こんにちは!
最近、「日本一、情報を発信する医師」として活動し、25冊以上の本を出版している樺沢紫苑(かばさわしおん)氏の著書にハマっています。
同氏の本は科学的エビデンスや実際の研究結果に基づいた根拠、
そして数十年に渡る精神科医、SNS活用の経験から情報を発信しているので、
読みながらの疑問がほとんどなく、しっかり納得して読めるから面白いです。
(私の友人は科学的解説が苦手なのでギブアップしてましたが 笑)
今回は、そんな樺沢紫苑氏の著書「精神科医が教える 読んだら忘れない読書術」の感想となります。
前回感想を書いた「アウトプット大全」の前身とも言える内容で、一言で言えば「本をもっと読みたくなる本」です!
読書に価値を見いだせない方、これから読書を始めようと思っている方におすすめですよー。
Contents
「読書のメリット」と「忘れない読書の方法論」そして「本の選び方」
読書は人生に大切なものをすべて与えてくれる(P22)
「精神科医が教える 読んだら忘れない読書術」より引用
以下、引用は同書より行っています
先述のとおり、この本は個人的には「本をもっと読みたくなる本」だと、私は考えています。
そんな考えのおかげで、本を読み進めながら「早く読書がしたい」と思う不思議な体験をすることになりました。
主な内容は本タイトル通り、読書した内容を忘れないようにするための「具体的な本の読み方」です。
他にも「なぜ読書をすべきなのか」「読書によって何を得られるのか」を、そしてどんな本を選べば良いのか、それらを科学的根拠と筆者の見解から解説してくれています。
つまり、この一冊だけで読書を始める動機づけ、本の読み方、読むべき本の選び方の情報を仕入れられるんです。
本を読むってなんて素晴らしいんだと、この「アヒルクエスト」で本の感想を書き続ける意欲がさらにプラスされました。
読書最大のメリットは「良質なインプット」ができること
・読書する人としない人では、文章力の違いが顕著に現れる
・人間の脳は40や50歳らでも成長し、読書は頭を良くするために効果的である
・たった6分間の読書で68%ものストレス軽減になる
・大量の情報がインプットすることで、すぐに行動に移せる
本書の第一章では、このように読書に関するメリットが解説されているのですが、正直この章を読むだけで読書への意識が変わりました。
「読書はいいぞー」という声はよく聞くのですが、この本ほど事実や経験から読書の有用性を解説してくれている本もなかなか無いと思います。
特に一番共感したメリットは「大量の情報がインプットすることで、すぐに行動に移せる」という点です。
私の主観ですが、成功する人とそうでない人の違いは、行動するかしないかより
「持っている情報の多さと、それをすぐに実践に移せる方法を知っているか」
の違いだと思っています。
工場で働いているとき、「大卒」と「高卒」の違いを一番大きく感じた部分はそこです。
この本は私のような情報弱者でも、「正しい知識の身につけ方」を教えてくれる素敵な本なのです。
ユニークかつ効果的な読書術の数々
この本の魅力の一つは、「忘れないための読書」の方法がちゃんと具体的に解説されているところだと思います。
「あなたの心持ち次第ですよ」など抽象的な表現や、速読のような特殊なスキルが必要な方法などは一切載っていません。
・先に全体をパラパラめくって全体像を把握する「パラパラ読書術」
・自分が学びたい部分だけ先に読んでしまう「ワープ読書術」
・本にマーカーを引いて記憶に残す「マーカー読書術」
こんな感じに覚えやすい独自の名称をともに、いろいろな読書術が科学的観点も交えて解説されています。
私が面白いと思ったのは「マーカー読書術」。
よくテレビや勉強術の本では、
「教科書にマーカーを引くのは意味がない」
「ノートに取るくらいなら何回も本を読め」
と、マーカーを使ったりノートを取ることに否定的だったりする意見が多いですが、この本ではそれらの方法を明確に肯定しています。
マーカー引きや書き込みは、なにかを読むときに使う脳の部分に違いがあって、脳がより活性化して記憶に残りやすくなるのです。
脳の中で「字を読む作業」と「手にペンを持って線を引く作業」は全く別の領域で行われているからです。さらに「文字を書き込む」のは、また脳の別の部分で行われます。(P102)
マーカーでラインを引いたり、メモをしたりしながら本を読むだけで、脳は何倍も活性化され、それだけで本の内容が記憶に残りやすくなるのです。(P103)
このあたりは、前回の記事でも紹介した「アウトプット大全」の中でも解説されていましたね。
やはり読むだけではなく、いろいろな感覚や運動を駆使するのは読書においても効果的なんですね。
読書する本の選び方は目からウロコ
読書のメリットだけでなく、本の選び方まで解説してくれているのがこの本の親切なところ。
「読みたい!」と思った本は、そのワクワクによって脳にドーパミンが分泌されるので、
さっさと読んだほうが記憶に残りやすいぞ! というのは本当に目からウロコでしたね。
また、著者は「電子書籍」にかなり肯定的で、
電子書籍のメリットやうまい付き合い方についても、P196~215までと、かなりページを割いて説明してくれています。
(デメリットについても言及されていますが)
これらの内容は、本の中でも後半部分に位置しているのですが、
この部分に私が知らなかったこと、盲点だった部分が特に凝縮されていて、驚きと感動とともに読み進めていけました。
みんなもっと読書しようぜ!
現在、家鴨あひるの読書熱は過去最高のものとなっております。
「精神科医が教える 読んだら忘れない読書術」を読んで、
「読書は面白いし、すごくためになる」という当たり前のことの再確認、そして思いの強化に繋がりました。
この読書習慣とブログを続けることで、少しでもましな人間になることができるのか、今後も実験を続けていきたいと思います。
以上、家鴨あひるでした。