- 食品工場の作業着の下は、シンプルなTシャツや薄手のインナーが無難
- インナーはおしゃれさよりも、清潔さ・動きやすさ・着替えやすさを優先する
- フード・ボタン・飾りが多い服、毛羽立ちやすい服、香りが強く残る服は避ける
- 作業ズボンの下は、透け対策や寒さに応じてスパッツ・レギンスなどを検討する
- 寒い職場では防寒インナー、暑い職場では汗を吸いやすく乾きやすいインナーを選ぶ
- 初日や単発バイトでは、事前案内の服装指定を必ず確認する
- 迷ったら、無地で清潔なシンプルなインナーを選ぶ
食品工場で働く前に、「作業着の下のインナーは何を着ればよいのか」と迷う人は少なくありません。
基本的には、シンプルなTシャツや薄手のインナーを選ぶのが無難です。
また、食品工場では異物混入を防ぐため、フードやボタン、毛羽立ちやすい服、香りが強く残る服などは避けるべきでしょう。また、寒い職場や暑い職場では、作業環境に合わせたインナー選びも大切になります。
この記事では、食品工場で約10年働いた経験をもとに、食品工場の作業着の下に着る服、避けたほうがよいインナー、初日や単発バイトで迷ったときの考え方を解説します。
この記事作成時の参考URL
厚生労働省「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理のための手引書」
厚生労働省「HACCP(ハサップ)」
Contents
食品工場の作業着の下はシンプルなインナーが基本
食品工場の作業着の下に着る服は、シンプルなTシャツや薄手のインナーを選ぶのが無難です。実際には、食品工場側からインナーの形や色、避けるべき服装について食品工場から案内があると思います。
食品工場で働くときは、おしゃれさよりも、清潔さや動きやすさを優先するべきです。
食品工場では、会社から支給された白衣や作業ズボン、帽子、マスク、作業靴などに着替えて作業します。
そのため、作業着の下に着る服は着替えやすさ、動きやすさ、作業着の中でごわつかないことを意識したほうが失敗しにくいです。

そもそも年中着る仕事着になるため、おしゃれにしたところで、プライベートで着回すのも難しいです。
私自身も食品工場で働いていたときは、作業着の下に着る服はかなりシンプルにしていました。最初のうちは、更衣や入場ルールだけでも地味に疲れます。まずは「着替えやすくて、作業の邪魔になりにくい服」を選ぶくらいで十分です。
トップスはTシャツや薄手のインナーが基本
食品工場の作業着の下に着るトップスは、Tシャツや薄手のインナーが基本です。理由は次の通りです。
- 繊維くずや装飾品の脱落リスクを抑えやすい
- 食品工場は動く作業が多いため、動きやすさを重視したほうが働きやすい
- 仕事前後に着替えやすい

要するに、工場側から余計な指摘を受けないようにシンプルな服装にしたほうがよいということです。
「着替えやすい」「動きやすい」「作業中に気になりにくい」を優先するとよいでしょう。服装で余計なストレスを増やさないことも、食品工場で働くことに慣れるうえでは大切です。
私も経験があるのですが、白衣や上着を着る職場では、その下に厚手の服を着込むと肩まわりや袖まわりがごわつくことがあります。ライン作業や仕込み作業のように腕を動かす場面が多い仕事では、作業着の中がもたつくと地味に動きにくく感じます。
作業ズボンの下には何を履けばよいのか
食品工場は作業ズボンなどに着替えるため、作業ズボンの下に何かを身に付ける必要はありません。男女ともに、下着の上に作業着を直接履くケースが多いのではないでしょうか。
とはいえ、「作業服が透けないか」が心配になる人もいると思います。実際に私が働いていた食品工場の女性先輩も、結構気を使っていると聞いたことがあります。

夏服の作業服は薄めだし、透けやすい色だから普通に困ることがありました。
「透けるのが困る」「冬場は寒い」といった場合は、作業ズボン下に他のボトムスを重ね着するケースも、私が働いていた工場ではよくありました。
もちろん、作業ズボンの下に着用するものは、トップスと同じように異物混入につながらないものが原則です。具体的には、スパッツやレギンスといったポピュラーなものが一般的でしょうか。
また、作業ズボンの下に何か履く場合は、次のような点を意識するとよいでしょう。
- 作業ズボンがきつくならないか
- しゃがんだり歩いたりしやすいか
- 長時間着ていても違和感が少ないか
- 更衣室で着替えにくくならないか
まずは無理に特別なものを用意するより、作業ズボンの下でも動きやすいものを選ぶのが無難です。
靴下の長さも基本的には決められている
食品工場では、靴下の長さも指定されているのが一般的です。なぜなら、長さが足りない靴下では足の毛などがズボンの裾から落ちやすくなり、異物混入につながるおそれがあるためです。
必要な長さは、作業ズボンの裾をカバーできる程度が基本になります。具体的には、くるぶし丈やくるぶしよりも下の丈の靴下は、ズボンの裾から肌が露出したり、すね毛が落ちたりするリスクが大きいため、禁止されているケースが多いです。
会社から指定がある場合は案内を優先する
食品工場の作業着の下に着る服は、最終的には会社のルールを優先してください。
食品工場によっては、インナーの色や形、長袖・半袖の可否、私物の持ち込み範囲などが決められていることがあります。

単発バイト、派遣、パートの初日などは、事前案内やメールに服装の指定が書かれている場合もあります。
不明点がある場合は、初日前に担当者へ確認しておくと安心です。
食品工場の作業着の下に着るインナーで避けたほうがよい服

食品工場では、髪の毛、繊維くず、装飾品、香りなどが製品に影響する可能性があります。そのため、作業着の下に着るインナーであっても、異物混入や衛生管理の妨げになりにくいものを選ばなければなりません。

食品工場の服装は、インナーを含めて単なる身だしなみではなく、食品の安全性に関わるルールです。
ここでは、食品工場の作業着の下で避けたほうがよい服を整理します。
フード・ボタン・飾りが多い服
食品工場の作業着のインナーとして、フードやボタン、飾りが付いている服は基本的にNGです。無地かつ付属品のないものを選ぶようにしてください。
たとえば、フード付きのパーカーはフード部分が機械に巻き込まれて怪我をしたり、製品に触れてしまって異物混入・微生物汚染につながるおそれがあります。また、衛生帽や作業着の着用を妨げ、食品工場における正しい服装ができなくなる可能性があります。
また、ボタン、ファスナー、ビーズ、ラインストーン、スパンコールなどの装飾が付いた服は、破損や脱落によって異物混入の原因になります。これらの服を作業着のインナーとして使いまわしてしまうと、洗濯や摩擦を繰り返すうちに取れやすくなってしまうでしょう。

ごちゃごちゃした服だと、そもそも着替えにくいと思うので、シンプルなのが一番楽だと思います。
毛羽立ちやすいニット・フリース・裏起毛の服
ニット、フリース、裏起毛など、細い繊維や毛玉が出やすい服も、異物混入のおそれがあるため禁止している食品工場がほとんどです。これらの服は、ほつれや劣化があると、繊維などが抜け落ちやすくなります。

そんな簡単に落ちるかと疑問に思う人もいるかもしれませんが、自分の目では見えない範囲でめちゃくちゃ落ちます。食品工場在籍時に受けた品質管理の研修や、ローラーがけの検査結果などで印象に残っています。
現場が寒いからといって、上記の服を作業着のインナーとして使うことは避けましょう。
ポケット付きや私物が入りやすい服
ポケット付きの服も、食品工場の作業着の下では注意したい服装です。
食品工場では、基本的に私物の持ち込みが制限されます。ボールペン、メモ、ヘアピン、小銭、レシート、ティッシュなどがポケットに入ったまま作業場に入ると、異物混入の原因になる可能性があります。
また、ポケットに入れないようにしていても、気づかないうちにゴミや異物が入り込み、それが現場に持ち込まれるケースも想定されるでしょう。
香りが強く残る服
食品工場ならではの注意点として、香りが強く残る服も避けたほうがよいです。
香水や香りの強い柔軟剤、芳香性の高いヘアスプレーなどは、香りが食品に移って風味や品質に影響する危険性があります。
とくに、次のような服は避けたほうが安心です。
- 香りの強い柔軟剤で洗った服
- 香水の匂いが残っている服
- 防虫剤や芳香剤の匂いが強く残っている服
- 洗濯後の香りが長時間残るインナー
あと、当たり前の話ですが、汗やカビの匂いなどが付いている不清潔な服は必ず避けてください。
透けやすい色や派手な柄のインナー
作業着の下に着るインナーは、派手な色・デザインといった、作業服から透けやすいものは避けたほうがよいでしょう。
食品工場の作業着は、作業着に付着する異物が見えやすいよう、白や淡い色が使われるのが一般的です。一方で、下に着ている服や下着の色が透けやすくなってしまいます。
たとえば、次のようなインナーは目立ちやすくなります。
- 黒や濃い色のインナー
- 赤や青など原色に近いインナー
- 大きな柄やプリントが入ったインナー
- 透けたときに下着のラインが目立ちやすい服
透けにくいのは、ベージュ、オークル、モカといった、自分の肌に近い色です。とはいえ確実ではないため、作業着と下着の間にもう一枚何かを着るのが無難かと思います(私が勤めていた工場では、女性の方は基本的にそのように対応していました)。
食品工場のインナーは作業環境に合わせて選ぶ
同じ食品工場でも、常温の作業場、冷蔵に近い作業場、加熱工程、洗浄作業などでは体感温度がかなり変わります。作業着の下に着るインナーも、すべての職場で同じものが最適とは限りません。
食品工場のインナーは何でも自由というわけではないものの、選択肢がないわけではありません。作業環境に合わせて選ぶのがよいと思います。
寒い職場では薄手の防寒インナーを重ねる
寒い職場では、薄手の防寒インナーを重ねると作業しやすくなります。前述したNGの服でなければ、重ね着について何か言われることはないはずです。

冷蔵庫などで作業する人、冬場に原料受入などを担当する人などは、結構厚めに着込んでいました。吸汗速乾性の高いインナーの上に保湿性のあるインナーを重ねるといった工夫もよいかもしれません。
私が勤めていた食品工場の場合、ユニクロのヒートテックの重ね着が人気でした。冬場の作業では、私もお世話になりましたし。
また、冷えが気になる場合は、上半身だけでなく足元や腰まわりも意識しておくとよいでしょう。食品工場では立ち仕事が多いため、足元から冷えると体全体がつらく感じやすくなります。
ただし、インナーが厚すぎると、作業着の中で服が引っかかったり、袖や腰まわりがもたついたりします。最初は暖かくても、作業が始まると暑くなり、逆に不快に感じることもあります。
寒さ対策としては、ネックウォーマーや足首ウォーマーなどを使っている人もいました。これらが許可されるかは食品工場によると思うので、着用前にあらかじめ確認しておいてください。
暑い職場では汗を吸いやすく乾きやすいインナーを選ぶ
暑い職場では、汗を吸いやすく乾きやすいインナーを選ぶと、作業中の不快感を減らしやすくなります。
加熱工程、調理工程、洗浄作業、包装機まわりなど、職場によっては暑さや蒸れを感じることも珍しくありません。

私は原料を投入したりアイスクリームミックスを加熱したりする工程であったため、冬場でも暑いと感じる職場でした。
たとえば暑い職場では、次のようなインナーが向いています。
- 吸汗速乾タイプのインナー
- 薄手で通気性のあるインナー
- 汗をかいても肌に張り付きにくいインナー
- 作業着の中で蒸れにくいインナー
とくに食品工場では、帽子やマスク、白衣などを着用するため、体感としては実際の室温以上に暑く感じることがあります。
近年では熱中症のおそれなどもよく報告されているため、夏場のインナーについてはしっかり検討するのがよいでしょう。私が食品工場に勤めていた7~8年前から熱中症の報告はあったので、今の時代はさらに注意が必要だと思います。

個人的にはですが、学生時代に着ていた体操服とかは夏場のインナーとしてめちゃくちゃ使いやすかったですね。
食品の色や匂いが移る職場では仕事用の服を用意する
食品工場のなかでも、仕込み工程や添加物投入の工程がある場合、作業着の下のインナーにも色や匂いが移るケースが珍しくありません。そのため、食品の色や匂いが移る職場の場合は、お気に入りの服は避け、仕事専用の服を準備することを推奨します。

氷菓のアイスを仕込む際に、飛び跳ねたグレープ果汁がインナーを紫に染めることがよくありました。香料投入を担当する日は、帰り道も匂いが残っていて大変だった思い出があります。
食品工場の初日や単発バイトでインナーに迷ったときの考え方
食品工場の初日や単発バイトでインナーに迷ったときは、まず事前案内を確認し、指定がなければシンプルな服を選ぶのが無難です。
食品工場では、出勤後に作業着へ着替えるケースが多く、初日は更衣室の使い方や入場ルールにも慣れていません。服装で余計に迷わないためにも、最初は「指摘されにくい服」を選んでおくと安心です。
初日はシンプルで着替えやすい服を選ぶ
初日は、脱ぎ着しやすいTシャツや薄手のインナーを選びましょう。
食品工場では、白衣、作業ズボン、帽子、マスク、作業靴などに着替えることが多く、更衣だけでも意外と時間がかかります。
重ね着が多すぎる服や、脱ぎ着しにくい服を選ぶと、更衣室で着替えるときに焦りやすくなります。時間に遅れたり他の従業員に迷惑をかけたりするリスクを減らす意味でも、初日はシンプルにまとめたほうがよいでしょう。
事前案内に服装指定がないか確認する
単発バイトや派遣、パートの初日では、勤務前のメールやアプリに服装指定が書かれていることがあります。

タイミーといったスキマバイトの募集でも、食品工場の仕事は基本的に服装指定があります。
インナーの色、靴下の長さ、アクセサリーの禁止、香りの強い柔軟剤の注意などが案内されている場合もあるため、出勤前に確認しておきましょう。
指定がある場合は、自己判断よりも会社や派遣先のルールを優先してください。分からない場合は、事前に担当者へ「作業着の下は何を着ればよいですか?」と確認しておくと安心です。
服装部分だけではなく、アクセサリーやその他持ち物についてのルールは必ず確認しておいてください。また、爪の長さ、メイク・ネイル、髪型といった身だしなみの指定もあると思うので、そちらも併せて確認しましょう。
迷ったら無地で清潔なインナーにする
服装指定がなくて迷う場合は、無地で清潔なインナーを選びましょう。
白・グレー・ベージュなどの目立ちにくい色で、作業着の下でごわつきにくいものが無難です。毛玉やほつれ、強い匂いがある服は避けておくと安心できます。インナー選びでは、無理にこだわりすぎず、清潔で着替えやすく、職場で浮きにくい服を選ぶくらいで十分です。
食品工場の作業着の下に着るインナーはシンプルなものを選ぼう
食品工場の作業着の下に着るインナーは、シンプルで清潔なものを選ぶのが基本です。
Tシャツや薄手のインナーであれば、着替えやすく、作業着の中でもごわつきにくいため、初めて食品工場で働く人でも大きく失敗しにくいでしょう。
一方で、フード・ボタン・飾りが多い服、毛羽立ちやすい服、ポケット付きの服、香りが強く残る服などは、異物混入や衛生管理の面で避けるべきです。
また、食品工場は職場によって暑さや寒さが大きく変わります。冷蔵庫内での作業や冬場の原料受入では防寒インナーが役立つこともありますし、加熱工程や洗浄作業では汗を吸いやすく乾きやすいインナーのほうが快適に作業しやすくなります。
食品工場のインナー選びで大切なのは、おしゃれさではなく、清潔さ・動きやすさ・着替えやすさ・職場ルールに合っているかどうかです。迷ったときは、余計な装飾がなく、作業着の下で目立ちにくいシンプルな服を選ぶとよいでしょう。












