
・文章とは誰に対して書けば良いものなのか

つまり「良い文章とはなにか、文章を書くにはどうすればいいか」という問題に対し、現場で手に入れた具体的な技術と方法論がみっちり載っています。

もちろんブログやコラムなどの文字数が短くなる文章に関しても、「日常文の書き方」としてしっかりと説明をしてくれていますよ。

ですので私のよう初心者webライターやブロガー、そしてSNSで発信している方など、文章を書いている人たち全員におすすめできる内容なのです。

書き手の疑問
なぜ自分の文章は読みにくくなってしまうのか
どうしてうまくこの熱い想いを言葉に落とし込められないのか

そういった悩みを持つ物書きの方は、この本を読めば文章に対する新しい価値観を得ることができますよ!

4つの講義に古賀史健さんの技術と論理が詰まっている

この本は、メインとなる4つの文章講義に加え、講義受講の前提となる説明がなされたガイダンスの5部構成です。

・ガイダンス その気持ちを翻訳しよう
・第1講 文章は「文章はリズムで決まる」
・第2講 構成は「目」で考える
・第3講 読者の「椅子」に座る
・第4講 原稿に「ハサミ」をいれる

20歳の自分に受けさせたい文章講義の目次より引用

それぞれ文章の展開の仕方起承転結などの文章の構成のコツ読者への意識の持って行き方推敲や校正の具体論が徹底して解説されています。

一度読んでみると、どの項も情報量の多さにびっくりです。

いやホント、私にとっては段落一つ単文一つが宝物になりました。

私は資格勉強のときなど内容を網羅したいときは、読書中の気づきなどをノートにとるようにしているのですが、ほとんど丸写しになりました(笑)

古賀史健さんの文章論
「接続詞を敬遠するのではなく、接続詞を入れてみて論理の破綻をチェックする」
「説得ではなく納得のアプローチで説明する」
「断定表現を使うときは、読者の反発をさけるため前後を論理で固める」
「導入文は映画の予告編を参考にする」

上記のような他の文章術の本では出会えない古賀さんの文章論。

文章うまくなるには、私もまだまだ時間がかかりそうです。

そもそもこの本の文章を読むだけで勉強になる

この本の文章自体が、いわば「20歳の自分に受けさせたい文章講義」の実践編です

ですので私は技術を勉強しながら、この本の文章展開の仕方や結論の出し方、導入文を身につけていけば、かなりの文章力が手に入るのではないかとかなーと考えています。

まず音読してみてもつまらずにスラスラ読めるし、文章の結論や大事なポイントがすぐに頭に入ってきます。

・「結論」→「理由・根拠」→「具体例・事実」→「だから結論は〇〇で正しい」

基本的にこの流れが本の文章全体、各講義の見出し、そしてときには1段落単位でとにかく連続しています。

だからほとんど詰まること無く、私でもどんどん読み進められるんですよね。

(あと具体例が筆者の経験談だったり、ローリング・ストーンズという伝説のバンドの逸話だったりと、引用する元ネタが面白い)

「20歳の自分に受けさせたい文章講義」は私の人生の愛読書

筆者はこの本でこのように語っています。

・書く技術が身につけば、ものの見方が変わる。物事の考え方が変わる。そしてきっと、世界を見る目も変わってくる。

・「いい文章」とは「読者の心を動かし、その行動までも動かすような文章」のことである。

20歳の自分に受けさせたい文章講義より引用

このように文章講義のなかでは技術や理論だけでなく、古賀史健さんのライターとしての矜持や文章への誠実さが感じられ、だからこそこの本の内容が輝くんですよね。

そもそも読み物として面白いので、普段文章に触れない人にも一見の価値があると断言できます。(いや、私になにか権威があるわけでもないのですが……

本当に物書きとしての経験値がこの一冊に込められていて、私にとって人生の中のかけがえのない一冊です。

私はこれからもこの本を何度も読み返すし、ブログでもその気づきをどんどん発信していきたいなーと思っています。

是非みなさん読んでみてくださいー!

以上、家鴨あひるでした。