- 食品工場には、作業服への着替え、厳しい身だしなみルール、検便、冷蔵・冷凍庫の寒さなど、働いた人ほど共感しやすいあるあるがあります。
- 製造ラインのトラブル対応、監査前のざわつき、独特の人間関係など、単純作業だけではない現場ならではの一面もあります。
- 女性が多い現場では、手荒れ、薄化粧寄りになること、髪型の崩れ、生理中のしんどさ、グループ感などの女性あるあるも感じやすいです。
- 大変さはあるものの、清潔な環境で働ける工程があったり、店頭に並ぶ商品に関われたりと、なんだかんだでやりがいを感じる人も少なくありません。
底辺、やばい、しんどいなど悪いイメージも多い食品工場での勤務ですが、実際のところは「思ったよりやりがいがある」と感じたり「噂通り大変だった」と思ったりなど、働いた人によって抱く印象は大きく変わります。
食品工場の現場では、独自の衛生管理ルールや、閉鎖された作業環境などから生じる、さまざまな「あるある」が存在します。思わず「勘弁してくれ…」と思うこともあれば、面白エピソードとして話のネタになることもしばしばです。
「時間が経つのが遅すぎる」といった定番のものから、「工場長より強いベテランパートさんがいる」といったものが挙げられます。食品工場に勤めていないとなかなかわからないことばかりなので、興味がある人もいるのではないでしょうか。

食品工場ではHACCPに沿った衛生管理や作業安全への意識が広がっており、昔ながらの「汚い・危ない」イメージだけで語れない職場も増えています。
一方で、作業服への着替え、身だしなみチェック、検便、冷蔵・冷凍庫の寒さ、ライン停止時のバタつきなどは、2026年現在でも食品工場らしいあるあるとして残りやすい部分です。
本記事では食品工場で約10年間(転職含めて2工場、多数の工場への出張経験あり、リーダー経験あり)、そして半年ほどアルバイトとして働いた筆者が、2026年現在でも共感されやすい食品工場あるあるネタを厳選しました。
また、食品工場の女性あるあるについて、実際に働いていた女性の方からのインタビューも実施しています。
Contents
- まずは食品工場あるあるを一覧で紹介
- 【実体験】働いた人ほど共感する食品工場あるある20選
- 1.作業服に着替えるのが面倒くさい
- 2.身だしなみのルールが厳しすぎる
- 3.帽子とマスクのせいで人の名前を間違える
- 4.冷蔵庫や冷凍庫が寒くてすぐに出たくなる
- 5.立ちっぱなしの仕事が続くと身体を痛めることがある
- 6.検便を出すのが面倒くさい
- 7.万が一手指から血が出ると作業ができなくなる
- 8.ゴム手袋破れや毛髪に敏感になる
- 9.製造ラインが順調だと時間が経つのが遅いのは本当
- 10.「チョコ停」による製造ラインストップは日常茶飯事
- 11.大きなトラブルが発生するとてんやわんやになる
- 12.食品工場だからこその変わった人がいる
- 13.監査が近づくほど職場がざわざわする
- 14.清浄区域での作業なら清潔に作業できる
- 15.朝礼や体操があるのはガチ
- 16.休憩時間はちゃんとしている
- 17.夜勤が辛すぎて萎える
- 18.おっちゃんの話題は大体ギャンブル・車・女
- 19.自社製品を食べ飽きる
- 20.なんだかんだでやりがいを感じる
- 食品工場の女性あるあるまとめ
- 食品工場のあるあるに関するよくある質問
- 結局食品工場は楽しかった?あるあるを振り返った感想
まずは食品工場あるあるを一覧で紹介
本記事で紹介する食品工場あるある20選を、以下の表でまとめてみました。あるあるのタイトルをクリックすれば、該当する見出しにジャンプします。
| 食品工場あるある | まとめ |
|---|---|
| 作業服に着替えるのが面倒くさい | 出勤後の着替えや衛生準備に毎回ひと手間かかる。 |
| 身だしなみのルールが厳しすぎる | 爪・髪・香り・アクセサリーまで細かく管理される。 |
| 帽子とマスクのせいで人の名前を間違える | 全員同じような格好なので最初は見分けがつきにくい。 |
| 冷蔵庫や冷凍庫が寒くてすぐに出たくなる | 冷蔵・冷凍エリアは想像以上に身体が冷える。 |
| 立ちっぱなしの仕事が続くと身体を痛めることがある | 同じ姿勢や繰り返し作業で足腰や肩に負担がたまりやすい。 |
| 検便を出すのが面倒くさい | 衛生管理のために定期的な検便提出が必要になる。 |
| 万が一手指から血が出ると作業ができなくなる | 小さな傷でも出血すると現場作業から外れることがある。 |
| ゴム手袋破れや毛髪に敏感になる | 異物混入防止のため細かな異変にも神経を使うようになる。 |
| 製造ラインが順調だと時間が経つのが遅いのは本当 | トラブルがない日は逆に時間の進みが遅く感じやすい。 |
| 「チョコ停」による製造ラインストップは日常茶飯事 | 機械の小さなエラーでラインが止まるのは珍しくない。 |
| 大きなトラブルが発生するとてんやわんやになる | 重大トラブル時は現場全体が一気に慌ただしくなる。 |
| 食品工場だからこその変わった人がいる | 固定メンバーで回る現場ならではの独特な人間関係がある。 |
| 監査が近づくほど職場がざわざわする | 監査前は確認事項が増え、現場の空気が少し張りつめやすい。 |
| 清浄区域での作業なら清潔に作業できる | 工程によってはかなり清潔な環境で働ける。 |
| 朝礼や体操があるのはガチ | ケガ防止や情報共有のため始業前のルーティンがしっかりある。 |
| 休憩時間はちゃんとしている | 休憩は決まっている一方で自由に抜けにくい面もある。 |
| 夜勤が辛すぎて萎える | 夜勤は収入面のメリットがあっても身体への負担が大きい。 |
| おっちゃんの話題は大体ギャンブル・車・女 | 年配男性との雑談は話題がかなり偏りがちである。 |
| 自社製品を食べ飽きる | 最初はうれしくても毎日関わるうちに飽きやすい。 |
| なんだかんだでやりがいを感じる | 大変さはあっても製品や仕事の達成感を得やすい。 |
続いて、元同僚の女性の先輩に伺った、女性あるあるもまとめています。
| 食品工場女性あるある | まとめ |
|---|---|
| 手荒れがちょっと気になる | 手洗いや消毒の回数が多く、指先の乾燥が気になりやすい。 |
| すっぴんか薄化粧か、崩れにくさ重視のメイクに寄っていく | おしゃれより実用性を優先したメイクに変わりやすい。 |
| 帽子やマスクのせいで髪型が崩れやすい | 朝整えた髪型をきれいなまま保ちにくい。 |
| 作業着生活に慣れるほど通勤時の服装がラフになりやすい | 通勤時まで楽さ重視の服装になりやすい。 |
| 立ち仕事が続くと足のむくみがきつい | 長時間の立ち仕事で仕事終わりには脚が重くなりやすい。 |
| 生理中の立ち仕事や冷えがしんどい | 体調が万全でない日に立ち仕事や寒さが重なると特につらい。 |
| 女性が多い職場ほど独特のグループ感ができやすい | 固定メンバーの現場では女性同士の距離感や空気が見えやすい。 |
【実体験】働いた人ほど共感する食品工場あるある20選
まずは、食品工場で働いたことがある人ほど共感する食品工場あるあるをまとめました。実際に約10年間働いてきた筆者の実体験も交えながら、リアルな情報をお届けできればと思います。

ぶっちゃけ「勤め先によってあるあるが違う」というのもあるので、単純な読み物としてどうぞ。
1.作業服に着替えるのが面倒くさい
ある意味で食品工場で働くハードルを上げているのが、作業着に着替える面倒くささです。
当然ながら、食品工場は私服のまま現場に入ることはできません。出勤したら作業服に着替え、帽子やマスクを着け、粘着ローラーがけや手洗い、消毒をして、ようやく準備完了となります。
↓こういう服です。私が働いていたところでは、白ではなく水色の作業服のところもありました。

1回1回はそこまで大変ではなくても、これが毎日となると地味に面倒です。とくに急いでいる朝や、仕事終わりで早く帰りたいときほど、この着替えの手間を強く感じやすいでしょう。
食品工場では衛生管理のために必要な流れなのですが、実際に働いてみると「まず着替えるだけで少し疲れる」という感覚は、かなり共感されやすいあるあるだと思います。
2.身だしなみのルールが厳しすぎる
食品工場は口に入るものを扱う職場である以上、身だしなみのルールがかなり厳しめです。これも、実際に働いてみて驚きやすいあるあるの1つでしょう。
たとえば、以下の行為は基本的に禁止され、普通の職場ではそこまで細かく見られない部分まで確認されることがあります。
- 爪を長くすること
- アクセサリーを付けること
- 帽子から髪をはみ出させること
- 食品に匂いが移る香りの強い整髪料をつけること

更衣室の鏡の前で、帽子から髪の毛が1本でもはみ出していないか必死にチェックするのが日課になります。まあ、髪の毛が一本でも製品に入れば大事になってしまうので仕方ないのですが…。
3.帽子とマスクのせいで人の名前を間違える

食品工場では帽子やマスクを着けて働くことが多いため、現場にいると表情が見えず、目や声しか確認できません。働き始めのころは「誰が誰なのか覚えにくい」というのも、あるある話だと思います。
名前を覚えたつもりでも、いざ現場で話しかけると別の人だったということも珍しくありません。
私も、帽子とマスク姿では見分けがつかなかったのに、休憩中や私服姿を見て「この人だったのか」と驚いたことが何度もありました。
慣れてくると雰囲気や声、動き方で分かるようになりますが、最初のうちは人間関係以前に「顔が分からない」という壁があるのも、食品工場らしいあるあるだと思います。

私の場合は、逆に背丈が似ていた課長に間違われることが多々ありました。後輩から「脅かさないでくださいよー」と言われましたが、自分ではどうしようもねぇ。
4.冷蔵庫や冷凍庫が寒くてすぐに出たくなる

食品工場では、原材料や作った製品を巨大な冷蔵庫や冷凍庫に保管するケースが多く見られます。このような冷蔵庫や冷凍庫に出入りする工程がある職場では、文字通り寒さを全身で体感することも、食品工場あるあるの1つです。
防寒対策をしていても、普通の寒さとは違って、身体の芯から冷えるような感覚になることがあります。とくに冬場や、もともと冷えに弱い方にとってはかなりつらいポイントかもしれません。

夏場だとむしろ入りたくなることはあるものの、さすがに冷凍庫に長時間入るのは、身体的にもかなりきついです。
5.立ちっぱなしの仕事が続くと身体を痛めることがある
食品工場の仕事は、立ちっぱなしの時間が長くなりやすいです。そのため、身体への負担を感じやすいのも定番のあるあるだと思います。
たとえば、検品作業で同じ場所で長時間立ち続けたり、資材補充で同じ動きを繰り返したりする工程では、足腰や肩、背中にじわじわ負担がたまりやすくなります。
最初のうちは「このくらい平気」と思っていても、数日から数週間でしんどさを実感する方も多いでしょう。
食品工場の仕事は単純作業の大変さに注目されがちですが、実際にはこうした身体への地味な負担もかなり大きいです。
6.検便を出すのが面倒くさい

食品工場ならではのあるあるとして、検便の提出を挙げる方はかなり多いと思います。衛生管理のために必要だと分かっていても、正直面倒に感じやすい部分です。
決められたタイミングで提出しなければならず、うっかり忘れないように気を付ける必要があります。
面倒ではあるのですが、食品工場では自治体の指示や会社ごとの衛生管理ルールに基づき、検便が行われることがあります。
基本的には「食品衛生法施行規則」や、「HACCP」なども根拠に行われている背景もあり、安心して食品を作るために必須である以上、文句を言っても仕方がありません。

万が一、提出日に間に合わなくても救済措置はあるのでそこはご安心を。
7.万が一手指から血が出ると作業ができなくなる
食品工場では、ほんの小さな傷でも気を遣います。
もし手指から血が出た場合は、原則としてライン作業には入れません。製品の外観に血が付いたり、調合工程で血が混入して風味の変化や細菌の発生が起こったりすると、大きな問題となり、製品ブランドを大きく毀損しかねないからです。
そのくせ、食品工場の仕事は粉体の封を切ったり、細かい部品で構成された機械を触ったりなど、油断すると切り傷ができやすい環境となっています。作業時はゴム手袋や軍手などを使うとはいえ、それでも手指にキズを負うことも少なくないでしょう。
また、指先はちょっとしたささくれや乾燥、紙で切ったような小さな傷でも出血につながることがあるため、普段から手の状態を気にするようになります。

何気ないケガでも、場合によってはその日の担当を外れたり、別の作業に回ったりすることもあります。
8.ゴム手袋破れや毛髪に敏感になる

食品工場で働いていると、ゴム手袋の破れや毛髪の落下に対して、かなり敏感になります。
普段の生活ではそこまで気にしないようなことでも、食品工場では異物混入というトラブルに直結しかねません。
もし付けているゴム手袋の破れに後から気づくと、その欠片が落ちていないか探す必要があります。見つからなければ、製品に混入した可能性が高くなるため、ストレーナー(液体や気体から固形成分を取り除くために用いる網状の器具)のチェックや、製品の検品が必要になります。
こうした細かい部分に神経を張るのは大変ですが、それだけ食品工場では衛生管理が徹底されているとも言えます。
なお、余程のイレギュラーやヒューマンエラー、悪意ある行為がなければ混入はないのでご安心ください(決してゼロとは言えませんが…)。

ほんのちょっと欠けただけでも、残業してでも全力で探すことも珍しくありません(大体は床に落ちてたりパートさんが捨ててくれてたりしますが)。
9.製造ラインが順調だと時間が経つのが遅いのは本当

製造数が少ない、他の仕事も溜まっていない、製造ラインが順調に回っているなどの条件が揃うときは、リーダーの立場といえどクッソ暇になるのも食品工場あるあるです。
時間が経つのが遅いときは、私の場合だと「遊戯王カードのデッキ構成を考える」や「スクワットなどその場でできる運動でダイエットをする」とかをやっていました。順調にラインが回っていたとしても、製造ラインをほっぽりだして他の仕事をするわけにもいかないので(製造機械は、突然調子が悪くなることも珍しくない)。
10.「チョコ停」による製造ラインストップは日常茶飯事
原材料を混ぜたり加工したりする機械や、作った製品を袋詰めしたりシールしたりする包装機は、まったくトラブルを起こさずにノンストップで稼働しているわけではありません。
ちょっとしたきっかけでエラーになる「チョコ停(数秒~数分レベルの短期間だけ一時停止する現象)」がどうしても発生します。
このチョコ停という言葉は、日本産業標準調査会でも実際に使われている用語です。
設備が生産ラインなどの大規模なシステムの一部となっていて,システム全体を停止に至らしめるような重大な故障又は停止が長期間に渡り企業活動に決定的な影響を与える故障を大故障(通称として,ドカ停),逆に設備の部分的な停止又は設備の作用対象の不具合による停止で,短時間に回復できる故障を小故障(通称として,チョコ停)という。
「設定した充填タイミングが一瞬ずれている」「今日の湿度が若干高く、原材料がやや湿っている」といった、ほんの少しのきっかけがチョコ停につながります。
このチョコ停を直す仕事も、食品工場で働くうえでは避けられません。
「食品工場って単純作業だけじゃないの!?」と驚かれるかもしれませんが、製造オペレーターとして機械を調整し、現場の人員配置まで考えることも、食品工場における立派な仕事です。

運が悪い日は、チョコ停が収まらず、ずっと対応に追われることもあって大変です。
食品工場の正社員の主な仕事については、以下の記事で詳しく解説しています。
11.大きなトラブルが発生するとてんやわんやになる

食品工場では、機械部品の劣化やヒューマンエラーなどが原因で、数時間以上製造ラインが止まることが実際にあります。
このレベルの大きなトラブルが発生すると、現場の人たちはもうてんやわんやです。
大きなトラブルが発生したときは、「何が原因なのか」「どのように対応するのが適切なのか」「他の従業員に何を指示すべきか」などを、現場の責任者や機械担当者が瞬時に判断しなければなりません。
対応を間違えると、さらに何時間も製造ラインを止めてしまうことになり、残業、資材ロス、罪悪感などが次々と襲ってきます。だからこそ、食品工場の現場では全員が団結してトラブルに立ち向かいます。

機械の部品がないときは、工作室にダッシュして溶接や工作を行い、応急的な部品を作った経験もあります。
製造中に機械トラブルが発生すると、「時間が経つのが遅いなぁ」とか感じる暇もありません。トラブルの規模によっては、残業や休日出勤となるケースもあります。むしろクッソ忙しいのです。
また順調に製造ラインが回っている場合でも、繁忙期、難易度が高い製品の製造、緊急の増産などのケースではめちゃくちゃ忙しくなります。
12.食品工場だからこその変わった人がいる
食品工場で働いていると、働く人に対して独特の空気を感じやすいのはあるあるだと思います。閉鎖的な空間、固定化されたメンバーなど、食品工場の環境が一風変わった人間関係を作りやすいのではと推測しています。
たとえば、次のような人や空気感を見かけることがありました。
- 経営陣に強く物申せるベテランの人がいる
- なんとなく話しかけにくい人がいる
- 仲の良い人同士で話が早いことがある
- 忙しいと空気が急に張りつめる人がいる
- ミスに敏感で厳しくなる人がいる
- 頼みやすい人に仕事が集まりがちなことがある
- 立場の違いで温度差を感じることがある
- 人によって言うことが違って戸惑うことがある

私といっしょに働いていたベテラン社員は「あいつ(課長)の上司をやっていたときより、現場から好き勝手文句言う今のほうが楽しい」って語っていました(笑)
食品工場の人間関係については、別の記事で詳しく解説しています。
13.監査が近づくほど職場がざわざわする
食品工場では、監査の時期が近づくほど現場の空気が少しずつ変わっていくのもあるあるだと思います。
食品工場の監査とは、安全で高品質な食品を安定して作れる体制になっているかを確認し、問題点や改善点を見つけるためのチェックです。入室管理、作業工程、清掃・洗浄、異物混入対策、不良品や廃棄物の管理などが確認され、事故やクレームの予防、品質の安定、取引先や消費者からの信頼確保につながります。
普段から衛生管理やルールの徹底は求められていますが、監査前になると「ここも見直しておこう」「あれは大丈夫か」と、いつも以上に細かい確認が増えやすいです。
もし監査で指摘されてしまうと、改善して報告する必要が出てきたり新しいルールで現場の負担が増えたりする可能性があります。

「良いことでは?」と言われるとそうなのですが、現場のことを全然知らない担当者から的はずれな指摘や理想論を押し付けられると、後々大変なことになるので…。
現場で働いていると「そろそろ監査が近いな」と空気で分かるようになるのも、食品工場らしいあるあるの1つです。
14.清浄区域での作業なら清潔に作業できる
食品工場というと、暑い、寒い、汚れるといった大変そうなイメージを持たれやすいですが、実際には清浄区域での作業なら比較的清潔な環境で働けることもあります。
もちろん、衛生ルールはかなり厳しいですし、帽子やマスク、手洗いや消毒など気を遣うことは多いです。ただそのぶん、異物混入や汚れへの意識が徹底されているため、少なくとも「不衛生な場所で働く」という印象とは違う現場も少なくありません。
実際に働いてみると、「食品工場=いつも汚れる仕事」というより、「工程によってはかなりきれいな環境で作業する仕事」という感覚に近いこともあります。
食品工場には大変な部分もありますが、こうした清潔さは、働いてみて意外に感じやすいポイントだと思います。

一方で、私が働いていた「仕込み」のように、汚れることが前提の工程があるのも事実です。
15.朝礼や体操があるのはガチ

製造現場で業務にあたる前に、朝礼(夕礼)や体操があるのは食品工場あるあるです。当然ながらいじわるでやっているわけではなく、効果があるからやっています。
体操は、ケガ予防や身体を動かしやすくする目的で取り入れられていることが多く、肉体労働も多い食品工場では始業前の運動が重視されやすいです。
朝礼や夕礼を行うのは、各時間帯での引き継ぎをスムーズにするためです。24時間稼働も普通にある食品工場では、早番から遅番、遅番から夜勤といった人員の交代が頻繁にあります。そこで朝礼や夕礼を行うことで、「今日はどのような出来事があったのか」「後ろのシフトで対応してほしいことはあるか」などを大人数でまとめて確認します。

ヒヤリハット事例やトラブル内容などがあると、朝礼も長くなりがちです。「その報告いる?」という無駄な話題を、無理やりひねり出しているケースもちょくちょくとありました。
参考:PRTIMEA「【他業種ではありえない!?製造業の現場で驚いた習慣&文化ランキング】経験者215人アンケート調査」
16.休憩時間はちゃんとしている

食品工場の休憩時間は、時間やタイミングがあらかじめしっかりと決められていることが多いです。休憩中は、他の従業員が製造ラインの穴を埋めます。
しかし、逆に言えば製造現場から自由に出入りするのは難しいので、トイレのタイミングや水分補給を逃すと大変です。

トイレが我慢できないときは、同僚に頼み込んで交代してもらいました。
17.夜勤が辛すぎて萎える

個人的に食品工場で働いていてもっとも辛かったことの1つが、夜勤です。日勤に慣れてしまった身体で夜勤をすると」、眠いし、身体の動きが鈍くなるし、自立神経がイカれるしで大変でした。夜勤のシフトが入ったときは、とにかく萎えます。
ただし、深夜手当や夜勤手当が半端じゃなく高いので、大変な分だけ収入を得られたのも事実です。あと、生活リズムが夜型の人は、むしろ元気よく働けると思います。

夜勤のときだけ妙に元気な後輩やおっちゃんもいましたね。夜勤が合うかどうかは人それぞれということです。
夜勤のきついところやメリットなどは、以下の記事で詳しく解説しています。
18.おっちゃんの話題は大体ギャンブル・車・女
食品工場も例に漏れず、おっちゃんから振られる話題がギャンブル・車・女に偏るのは、製造業全体のあるあるです。最近の若い世代だと、ソシャゲの話題になるケースも増えているとか。
私はギャンブル・車・女・ソシャゲどころか人と話すタイプですらなかったので、話題を振られても面倒くせーと思っていました。

ただ、競馬ガチ勢の先輩・後輩やパチンコ狂いのおっちゃんの話はある意味「その道のプロ」の話なので、聞いていて面白かったですね。
19.自社製品を食べ飽きる
食品工場で働くと、自社製品を社割で安く買えたり、規格外品(味は問題ないが形が崩れたものなど)をもらえたりすることがあります。
働き始めの頃は「やったぜ」と喜ぶのですが、数ヶ月もすると大半の人が「自社製品を食べ飽きる」という現象に陥ります。
私の場合はアイスクリームの調合担当だったため、毎日原料の匂いを嗅ぎ、風味確認のための検食をしていました。その結果、一時期はプライベートでスーパーに行っても自社製品をカゴに入れる気にはまったくなれなかったという。

とはいえ、家族や友人にお裾分けすると喜ばれるので、なんだかんだでありがたい制度ではあります。
20.なんだかんだでやりがいを感じる

食品工場の仕事には、単純作業、立ち仕事、衛生ルールの厳しさなど大変な部分もありますが、それでも働いているうちに「なんだかんだでやりがいはあるな」と感じることがあります。
たとえば、自分が関わった製品が店頭に並んでいるのを見たときや、無事にその日の生産を終えられたとき、トラブルなくラインが回ったときなどは、地味ながら達成感を覚えやすいです。
また、忙しい日やトラブル対応を乗り切ったあとには、「今日もなんとか終わった」という独特の充実感があります。華やかな仕事ではなくても、毎日の積み重ねがそのまま形になるのは、食品工場の仕事ならではの実感だと思います。
もちろん、やりがいの感じ方は人それぞれです。ただ、外から見るよりも、実際に働いてみると「大変だけど、まったく無意味な仕事ではない」と感じやすいのは、食品工場あるあるの1つかもしれません。

製造ロットが分かれば、自分が担当したラインやシフトで作ったのかどうかが分かるので、それもよいですよね。
食品工場の女性あるあるまとめ
食品工場は、女性も比較的働きやすい職場だといわれることもあり、「女性が働きやすい職場なのか」と気になる方も多いと思います。
食品工場によっては女性用更衣室や休憩スペース、力仕事の分担、衛生用品への配慮などが整っている職場もあります。一方で、冷えや立ち仕事、帽子・マスクによる髪型の崩れなどは、2026年現在も女性が感じやすいあるあるとして残りやすいです。
そこで、Webライターとしてのスキルなどを活かし、昔一緒に働いていた先輩女性にインタビューを行ったうえで、私が以前、職場の女性から聞いた話も含めて、「食品工場の女性あるある」としてまとめました。
▼今回インタビューに答えていただいた元同僚の先輩の方々

今は転勤先の食品工場で働いています。子どもももうすぐ中学生で、将来の進学も考えてこれからも働き続けるつもりです。

今は別の仕事をしています。仕込みの現場で一緒に働いていたのですが、今でも「私が仕込み配属って正気か?」と思っています…笑
1.手荒れがちょっと気になる
食品工場で働いていると、手荒れが少しずつ気になってくるのも女性あるあるの1つだと思います。
食品工場で働く以上、どうしても手洗いや消毒の回数が多かったり、工程によっては水や洗剤に触れる機会が多かったりするので、気づけば手がガサガサに…。
指先のカサつきやささくれが増えてくると、「仕事だから仕方ないけど地味につらいな」と感じやすいです。
大きな悩みとまでは言わなくても、働き続けるうちに手荒れ対策を意識するようになるのは、食品工場で働く女性ならではのあるあるだと思います。

現在は現場というより事務がメインですが、製造現場に入る日が多いと、やはり手荒れが気になることは今でもありますね。
2.すっぴんか薄化粧か、崩れにくさ重視のメイクに寄っていく
食品工場で働いているうちに「しっかりメイク」よりも、「崩れにくい」「最低限きれいに見える」「朝が楽」といった実用重視に寄っていきやすいです。結果として、すっぴんに近い日や薄化粧の日が増えていく方も多かったですね。
そもそも、食品工場では衛生面の観点からメイクが禁止・制限されることもあるため、仕事中に自由に楽しめるものではないと思います。昔働いていた職場では、香水どころか、香りの強い柔軟剤もNGでした。
外で働く仕事とはまた違って、メイクよりも作業のしやすさを優先するようになるのは、食品工場らしい女性あるあるだと思います。

逆に、今の仕事は身だしなみに気を使うことが多いので、その点については食品工場が楽だったかもしれません。
3.帽子やマスクのせいで髪型が崩れやすい
食品工場で働く女性は、髪型の悩みも感じやすいと思います。とくに帽子やマスクを着ける職場では、朝に整えた髪型がきれいなまま保ちにくいです。
髪をまとめても、帽子をかぶればぺたんとなりやすいですし、長時間マスクを着けていると顔まわりも崩れやすくなります。休憩で鏡を見たときに、「思ったよりひどいことになっているな」と感じた方も少なくないでしょう。
働くうちに「崩れにくい髪型」を優先するようになるのも、食品工場で働く女性あるあるの1つです。

私の場合は、思い切ってショートヘアにしていました。もちろん、ロングヘアをうまくまとめている方も多かったですよ。
4.作業着生活に慣れるほど通勤時の服装がラフになりやすい
食品工場で働いていると、通勤時の服装がだんだんラフになっていくのもあるあるだと思います。
どうせ職場では作業着に着替えますし、「通勤でそこまで頑張らなくてもいいか」と感じやすくなるからです。とくに朝が早い日や、帰宅後すぐに休みたい日が続くと、通勤服は楽さ優先になりやすいでしょう。
もちろん私服に気を使っている方もいますが、全体としては「仕事用におしゃれを頑張る」というより、「着替えやすくて楽な服を選ぶ」方向へ寄っていきやすい印象があります。

長く働いていると見知った仲ばかりになるので、まあ気合いを入れなくてもいいか、という気持ちになります。
5.立ち仕事が続くと足のむくみがきつい
食品工場で働く女性は、足のむくみを感じやすいという声も多いと思います。食品工場は立ち仕事ばかりなので、重力による血液の滞留や筋肉の疲労などで、仕事の終わり頃には足がパンパンに…。
帰宅してから「今日は足がパンパンだな」と感じるのは、食品工場で働く女性にとってかなり共感しやすいあるあるだと思います。

今でも仕事中や帰った後にストレッチをしたり、着圧ソックスを履いたりして色々とケアをしています。
6.生理中の立ち仕事や冷えがしんどい
食品工場で働く女性にとって、生理中の立ち仕事や冷えはどうしてもしんどく感じやすいです。
ただでさえ体調が万全ではない中で、長時間の立ち仕事や寒い工程が重なると、普段以上につらさを感じやすくなります。痛みやだるさがあっても、作業の流れの中で簡単に止まれない場面があると、気持ちの面でもきつくなりがちです。
こうした身体のしんどさは表に出しにくいぶん、女性同士では「分かる」と共感しやすい、あるあるの1つです。

私の場合は周囲の女性が多かったので助かりましたが、生理に関して理解や配慮が進んでいない職場は大変だと思います。
7.女性が多い職場ほど独特のグループ感ができやすい
食品工場の中でも女性が多い職場では、独特のグループ感を感じることがあります。もちろん全員がそうではありませんが、長く働いていると、「〇〇さんと△△さんは相性が悪い」といったことが見えてしまう場合もあります。
深刻ないじめや対立とまではいかなくても、「この人たちは仲が良い」「ここは少し入りづらい」など、独特の雰囲気を感じることはあるでしょう。

男性も同じなのではないかと思っていたのですが、実際に働いてみると、派閥のようなものは女性のほうができやすい印象があります。
食品工場のあるあるに関するよくある質問
結局食品工場は楽しかった?あるあるを振り返った感想
さまざまな立場で食品工場で働きましたが、楽しかったことも大変だったこともたくさんあります。
世間的には「底辺」「人が働く場所じゃない」など揶揄されることも多いですが、むしろ一緒に働く人はとにかく人間臭さが感じられ、良くも悪くも魅力的だと思いました。
なかには「昔は会社の社長だったけど、潰れてしもたわー(笑)」とか言いながら楽しく働くおっちゃんや、「持ち上げとけば良いのよー」と職場の男性陣を転がす元銀行員お金持ちマダムの方など、色々な方と一緒に働けたのは大きな財産です。
食品工場あるあるを思い出しながらこの記事を書いていると、色々な思い出が蘇って楽しかったです。
この記事で「食品工場で働くってこんな感じなのか」というのが、少しでも伝われば幸いに思います。比較的学歴・経歴関係なく未経験でも求人がある仕事なので、興味ある場合や収入源を確保したい方はぜひチャレンジしてみてください。

















