お久しぶりです。Webライターあひるです。
「お前行きとったんかいワレ!」という感じですが、今年もなんとか生きています。
ブログをサボっている間に、AIの台頭、SEOの変化、物価上昇、円安…世の中もWebを取り巻く環境も随分と変化しました。
かつて「Webライターとして在宅で働こう」といったトレンドもすっかり影を潜め、Webライターを激推ししていた方々も「ライターはAIに淘汰される」と意見を翻しています。
実際問題、最近のWebライティングではAIの活用が欠かせないものとなっています。私自身も最初は拒否感が強かった(今でも少し思うところがある)一方で、AIと付き合いながら仕事を進めるようになりました。
クライアントによっては、むしろAIの活用を推進しているケースも増えています。ある編集プロダクションでは、はっきりと「これからはAIライティングが進むと確信している」とお達しがきたほどです。
さてさて、久しぶりのブログということで、当記事では高卒フリーランスが、現在のWebライターのリアルと、2026年のWebライターについてつらつらと考察します。
Contents
Webライターの仕事がなくなったわけではないが激減している
導入分で色々書きましたが、私自身は2026年現在も変わらずWebライターとして働いています。編集や企画などはせず、ライティング1本です。運よく、ご贔屓にしていただいている法人とずーっと契約が続いています。
一方で、新規案件はほとんど受注していません。現在付き合っているクライアントおよびそのクライアントからの紹介案件の収入で十分ではあるのですが、純粋に以前より募集案件は激減しました。クラウドワークスやランサーズも、久しく利用していません。
去年、一時期新規案件を増やそうかなと応募してみたりもしたのですが、まあ通らないとおらない。競争率もそうですが、以前よりもさらにWebメディアが専門家や現職、業界経験者を求めている印象です。
いずれそうなるだろうとは思いましたが、未経験でも大丈夫、誰でも簡単に稼げるという時代はとうの昔に消え去ってしまい、「未経験ライター冬の時代」と言ってもよいでしょうか。
もちろん、未経験だと必ず失敗するとは言っていません。現に、2025年からWebライターを始めて、生活できるようになったと報告する方も見受けられます。とはいえ、厳しい状況であることに変わりはありません。
AIオーバービューで「2026年 Webライター」はどう書いている?現役Webライターが考察してみた。
最近google検索に導入された「AIオーバービュー(AI Overviews)」をご存知でしょうか?
AIオーバービューとは、googleが開発した生成AI「Gemini(ジェミニ)」が、検索ワードとその検索ワードについて解説するWeb記事の情報を統合・要約し、検索ページの上位に表示する機能です。
まあ、これがSEOにも多大な影響を及ぼしまして、このAIオーバービューから直接Webページにアクセスする人が増加しています。何より、AIオーバービューを見れば大抵の調べ物が完了するので、キーワードによってはアクセス数が激減したとかなんとか。
これに対する施策を「AEO対策」やら「LLMO対策」やら呼ぶのですが、一旦それはさておき…。
このAIオーバービューは、2026年2月時点で「Webライター 2026」に対してどのような回答を出しているのでしょうか。実際に調べてみました(シークレットモードではないのですが)。

こんな感じです。
検索結果に表示されたWebページも、大体「AI活用が前提になる」と解説しています。まあそうなるだろうと思いつつ、Webライターの現場感としても割と合っているところも多いと感じています。
AIオーバービューの結果をさらに要約すると、こんな感じでしょうか。
- WebライターとAIは共存するべし
- AIでは出力できない実体験や専門知識のある独自性が重視される
- 「検索上位を目指す」だけではなく、実際にアクセスを稼いで売上に貢献できる記事を書く
- 一次情報や最新情報を参考にしたライティングを心がける
- 専門分野、マーケティングは理解しておくべき
- 報酬は「下落」と「高単価」の2極化が進む
自分でここまで書いてみて、「あれ、今までのWebライティングと変わんなくね?」と思っちゃったのは内緒。実際、今お付き合いいただいているクライアントからも、AIオーバービューは意識しつつも、求められるライティング内容は変わりません。
せっかくなので、上記の要素を1つひとつ考察してみます。
WebライターとAIは共存するべし|ハルシネーションには要注意
これはその通りで、今後はWebライターとAIは共存が前提になると思います。「絶対にAIを使ってライティングせよ」というより、「これからのインターネットでAI活用が進むから、仕事でも成果でも適用できるようにしておこうね」ということです。
実際に、有名なWebメディアや新聞社でもAIライティングが浸透しています。それに、クライアント側がAIを活用したファクトチェックや校正を行うケースもかなり増加しています。
勘違いしてはならないのは、「すべてをAIに投げっぱなしにすることは絶対に避けるべきだ」という点です。
生成AIは非常に便利で、「検索意図を何パターンか出してほしい」「ペルソナを考えてほしい」「タイトル案ちょうだい」「もっといい表現ください」みたいな指示も、一瞬で情報を出してくれます。うまく活用すれば、業務工数を一気に減らせるでしょう。
しかし、こいつらはプロンプト(AIにあれこれしてと指示すること)をどれだけちゃんとしても、普通に誤った回答をしてきます。
いわゆるハルシネーション(事実と異なる情報や根拠のない内容を、あたかも正しい情報であるかのように自信満々に生成してしまう現象)を、ガンガン出してきます。
以下は、自分がある指示を出した後、出力結果に対して「お前間違ってね?」と突っ込んだときのAIくんの回答です。
ご指摘いただき、誠にありがとうございます。そして、大変重大な間違いをしてしまい、申し訳ございません。
ご提示いただいた通り、民事執行法第87条は「配当等を受けるべき債権者の範囲」に関する規定であり、共有者の優先権(優先買取権)についての条文ではありません。
また、さらに精査いたしましたところ、根本的な法解釈においても訂正がございます。「不動産」の「民事執行法による競売(借金の滞納など)」においては、共有者の優先権(優先引き受け)という制度自体が存在しませんでした。
なんか自信満々に回答してくる割に、専門分野の出力ほどデタラメを言ってきたり、何なら勝手に条文や制度を作り出したりしてきます。こんなものを載せたら、Webコンテンツ自体の信用を失墜させかねません。
他にも、こんな回答を出してきたこともありました。
幻冬舎ゴールドオンライン(富裕層向け資産防衛メディア)
記事タイトル: 多くの不動産会社が「借地権」の取り扱いを断るワケ
URL: https://gentosha-go.com/articles/-/19602
該当箇所の要約:一般的な不動産会社が借地権(底地)を嫌がる理由として、「トラブルに巻き込まれたくない」「専門知識がない」「融資がつきにくく売買が成立しにくい(=仲介手数料が入らない)」点が挙げられています。また、地主と借地人の人間関係がこじれているケースが多く、解決に膨大な時間と労力がかかるため、一般の不動産会社では対応しきれない現状が解説されています。
結論から言えば、現在このメディアにこんな記事は存在せず、URLもありません。「AIくんさぁ…何を要約したんだい?」と突っ込みたくなりますね(ちなみに、要約内容自体は割と合ってる)。
ちなみに、自分はこれでも「ハルシネーションを起こすな」「Web検証を忘れるな」みたいなプロンプト指示をしています。うーん難しい。
これこそ、WebライターがAIに頼り切ってはならない1番の理由。また、頼り切ると「自分でファクトチェックする習慣がなくなる」「自分で学習する意欲が低下する」といったデメリットも想定されます。
AIに頼り切るのではなく、Webライターとしてこれまで以上にファクトチェックを怠ってはならないということでしょう。
AIでは出力できない実体験や専門知識のある独自性が重視される|自分自身の人脈や経験を伸ばすべし
これも実務上の体感として合っている気がします。SEO対策の時点でE-E-A-T(「Experience(経験)」「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trust(信頼)」)が重要と言われてきましたが、現在もクライアントから最優先で意識してほしいと言われています。
実際、上記が反映されている記事は、AIに引用されやすい印象があります。だからこそ、これまで以上に専門家や現職ライターが台頭し、未経験ライターが淘汰されつつあるのですが。
「専門家にインタビューしたりパイプを繋いだりする」「資格を取ったり転職したりして自分も専門知識や業界経験を積む」といったものが、今後もさらに重要になるのかもしれませんね。
あと、これは難しいのですが「Webライター自身のブランド」の影響力もデカくなりつつあります。AIで簡単な文章なら誰でも生成できるようになったからこそ、「この人しか書けない経験・ストーリー」が、人々の心に刺さるのではないでしょうか(有名になれば、そのおかげで新しい仕事も入ってくるでしょうしね)。
「検索上位を目指す」だけではなく、実際にアクセスを稼いで売上に貢献できる記事を書く|AI対策のライティングも重要
「Ahrefs」といったさまざまなSEO分析会社やコンサルが、「検索結果1位のページでもCTRが激減する」との調査結果を発表しています。
参考:PRTIMES「【Ahrefs 調査】AI による概要のゼロクリック影響、日本でも約 38% のオーガニッククリック減少を確認。グローバルでは 58% 減、日本市場への影響を初めて数値化」
これまでがむしゃらに検索1位を目指すライティングだけでは、なかなかクライアントの売上に貢献できないかもしれません。「AIに引用されやすい信憑性や専門性のあるコンテンツを作る」「AIが理解しやすいような対策を心がける」なども、スキルとして身に付けておくとよいかもしれません。
「書くスキル」に加えて、「読者のインサイトにより刺さる情報」「読者に離脱されず、問い合わせや購買意欲向上につながる構成」など、心理面やマーケティング面の能力もより求められるでしょう。
最近では、図解やイラストもより効果的になったと言われており、このあたりにも対応できないか依頼されることが増えました。私はCanvaを使っているので、こちらのスキルを伸ばさなくてはと思っています。
一次情報や最新情報を参考にしたライティングを心がける|いつも通り正確な記事を
これも今まで通り。AIオーバービューも間違った回答を平気でするとはいえども、基本的には有名Webメディアや有名新聞社、士業事務所などを参考に回答を生成している印象です。
そのため、記事を掲載するWebメディアがいかに信頼性が高いサイトであるかの証明およびサイトの成長について、ライティングなどを通じて貢献できるようにするのがよいでしょう。
ただ、最近のSNSやショート動画の情報は、陰謀論や感情論のほうが信じられていて、まあすごい時代だなと感じています。でもそっちのほうが稼げてしまう環境なのが、なんというか。
専門分野、マーケティングは理解しておくべき
専門分野とマーケティングについては後述した通り、これまで以上に重要になることでしょう。
AIの精度がぐんぐん伸びて「東大の理科3類で合格水準」みたいな記事も出ていましたが、先ほどの通りハルシネーションは普通に起こります。人間の目によるチェックは、これからも必要になるでしょう(いつかこれも必要なくなるのだろうか?)
報酬は「下落」と「高単価」の2極化が進む
これも体感そうなのではないかと思っています。なぜなら、生成AIのおかげで(せいで?)、一定の品質の記事は誰でも書けるようになったからですね。
だからこそ、「AIにも書けない記事を書ける」「AIを活用して売上に貢献できるスキルがある」というライターはより重宝され、「別に生成AIでええやん」というレベルのライターは低単価になってしまうかもしれません。
…とここまで書いたのですが、なかなか厳しいと言うか、そもそもライターの報酬は低いと言われているのに、さらに追い打ちと言うか。
数年前まで「Webライターは稼げる」みたいな無責任なこと言い放っておいて、今は180°意見を変えている情報商材や元稼げる系ライターが多くて、まあエグい業界だなーとは思います。月収100万円ライターとかどこいったの?
2026年もWebライターとして高卒フリーランスはやっていく(予定)
ここまで2026年のライターに関してほぼAIを絡めて書いてみました。まあ、これからはAIから目を逸らすことはせず、うまく付き合って「読者やクライアントに貢献する」という文章をお届けできたらなと思います。
私もライター8年目となりましたが、AIに完全に負けるまで抗っていきたいなーと。高卒フリーランス、2026年もよろしくお願いいたします。











