食品工場で役立つ資格とは?実際に取得した食品製造業経験者が解説

食品工場で役立つ資格とは?実際に取得した食品製造業経験者が解説
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Webライターあひる高卒・元食品工場勤務Webライター|冷凍機械責任者1種・簿記2級・FP2級取得者
活字が好きなインドア派Webライター。高校卒業後、食品工場の製造部に10年近く勤務し、2019年8月に独立。
食品工場では正社員として、仕込み作業、原料投入、製造機械オペレーター、機械トラブル対応、清掃・洗浄、衛生ルールの確認、現場の段取り調整などを経験。
現在はWebライターとして、食品工場で働く前に感じやすい不安や、実際に働いてからぶつかりやすい悩みについて、自身の経験をもとに発信。
保有資格は、証券外務員1種、FP2級、日商簿記2級、ITパスポート、危険物乙4、第一種冷凍機械責任者、フォークリフト運転免許、タイピング技能検定イータイピングマスター2級など。

食品工場で長く働くなら、実務で役に立つ資格を取得しておくことで任される仕事の幅が広がることがあります。

たとえば、フォークリフト免許があれば原料や製品の運搬を任されやすくなりますし、衛生管理者や危険物取扱者、ボイラー技士、冷凍機械責任者などを持っていれば、安全衛生や設備管理の知識をアピールしやすくなります。

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私の場合、フォークリフト免許、危険物取扱者乙三四五六、アーク溶接、冷凍機械責任者一種の資格を取得しました。

もちろん、食品工場は未経験・無資格でも比較的働きやすい仕事です。しかし、資格を取得しておけば、職場異動や就職・転職の場で評価されやすくなったり、勉強して得た知識が業務に約だったりと非常にメリットが大きいと実感しています。

そこで、筆者の食品工場での約10年の経験や自分が実際に取得してみた所感、同僚の取得状況などを基に、「食品工場で本当に役に立つ資格」を以下のように厳選しました。

食品工場の現場で役に立つ資格一覧概要
フォークリフト免許食品工場の敷地や倉庫でフォークリフトを運転するための資格。原料・資材・製品・パレットの運搬で役立ち、担当できる作業の幅が広がりやすい。
第二種電気工事士一般用電気工作物等の電気工事に関わる国家資格。電気の基礎知識や配線図、工具の使い方などを学べるため、製造機械や照明、制御盤まわりへの理解に役立つ。
衛生管理者職場で働く人の健康障害を防ぐため、作業環境や健康管理、労働衛生教育などに関わる国家資格。食品工場を含む製造業では、選任を考えるなら第一種衛生管理者が基本。
危険物取扱者(乙四など)消防法で定められた危険物の取り扱いや立ち会いに関わる資格。食品工場では、燃料・油類・アルコール類・洗浄剤などの保管や管理に関する知識として役立つ。
アーク溶接・ガス溶接金属を接合・切断する作業に関わる資格。食品工場では日常的に使う人は限られるものの、設備の補修、架台や部品の修理、治具制作など保全作業で役立つ。
ボイラー技士(2級以上)ボイラーの取り扱いや管理に関わる国家資格。食品工場では加熱工程、殺菌、洗浄、空調、給湯などに熱源設備が関わるため、工務・設備管理系で役立ちやすい。
第三種冷凍機械責任者冷凍設備に関わる高圧ガス製造保安責任者の国家資格。冷蔵庫、冷凍庫、チラー、空調設備などの仕組みや安全管理を理解するうえで役立つ。

本記事では、食品工場で役立つ資格について、実務経験や勉強経験を交えて解説します。

実務経験者が語る食品工場の現場で本当に役立つ資格

食品工場で役立つ資格といっても、すべての人が同じ資格を取ればよいわけではありません。製造ラインで使いやすい資格もあれば、設備管理や品質管理、工場全体の安全衛生に関わる資格もあります。

ここでは、実際に食品製造業の現場で働いた経験をもとに、食品工場で比較的役立ちやすい資格を紹介します。

フォークリフト免許

フォークリフト免許は、食品工場の敷地や倉庫などでフォークリフトを運転するために必要な労働安全衛生法に定められた資格です。

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食品工場の現場では原則として「最大荷重1トン以上のフォークリフト」の運転が求められるため、最大5日間のフォークリフト運転技能講習を修了する必要があります。

フォークリフト運転技能講習では、前進・後退・旋回・荷物の持ち上げ・積み下ろしなど、実際の運転における基本的な操作方法を教えてもらえます。また、フォークリフトの構造、荷物を持ち上げる仕組み、安全確認の方法、荷役作業などの基礎知識について学びます。

このフォークリフト免許は、食品工場の規模にかかわらず非常に役に立つ資格です。食品工場では、原料や資材、製品、パレットなどを扱う場面が多いため、フォークリフトを運転できると担当できる作業の幅が広がりやすくなるからです。

私は新卒2年目に会社の指示でフォークリフト免許を取得しましたが、取得後は先輩や別職場の方々から運搬や入出庫に関するさまざまな仕事を任され、取得前より信頼を得ることができました。自分で作業する際にも、他のフォークリフトを運転できる人を呼ぶ必要がなくなったため、余計な時間を取られなくなったのもメリットです。

取得の難易度に対して実用性が高く即戦力級なので、個人的には非常におすすめです。ただし、免許を取得しただけで自由自在に操れるわけではなく、日々の練習や慣れが大切になります。

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第二種電気工事士

第二種電気工事士は、住宅や小規模な店舗などの一般用電気工作物等の電気工事に関わる国家資格です。

電気設備は、施工や取り扱いを誤ると感電や火災につながるおそれがあるため、一定の電気工事には電気工事士の資格が必要とされています。第二種電気工事士では、電気の基礎知識、配線図の読み方、電気器具の扱い方、電線の接続、工具の使い方などを学びます。

食品工場の現場では、製造機械や現場の照明、制御盤まわりなど、電気設備に触れる機会が少なくありません。資格を持っているだけで電気系の作業について何でもできるわけではありませんが、電気設備の仕組みを理解する土台になります。

また、工務課の人と話したり、外部の業者の方と打ち合わせしたりする際も、第二種電気工事士の実務・基礎知識が役に立ちますし、電気関係の目線(配電盤の位置や感電の危険性など)を取り入れた業務改善や、電気関係のトラブル対応なども進めやすくなるでしょう。

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工務関係への職場の異動や転職などを希望する際のスキル証明なども含めて、第二種電気工事士は実用性の高い資格だと言えます。

衛生管理者

衛生管理者は、職場で働く人の健康障害を防ぐために、作業環境や健康管理、労働衛生教育などに関わる国家資格です。

常時50人以上の労働者を使用する事業場では、一定数以上の衛生管理者を選任する必要があると労働安全衛生法にて定められています。

事業場で常時使用する労働者数必要な衛生管理者の人数
50人以上~200人以下1人以上
200人超~500人以下2人以上
500人超~1,000人以下3人以上
1,000人超~2,000人以下4人以上
2,000人超~3,000人以下5人以上
3,000人超6人以上

衛生管理者には第一種と第二種がありますが、第一種衛生管理者であればすべての業種の事業場で衛生管理者になれます。

資格区分選任できる業種食品工場での扱い
第一種衛生管理者すべての業種食品工場を含む製造業でも選任可能
第二種衛生管理者有害業務との関連が少ない業種のみ
例:情報通信業、金融・保険業、卸売・小売業など
食品工場などの製造業では、原則として選任不可
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食品工場は「製造業」に含まれるため、衛生管理者として選任されることを考えるなら、第二種ではなく第一種衛生管理者を目指すのが基本です。

衛生管理者を学習すれば、有害業務、作業環境管理、健康診断、メンタルヘルス、熱中症対策、労働者の健康保持など、働く人の安全と健康に関する知識が身につきます。

常時50人以上の労働者を使用する食品工場では選任が必要だと考えると、取得しておけば強いアピールポイントになるでしょう。

また衛生管理者について勉強しておけば、作業環境や体調管理、労働災害の防止についても視野を広げやすくなります。職場の安全・衛生面の業務改善を進めるうえで土台になりますし、品質管理や生産技術といった部署で働く場合に役立つ知識になります。

危険物取扱者(乙四など)

危険物取扱者は、消防法で定められた危険物を取り扱ったり、取り扱いに立ち会ったりするための資格です。

たとえば乙種第4類、いわゆる乙四は、ガソリン、灯油、軽油、重油、アルコール類、動植物油類などの引火性液体を扱う資格です。

食品工場では、製造物そのものよりも、設備・燃料・洗浄剤・アルコール類などの管理で危険物の知識が関係する場合があります。危険物取扱者の勉強をすると、「燃えやすいものをどう扱うか」「保管や表示で何に注意するか」といった安全管理の考え方が身につきます。

私は危険物取扱者乙三四五六を取得していますが、実際に現場で使用する油類やアルコール類(手指消毒用など)、塗料の保管・管理について任された経験があります。ライン作業や業務改善といった業務に直接関係あるところというより、資材管理といった場面で役立つ資格だと言えるでしょう。

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食品工場でなくても、ガソリンスタンドやビルの設備管理など他の仕事でも需要がある人気の資格ですね。

アーク溶接・ガス溶接

アーク溶接やガス溶接は、金属を接合する作業に関わる資格です。

アーク溶接は、電気の熱を利用して金属を溶かし、部材同士を接合する作業です。一方、ガス溶接は、可燃性ガスと酸素を使って金属を加熱し、溶接や切断を行う作業です。

これらの作業は、火花、熱、ガス、ヒュームなどを伴うため、安全に作業するための知識が欠かせません。

講習では、溶接装置の扱い方、作業時の危険性、保護具の使い方、火災や爆発を防ぐための注意点、関係法令などを学びます。3日程度の講習を受ければ、資格自体は取得可能です。

食品工場では、日常的に溶接をする製造担当者は多くないかもしれません。ただし、設備の補修、架台や部品の修理、保全作業に関わる場合は、溶接の基礎知識があると設備まわりの理解につながります。

なお、フォークリフトと同じく、取得した後も日々の練習や慣れが大切になります。

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工具を整理する用の棚や工具掛けの制作、製造設備の応急的な修理、現場で使う独自の工具・治具制作など、溶接の知識や経験はめちゃくちゃ役に立ちました。

ボイラー技士(2級以上)

ボイラー技士は、ボイラーの取り扱いや管理に関わる国家資格です。

食品工場におけるボイラーとは、水を加熱して蒸気や温水を作る設備で、工場や施設の加熱、洗浄、空調などに使われることがあります。

試験では、ボイラーの仕組み、燃料と燃焼、給水、圧力、点検、異常時の対応など、ボイラーを安全に扱うための基礎知識が問われます。取得すれば、合格した級に応じた規模のボイラーの運用・点検・管理が可能です。

食品工場において、熱を司るボイラーは非常に重要な設備です。加熱工程、殺菌、洗浄、空調、給湯などで熱源設備はフル稼働するため、私が勤めていた食品工場を含め、工務関係の職場では取得している人は非常に多かったです。

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食品工場における「熱」は、製品の品質維持からエネルギー関係のコスト削減まで、さまざまな部分で関わる重要な要素です。ボイラー技士を勉強しておけば、工務関係の実用的な知識が身につくうえに、食品工場全体への理解がより一層深まるでしょう。

第三種冷凍機械責任者

第三種冷凍機械責任者は、高圧ガス製造保安責任者のうち、冷凍設備に関わる国家資格です。

第一種、第二種、第三種があり、第三種は冷凍設備に関する基礎的な知識を学ぶ入口になります。試験では、冷凍の原理、冷媒、圧縮機、凝縮器、蒸発器、安全装置、保安管理、関係法令などを学びます。

食品工場では、冷蔵庫、冷凍庫、チラー、空調設備などが製造や保管に関わることがあります。第三種冷凍機械責任者の勉強をしておくと、温度を下げる仕組みや冷凍設備の安全管理について理解しやすくなるでしょう。

とくに、アイスクリーム工場や冷凍食品関係の工場では、工務関係だけではなく、現場のフリーザーや冷凍庫などでも冷凍技術がかかわってきます。

冷凍関係の設備機械を取り扱う食品工場であれば、持っていると「おお」と一目置かれる資格です。学習時間が取れるなら、もう1つ上の第二種を目指すのもおすすめです。

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簡単な機械工学の部分も勉強するので、工業高校出身ではなかった自分にとっては、機械について基礎から勉強できるよい機会になりました。

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食品工場でスキル・キャリアアップが狙える難関資格

食品工場で働きながら、よりスキル・キャリアアップが狙える難関資格も存在します。勉強する時間や負荷は非常に大きいですが、取得しておくと将来的な評価やより待遇のよい仕事への転職時に役立つでしょう。

エネルギー管理士

エネルギー管理士は、工場などで使われる燃料・電気などのエネルギー使用を管理するための国家資格です。

試験では、エネルギーの使用状況、熱や電気に関する知識、省エネの考え方、設備管理などについて、専門性の高い部分を学びます。

省エネ法上、一定以上のエネルギーを使用する工場や事業場では、エネルギー管理者やエネルギー管理員などの選任が必要になります。大規模な食品工場においては、優秀な人材として評価を受けやすいでしょう。

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大規模な工場や設備管理部門では、省エネやコスト削減を考えられる人材として評価されやすい資格です。

第三種電気主任技術者(電験三種)

第三種電気主任技術者は、電気設備の保安監督に関わる国家資格です。

一般的には「電験三種」と呼ばれ、電気理論、電力、機械、法規など、電気設備を管理するための幅広い知識が問われます。

製造ライン、冷凍機、コンプレッサー、照明、制御盤など、さまざまな電気設備が使われている食品工場においては、設備管理や保全職へのキャリアアップを狙いやすくなります。

製造現場の作業者がすぐに活かす資格というより、設備・保全・電気管理の分野へのキャリアを歩みたい人向けの資格です。

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私が勤めていた食品工場や関係工場の工務課の主任やベテランの方は、エネルギー管理士や電験三種を取得していました。

第一種冷凍機械責任者

第一種冷凍機械責任者は、高圧ガス製造保安責任者のうち、冷凍設備に関わる上位資格です。

冷凍機械責任者には第一種、第二種、第三種があり、第一種は大規模な冷凍設備まで扱える高度な資格です。

試験では、冷凍の原理、冷媒、圧縮機、凝縮器、蒸発器、安全装置、保安管理、関係法令などについて、第二種・第三種よりもかなり深いところを学びます。取得すれば、規模にかかわらずすべての冷凍設備の保安業務や運転管理を行えるようになります。

現在は法改正もあり、第一種レベルまで求められるケースは少し減ったものの、冷凍関係の資格の最上位として依然として価値のある資格です。

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第一種を取得したときは周囲から一目置かれるようになりましたし、アイスクリーム工場への転職時にも非常に高く評価されました(もちろん、実務経験込みの評価ですが)。

QC検定1級

QC検定は、品質管理に関する知識を問う検定です。

その中でも1級は上位レベルであり、品質管理の考え方だけでなく、統計的手法、改善活動、工程管理、問題解決などの知識が求められます。

食品工場では、異物混入、重量不足、包装不良、表示ミス、歩留まり、クレーム対応など、品質に関わる課題が日常的に発生します。

そこでQC検定1級の知識があると、現場の感覚だけでなく、データや仕組みから品質改善を考えやすくなります。品質管理部門や生産管理、現場リーダーを目指す人に向いた資格です。

菓子製造技能士

菓子製造技能士は、菓子製造に必要な技能や知識を評価する技能検定です。

和菓子や洋菓子などの製造で、原材料、製法、仕上げ、衛生、安全など、菓子づくりに関する実践的な知識と技能が問われます。

食品工場の中でも、菓子、焼き菓子、チョコレート、デザート類などを扱う職場では、製品づくりへの理解を深めるうえで役立ちます。原料や工程への理解があると、製造トラブルや品質のばらつきにも気づきやすくなるでしょう。

製菓衛生師

製菓衛生師は、菓子製造に関する知識と衛生管理の知識を持つことを示す国家資格です。

製菓衛生師とも呼ばれ、菓子づくりの技術だけでなく、食品衛生、栄養、食品学、製菓理論などを学びます。

菓子を扱う食品工場では、製造技術だけでなく、衛生的に安全な商品を作る視点が欠かせません。

菓子衛生師の知識があると、原材料の扱い、衛生管理、製造工程への理解を深めやすくなります。菓子工場や製菓メーカーで働きたい人には、専門性を示しやすい資格です。

パン製造技能士

パン製造技能士は、パン製造に必要な技能や知識を評価する技能検定です。

パン生地の仕込み、発酵、成形、焼成など、パンづくりの基本工程や材料の知識が問われます。パン生地の状態、発酵の進み方、焼き上がりの変化などを理解していると、現場で起きる不良や品質のばらつきに気づきやすくなります。

パン製造に関わる工場で、製造技術や商品理解を深めたい人に向いた資格です。

その他の技能検定

前述した菓子製造技能士やパン製造技能士は、技能検定制度に含まれる資格です。

食品工場と関係しやすい技能検定には、ほかにも製麺、ハム・ソーセージ・ベーコン製造、水産練り製品製造、みそ製造、酒造などがあります。

分野食品工場で役立ちやすい技能検定
食品製造系製麺、ハム・ソーセージ・ベーコン製造、水産練り製品製造、みそ製造、酒造
設備・保全系機械保全、シーケンス制御、冷凍空気調和機器施工、配管など

自分が扱う製品や今後進みたい職種に近いものを選べば、現場経験や専門性を示しやすくなります。特定の食品分野で長く働きたい人や、製造設備・保全関係にも関わりたい人にとっては、選択肢に入れやすい制度と言えるでしょう。

調理師

調理師は、調理に関する知識と技能を持つことを示す国家資格です。

調理技術だけでなく、食品衛生、栄養、食文化、食品の扱い方など、食に関する幅広い知識を学びます。

食品工場では、すべての製造職に調理師免許が必要なわけではありません。ただし、惣菜、弁当、冷凍食品、調理済み食品などを扱う工場では、食材の扱い方や加熱、味付け、衛生管理に関する知識が役立つ場面があります。

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調理師に関しては、食品工場で働くために取得するのではなく、元々持っている人が活かせるというイメージです。

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食品・衛生・実務について知識を深めるための資格

食品工場で働くうえでは、フォークリフトや設備系の資格だけでなく、食品安全や衛生、表示に関する知識も役立ちます。

とくに品質管理、商品開発、表示確認、衛生管理に関わりたい場合は、食品そのものへの理解を深める資格を学んでおくと、現場で起きていることを少し広い視点で見やすくなるでしょう。

ここからは、食品工場で働くうえでの基礎力や専門性を補強する資格をいくつか紹介します。

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キャリアアップや転職などで直接役立つというより、食品工場に関する知識や実務についてより深い理解を得たいマニア向けの資格です。

食品安全検定

食品安全検定は、食品の安全に関する知識を学べる民間検定です。

食品の製造・加工・販売などに関わる人だけでなく、食の安全に関心がある人も対象にしており、食品安全を科学的に考える力を身につけることを目的としています。

食品安全検定の勉強をすると、「なぜこのルールを守る必要があるのか」「なぜ手洗いや温度管理が重要なのか」といった背景を理解しやすくなります。

現場の作業ルールをただ覚えるだけでなく、食品を安全に作るための考え方を身につけたい人に向いた資格です。

食品表示検定

食品表示検定は、食品表示に関する知識を学べる検定です。

食品表示には、名称、原材料名、添加物、アレルゲン、内容量、賞味期限、保存方法、栄養成分表示など、消費者に商品情報を伝えるための大切な項目があります。

食品工場では、製造作業そのものだけでなく、ラベル貼り、包装、印字確認、賞味期限のチェックなど、表示に関わる作業も少なくありません。

品質管理や商品開発、表示確認に関わりたい人はもちろん、製造現場でラベルや包装を扱う人にとっても、食品表示の基礎を知っておく意味はあります。

HACCPコーディネーター

HACCPコーディネーターは、HACCPの考え方をもとに、食品の安全管理を進めるための知識を学べる資格・研修です。

HACCPは、食品の製造工程の中で危害要因を分析し、重要な管理点を定めて食品安全を確保する考え方です。

HACCPコーディネーターの勉強をすると、こうした管理を「なんとなくの作業」ではなく、食品安全を守るための仕組みとして理解しやすくなります。

ただし、HACCP関連の資格を取得したからといって、それだけでHACCPに沿った衛生管理が完了するわけではありません。資格はあくまで、HACCPを理解して運用するための知識を補うものと考えるとよいでしょう。

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食品衛生責任者

食品衛生責任者は、食品を扱う施設で衛生管理を行う責任者です。

食品工場の製造作業で全員に必要な資格ではありませんが、食品衛生の基本を学べるため、食品を扱う仕事への理解を深めるうえでは役立ちます。1日の養成講習会で取得できるため、気軽に挑戦できるのも魅力と言えます。

将来的に飲食店を始めたい人、食品の販売や製造に関わりたい人、衛生管理の基礎を整理したい人に向いた資格です。

食品工場で役立つ資格に関するよくある質問

最後に、食品工場に役立つ資格に関してよくある質問をまとめました。

食品工場は未経験・無資格でも働ける?

食品工場は、未経験・無資格でも働ける職場が多いです。

実際に、製造ライン、検品、包装、箱詰め、清掃などの仕事は、入社後に作業手順を覚えていくケースが少なくありません。

ただし、フォークリフト作業、設備管理、衛生管理、品質管理など、一部の仕事では資格や専門知識があると任される業務の幅が広がりやすくなります。

食品工場への就職・転職で資格は有利になる?

食品工場への就職・転職で、資格が有利に働くことはあります。

とくにフォークリフト免許、衛生管理者、危険物取扱者、ボイラー技士、冷凍機械責任者などは、工場の仕事内容によって評価されやすい資格です。

ただし、資格があれば必ず採用されるわけではありません。求人内容や配属先によって求められる資格は違うため、応募前に求人票の必須資格・歓迎資格を確認しておくことが大切です。

食品工場で働くには現場経験のほうが武器になる?

食品工場では、資格だけでなく現場経験も大きな武器になります。

たとえば、衛生ルールを守れること、決められた手順で安定して作業できること、周囲と連携して動けること、トラブル時に落ち着いて対応できることは、現場でかなり重視されます。

資格は知識やスキルを示す材料になりますが、実際の食品工場では「資格」と「現場経験」の両方を組み合わせることで、より評価されやすくなるでしょう。

食品工場で役立つ資格は目指す職種に合わせて選ぼう

食品工場では、原料や製品の運搬、設備管理、安全衛生、品質管理、温度管理など、さまざまな知識が現場で求められます。

資格を持っているだけで必ず評価されるわけではありませんが、現場経験と組み合わせることで大きな武器になります。

また、食品安全検定や食品表示検定、HACCP関連資格、技能検定制度などを学べば、食品や衛生、表示、製造工程への理解も深めやすくなるでしょう。

食品工場で役立つ資格を選ぶときは、やみくもに難しい資格を目指すのではなく、自分が働きたい工程や、今後進みたい職種に合わせて選ぶことが大切です。

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