【本の感想】「嫌われる勇気」のアドラー心理学で対人関係の悩みを解決しよう!

嫌われる勇気(左)
人間心理

こんにちは!

家鴨あひるです。@donotevergetold

今回は岸見一郎(きしみいちろう)古賀史健(こがふみたけ)氏の著書である、超有名本「嫌われる勇気」の紹介や個人的な感想です。

内容に加えて、誰でも読みやすいよう小説形式をとっているのが嬉しいポイント。

登場人物である哲人と青年の軽快かつ濃厚な掛け合い、そのセリフのひとつひとつの情報量の多さ、そしてアドラー心理学をより理解しやすいように構成されたストーリー展開は本当にすごいの一言です。

少し内容は難しいですが、それでもスラスラ読めるほど面白い内容となっています!

なにより普通に生きているとなかなか考えつかない思想ですので、どこから読んでも「生きる」ヒントや「対人関係」のコツを学べますよ。



アドラー心理学は個人の幸せを追求している

帯のアオリ文で「自己啓発の源流」と記されていたり、「承認欲求を捨てよ」など強烈な文言があったりなど、最初はビジネスの成功哲学なのかなーと思いながら読んでいました。

しかし、読み終わったあとの感想は、アドラー心理学というのは成功哲学でも他人と仲良くなる方法でもありません。

自分はどうしたら幸せになれるのか

これをひたすら突き詰めた学問であるということに落ち着きました。

なぜかというと、最初は結構キツイ言葉が書かれていても、すべては幸せになるためのアドバイスにつながっていると感じたからです。

アドラー心理学の考え方は本書でも「劇薬」や「常識へのアンチテーゼ」と表現されるほど、私達が行っている考え方や行動をめちゃくちゃに否定してきます。

アドラーの厳しいお言葉
  • 「難癖つけてるけど、それって嫌われるの怖いだけだよね」
  • 「過去に何があったかとか関係ねぇから!」
  • 「自分は変われないと決めつけで話してますけど、それってあなたの感想ですよね」
少しだけ内容を要約するとこんな感じです。一回目読んだときも二回目読んだときも結構グサグサときました。

しかし、最終的には以下のような「幸せになるための具体的なアドバイス」を示してくれます。

解決策
  • 「好き嫌いは相手が決めることだから、仮にうまくいかなくても気にし過ぎないように」
  • 「過去を引きずって何もしないより、いまやりたいことを選択したほうが幸せですよ」
  • 「世界はあくまで自分の見方しだいだから、見方を変えればいろいろ変わりますよ」

ですので「嫌われる勇気」は、成功哲学書の印象より先に「どんな人あっても幸せを掴めますよ」という助言がつまった指導書という印象が強いのです。

そもそも続編のタイトルが「幸せになる勇気」ですしね。

ある種幸せを突き詰めた学問とも言えそうです。

読んでいて湧き上がる反感や反論は、登場人物の青年が大体代弁してくれているので意外とストレスを感じません。青年は私達のような一般的な目線や常識をもっている親近感が湧きます

嫌われる勇気を読んで心に残ったこと3つ

ここからは、個人的に「嫌われる勇気を読んで心に残ったこと3つ」をご紹介していきます。

主観的な感想ですので、あくまで1つの意見として見て頂けると幸いです。

1.結局世界は自分見たいようにしか見えない

  • ご友人は「不安だから、外に出られない」のではありません。順番は逆で「外に出たくないから、不安という感情と作り出している」と考えるのです。(P 27)
  • 簡単です。あなたは「怒りに駆られて、大声を出した」のではない。ひとえに「大声を出すために怒った」のです。(P 34)
  • いまのあなたが不幸なのは自らの手で「不幸であること」を選んだからなのです。(P 45)

書籍「嫌われる勇気」より引用

私が初めて読んだときまず心に残ったのは、やっぱりアドラー心理学におけるこの「目的論」の部分ですね。

そう思いたい、そう感じたい目的が先にあって、そこから感情を作り出すという普通では思いつかないような考え方。

登場人物の青年も、初めて聞いたときは怒り狂ってました。(初めからというより常に怒ってますけど

しかしその発想は、少なくとも今までの私の中にはなかった新しい思想で、とても印象に残りました。

あぁ、確かにずっと今までの自分を形成するに至った選択、自分はこうだからっていう思い込みで行動の幅を狭めてたかもしれない

思い返してみれば、無意識のうちに今の自分になりうる道を選んでる部分があったので、読んだときは妙に納得しましたね。

あと「怒ってるひとはただ怒りたいだけ」と考えるようになってからは、自分が気に入らないからと怒鳴ってくる人に対し、少し客観的に観察できる余裕も持てるようになりました。

私が努めていた工場の人も、感情的に仕事を進める人のほうが多かったです。

2.「よそ「は「よそ」「ウチ」は「ウチ」

アドラー心理学では、「人間の悩みはすべて対人関係の悩みである」という前提があります。

その悩みの解消方法として、嫌われる勇気を読んだことがある方なら、下記の「課題の分離」の考え方に共感した方も多いのではないでしょうか。

  • われわれは「他者の期待を満たすために生きているのではない」(P 135)
  • あなたにできるのは「自分の信じる最善の道を選ぶこと」(P 147)
  • その選択について他者がどのような評価を下すのか。これは他者の課題であってあなたにはどうにもできない話です。(P 147)

書籍「嫌われる勇気」、各ページより引用

いわば、「よそ「は「よそ」「ウチ」は「ウチ」スタイル。

他人からの評価されるために生きる人生」より、「精一杯自分のために生きて、その結果嫌われたりしても受け入れる人生」のほうが幸せになれるということです。

考えればその通りなのですが、言葉としてはっきりと言われたり読んだりしたことがなかったので、そのときはめちゃくちゃ心に響きましたね。

ただ、「課題の分離」の考え方はこれで終わりではありません。

人は「他人から評価されたりや褒められたりする」より「他人から感謝の言葉を聞いたときに価値を感じる」という「他者貢献」の考え方が大事になってきます。

確かに完全な「よそはよそ」スタイルだと、自分が良ければそれでいいのかという問題になりますからね……。

しかしこの「他人の評価は気にしない」という考え方だけでも、私は新たな価値観を得た気持ちになりました。

ライン工時代にこの本を読んだとき

私が初めて「嫌われる勇気」を読んだのは4年前ほど前で、当時はまだ工場で働いていました。

この「課題の分離」の考えは、当時の私にとっては本当に目からウロコ。

思い返してみると、当時同僚だった評価を気にしないおっちゃんは、確かに他の人と比べてストレスフリーでしたし表情も明るかったなーとぼんやり思ったことがあります。



3. 過去や未来に囚われるより「いまここ」に生きる

私が「嫌われる勇気」の中で大好きなのは終盤あたり、アドラー心理学集大成の考え方について語られるページです。

特に哲人の「人生は常に完結している」というセリフは一番のお気に入りですね。

これは、たとえ20歳で死のうとも90歳で死のうとも、今までの瞬間瞬間を真剣に生きていれば幸福な人生であるという考え方です。

嫌われる勇気」の書籍の中では、はっきりと過去や未来なんて存在しないと明言されており、今を真剣に生きること幸せにつながると書かれています。

過去の出来事や起きてもいない未来を言い訳にして、いまの自分がすべきことを疎かにすることこそ「人生最大の嘘である」とまで言っているのです。

そもそもアドラー心理学自体、「人にトラウマなんかありません」というすごい考え方をします。
  • 人生における最大の嘘、それは「いま、ここ」と生きないことです。(P275)
  • 過去も未来も存在しないのですから、いまの話をしましょう。決めるのは、昨日でも明日でもありません。「いま、ここ」です。(P276)

書籍「嫌われる勇気」、各ページより引用

なんの後悔もないよう毎日幸せに生きる。

確かにそれは究極の人生のひとつだと、私は思います。

トラウマの否定や幸せの定義は人それぞれ

正直トラウマの存在否定の考え方や「いま、ここ」を全力で生きてさえいれば良い人生であるという考え方は賛否両論だと思います。

私は「トラウマは存在する」と思うし、努力した結果目標に届かなければ、納得はしても心から幸せに思うのは難しいんじゃないかと思います。

アドラー心理学ではその傷や結果すらも受け入れることが大切になりますが、それでも毎日を常にベストにする生き方は大いに見習いたいし、考えても仕方ないことに囚われるの確かにもったいないと思うのです。

このあたりは人によって考えが分かれるのではないでしょうか。

「嫌われる勇気」は人生のヒントの宝庫である

今回個人的に印象に残った場面以外にも、嫌われる勇気にはたくさんの考え方が載せられています。

特に今回は触れなかった「共同体感覚」であったり、「ほめたり叱ったりすることはダメなこと」であったり、「他者信頼・他者貢献」の部分などたくさん見どころがあるのです。

そのあたりについては続編である「幸せになる勇気」でより現代社会に即した形の実践編として紹介されているので、また本の感想としてブログにまとめたいと思っています。

本書の中でアドラー心理学の実践は難しいと断言されていますがすべては実践できなくても少しずつ取り組めるは多いです

私もまた何度も読み返しながら、アドラーの思想を吸収していければと思います。

以上、家鴨あひるでした!

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