- 食品工場の夜勤がきつい理由として、夜勤帯の人員不足、繁忙期の残業やシフト変更、深夜帯の眠気などが挙げられる
- 包装・検品は眠気や注意力低下、仕込みや運搬は疲労による体力負担が出やすい
- 夜勤に向いているかどうかは、仕事内容への適性だけでなく、昼間に眠れるか、生活リズムを調整しやすいかでも変わる
- 夜勤の眠気対策としては、仮眠、カフェイン、出勤前の睡眠、光の使い方、休憩中の食事量の調整などが有効
- 食品工場の夜勤は深夜手当が付くため日勤より稼ぎやすいが、勤務形態や作業内容、繁忙期の運用は応募前に確認したほうがよい
「食品工場の夜勤って、やっぱりきついのだろうか」「日勤より稼げるのは気になるけど、眠気や生活リズムの乱れに耐えられるか不安」と感じる人も多いのではないでしょうか。
食品工場の夜勤は、深夜帯の眠気や昼間の睡眠の取りにくさだけでなく、夜勤帯の人員の少なさ、繁忙期の残業やシフト変更、作業内容による負担の違いなど、日勤とは異なるきつさが出やすい働き方です。
一方で、夜勤のほうが落ち着いて働きやすいと感じる人がいたり、深夜手当が付くぶん日勤より稼ぎやすかったりと、夜勤ならではのメリットもあります。
そこでこの記事では、食品工場の夜勤がきつい理由を、職場構造・時間帯・作業内容・向き不向きの観点から整理したうえで、眠気への対策や深夜手当の考え方、応募前に確認したいポイントまで、食品工場歴約10年の経験談も交えながら解説します。
Contents
食品工場の夜勤がきつくなりやすい職場構造とは
食品工場の夜勤がきついと感じるのは、夜勤という時間帯だけではなく、食品工場ならではの職場構造が影響しているケースがあります。食品工場の夜勤がきつくなりやすい職場構造として、具体的には以下の3つが挙げられます。
- 夜勤帯は人が少なく、体調不良やミスを申告しにくい
- 繁忙期の残業やシフト変更が重なると負担が急に重くなる
- 夜勤帯は管理職や事務職が少なく、トラブル時の判断や相談がしにくい
夜勤帯は人が少なく、体調不良やミスを申告しにくい
食品工場の夜勤がきついと感じやすい理由の1つは、夜勤帯は日勤より人が少ない職場が多いことです。
夜勤帯の人数が少ないのはなぜかというと、夜中は日中よりも工場のライン稼働が少ないケースが多いためです。夜勤の時間帯は翌日の準備やライン・機器の洗浄・清掃・点検などの時間に当てられやすく、動かすライン数や時間も減らす傾向があります。
人数に余裕がある職場であれば、少し体調が悪いときや、ライン作業のミスが起きたときでも、すぐに声をかけたりフォローを受けたりしやすいでしょう。
しかし夜勤帯は少人数で回していることも多く、自分が抜けることで他の作業員にかかる負担や、ミスや異常、異物混入の見逃しなどのリスクが大きくなります。食品工場の仕事はライン作業ということもあり、1つの工程に穴が開くと他の作業にもどうしても影響が出てしまいます。
そのため、「気分が悪いけど言い出せない」「こんなミスで時間を使わせたら翌朝の稼働に影響が出るかも」など、迷惑をかけないかを気にしてしまって、なかなか報告ができないことも少なくありません。
このように、食品工場の夜勤は、体力面や睡眠面の負担だけでなく、このように不調やミスを抱え込みやすいことも、しんどさにつながりやすいです。

もちろん、食品工場の中には夜勤でもフル稼働するところもあります。
繁忙期の残業やシフト変更が重なると負担が急に重くなる
食品工場が繁忙期に入ると、夜勤の残業や夜勤シフトの増加などで負担が急に重くなるリスクがあります。
食品工場は、作っている製品の需要によって忙しい時期が大きく変わるのが一般的です。例えば、アイス工場は夏場が繁忙期ですし、鍋やスープ類などを製造する工場は冬場が忙しくなります。
そして繁忙期に入ると、「できる限り24時間稼働させたい」「休日出勤を増やして製造量を確保したい」という食品工場が増えていきます。
それに伴い、夜勤作業が忙しくなったり、最終日の夜から休日の昼過ぎまで残業したりなど、労働負荷が一気に増加することも珍しくありません。

昔務めていたアイス工場も、夏場はさまざまなフレーバーの氷菓を作るため、1日あたりの製造量や種類が増えて夜勤もフル稼働でした。
とくに夜勤は、ただでさえ生活リズムが乱れやすい働き方です。そこに残業や急な勤務変更が重なると、回復のペースまで崩れやすくなります。
とくに人員が足りていない職場だと、日勤→夜勤、夜勤→遅番といった、体内時計の調整が大変なシフトを組まれることもあるでしょう。
そうなると、身体が慣れる前に次のシフトへ入ることになりやすいため、普段以上にだるさや眠気が抜けず、「急に夜勤がしんどくなった」と感じる人もいます。
このように、夜勤のきつさは繁忙期の運用やシフト変更の状況が大きくかかわります。夜勤がきついかどうかを考えるときは、通常時だけでなく、忙しい時期の働き方まで含めて見たほうが実態を掴みやすいでしょう。
夜勤帯は管理職や事務職が少なく、トラブル時の判断や相談がしにくい
食品工場を含め、製造業の夜勤帯は、日勤が基本の管理職や事務職が少ない傾向があります。
「うるさい人がいなくてラッキー」と思われるかもしれませんが、逆に言えば意思決定する人間やバックオフィスを担当する人員がいないということであり、何かトラブルが発生したときの判断や対応が遅れるリスクが生じています。
例えば、製造機器のトラブル、夜勤作業員のミス、資材の不足などが起きたときに、「誰に聞けばよいのか」「このまま進めてよいのか」と悩みやすくなるのです。
とくに、若手社員や経験が少ない人で固められたシフトを組まれた場合、「対応できないから朝まで放置する」といったことも現実的に起こり得ます。

知人の飲料工場の管理職は、夜寝てたら「〇〇さん助けてください」と現場の若手の電話で叩き起こされた挙句、トラブル対応に追われることもあるそうで…。
もちろん、夜勤でも責任者がきちんと配置されている職場はあります。ただ、日勤に比べると相談先が少ない体制になっている現場では、トラブルが起こっても「持ち場が遠くて報告が遅れる」「トラブル現場から離れられないから自分で抱え込む」といった事態に陥ることも想定されるでしょう。
食品工場の夜勤がきついと感じる背景には、眠気や体力面だけでなく、このような判断のしにくさや相談のしにくさが重なっている場合もあります。
食品工場の夜勤の時間帯がきつい理由
夜勤で働く以上、やはり夜中に働くこと自体のリスクにも対応しなければなりません。ここからは、食品工場の夜勤の時間帯がきつい3つの理由を解説します。
- 深夜帯から明け方にかけて、眠気や集中力低下が出やすい
- 慣れないうちの休憩明けは体が重く、眠気が強く出やすい
- 夜勤明けは昼間の睡眠を十分に確保しにくく、疲れを持ち越すことがある
深夜帯から明け方にかけて、眠気や集中力低下が出やすい
食品工場の夜勤では、出勤してすぐよりも、深夜帯から明け方にかけて急にしんどさが出やすいことがあります。
とくに深夜帯から明け方にかけては眠気が強くなりやすく、ルーティン作業やライン作業が続きやすい食品工場の仕事も相まり、集中力が落ちやすい時間です。
例えば、J-STAGE「病棟で勤務する看護師が交替勤務中に感じる眠気と眠気のピーク時刻の実態」によると、夜勤帯の明け方3~5時頃が眠気のピークに達するとの結果が出ています。職種は異なりますが、夜勤では明け方に眠気が強まりやすい傾向の参考になるでしょう。
このあたりの時間帯は人体的にも疲労的にも眠気が出やすいため、作業中も一層の注意が必要です。
慣れないうちの休憩明けは体が重く、眠気が強く出やすい
夜勤では、休憩に入った直後よりも、休憩明けのほうがきつく感じるかもしれません。
とくに夜勤に慣れていない状態だと、少し座ったり気持ちが緩んだりしたあとで再びラインに戻ると、かえって体が重く感じたり、眠気が強く出たりすることがあります。慣れの問題とはいえ、慣れるまでは食事休憩明けが鬼門になるかもしれません。

この記事を書いていると、食事休憩に行ってそのまま爆睡していた夜勤のパートさんを思い出しました。
眠気への対策は、「食品工場の夜勤で眠気に対抗する方法」の見出しにて解説しています。
夜勤明けは昼間の睡眠を十分に確保しにくく、疲れを持ち越すことがある
夜勤勤務が終わって帰宅しても、そこからすぐに深く眠れるとは限りません。窓の外が明るいうえに、生活音も相まって思ったより眠れない人も珍しくありません。
厚生労働省運営のe-ヘルスネット「交代勤務睡眠障害」でも、夜勤後の朝方の睡眠はなかなか寝付けない、途中で何度も目が覚める、起床後に疲労回復感が乏しいといった症状が説明されています。
このように、夜勤明けに寝ても疲れが抜けにくいのは珍しいことではなく、交代勤務特有の負担として起こりうるものです。そして疲れが取れないままで夜勤となり、どんどん疲れが蓄積してしまうリスクがあります。
食品工場の夜勤は作業内容によって負担の出方が変わる
私が経験した食品工場の夜勤は、充填機器や包装の製造オペレーターや検品作業の夜勤シフトと、繁忙期の仕込み作業の夜勤帯の残業などです。
ここからは私の経験も盛り込みつつ、作業内容ごとの食品工場の夜勤のきつさについて解説します。
包装・検品は単純作業でも夜勤中の眠気や注意力低下が負担になりやすい
包装や検品の仕事は、一見すると体力的には軽そうに見えるかもしれません。
しかし、夜勤が原因の眠気や注意力低下は作業の効率にモロに影響します。
例えば、充填機器や包装機器の監視、製品の検品、資材の補充など、同じ作業を繰り返したり、同じ機械や製品を見続けたりする工程では、深夜帯ほど眠気との戦いが発生します。
しかし、ここで気を抜いて異常を見逃そうものなら、日勤のシフトに多大な迷惑をかけてしまうプレッシャーがあります。

食品工場の場合は、製造機器から発せられる一定のリズムの機械音がさらに眠気を誘うのもきつい。
厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」でも、睡眠不足は眠気や注意力・判断力の低下につながるとされています。
食品工場の夜勤では、体力面だけでなく、眠気のある状態で集中を続けること自体が負担になりやすいです。
ライン作業そのもののきつたについては、以下の記事もぜひご覧ください。
仕込みや運搬がある工程は夜勤による疲労が重なると体力負担を感じやすい
仕込みや運搬がある工程では、もともとの身体負担に加えて、夜勤による眠気や疲労が重なるといつも以上にしんどさを感じました(残業対応ということもあったかもしれませんが)。
日中なら余裕でこなせる動きでも、夜勤中は足取りが重く感じたり、持ち上げ動作がきつく感じたりすることがありました。
仕込みや運搬のように体を使う工程では、夜勤中の疲労が重なることで体力面のきつさが目立ちやすくなります。
食品工場の夜勤はきついだけではない?働くメリット
ここまで食品工場の夜勤についてさまざまなきつさを解説してきましたが、逆に「夜勤のほうが性に合っていた」という方とも一緒に働いたことが何度もあります。
実際のところ、私自身も「ここは夜勤のほうがメリットが大きいな」と思う場面がいくつもありました。ここからは、食品工場の夜勤の良いところをいくつか紹介します。
人が少なく、日勤ほど人の目が多くないため働きやすいと感じる人もいる
夜勤帯は日勤より人が少なく管理職や事務職の出入りも日中ほど多くないため、上司の圧や人目が少ない分だけ、落ち着いて働きやすいと感じる人もいます。
例えば、周囲の視線が多い環境が苦手な人や、必要以上に話しかけられず黙々と作業したい人にとっては、夜勤のほうが気楽に感じることもあるでしょう。

私の場合、業務改善などのパソコン仕事は夜勤のほうが進めやすかったです。ムダに話しかける人や、余計な仕事を増やしてくる上司がいなかったので。
日勤より稼働が落ち着いていて、仕事がラクに感じる職場もある
食品工場の夜勤は、職場によっては日勤より生産量が少なかったり、機械の稼働が抑えめだったりして、仕事自体は少しラクに感じることもあります。
また、夜勤は洗浄や片付けなど日勤とは違った工程が入ったりすることで、生産の流れが日中とは違う場合があります。
そのため、日勤ほどずっとフル回転で製造し続けるわけではなく、「思ったより夜勤のほうが仕事は落ち着いて働きやすかった」とおっしゃる人もいました。
日中に時間を使いやすい
食品工場の夜勤のメリットとして挙げられやすいのが、日中に時間を使いやすいことです。
役所や病院、銀行などの用事は平日昼間のほうが済ませやすいことも多いため、夜勤のほうが都合がよいと感じる人もいます。また、平日の昼間に買い物や外出がしやすいことをメリットに感じる人もいるでしょう。
日勤よりも稼ぎやすい
食品工場の夜勤ならではのメリットは、日勤よりもお金を稼ぎやすい働き方という点です。
夜勤には深夜手当がつくため、同じ食品工場であっても、日勤より収入が上がりやすくなります。そのため、「体はきついけれど、そのぶん収入面では魅力がある」と感じて夜勤を選ぶ人も少なくありません。

とくに若手は積極的に夜勤に入りたがっていた印象があります。
夜勤のきつさをどう感じるかは人それぞれですが、収入面のメリットは夜勤を考えるうえで外せないポイントです。
食品工場の夜勤は日勤より稼げる?深夜手当の考え方
夜勤で働くメリットとして非常に大きいのは、深夜手当が付く分だけ稼ぎやすい点でしょう。この章では、深夜手当がどのくらい収入アップにつながるのかを解説します。
深夜手当がつくため、日勤より収入が上がりやすい
深夜手当とは、「午後10時〜午前5時(深夜22時~明け方の5時)に働いた時間に対して支払われる深夜割増賃金」のことです。深夜手当についての規定は、労働基準法第37条に定められています。
④ 使用者が、午後十時から午前五時まで(厚生労働大臣が必要であると認める場合においては、その定める地域又は期間については午後十一時から午前六時まで)の間において労働させた場合においては、その時間の労働については、通常の労働時間の賃金の計算額の二割五分以上の率で計算した割増賃金を支払わなければならない。
引用:e-Gov法令検索「労働基準法」
午後10時から午前5時までの労働には、通常の賃金の25%以上の深夜割増賃金が必要です。
例えば、時給1500円だった場合、22時以降の労働に対しては時給1875円以上を支払う義務があります。当然ながら労働基準法の適用を受ける雇用形態である限り、正社員・パート・派遣などに関係なく適用されます。
残業や休日労働が重なると、手当込みの収入はさらに増えることがある
夜勤は深夜手当だけでなく、残業や休日労働が重なることで、手当込みの収入がさらに増える場合があります。
例えば、深夜帯に発生した残業は、時間外25%以上+深夜25%以上=合計50%以上の割増賃金です。また、1か月60時間を超える法定時間外労働が深夜帯に及ぶと、時間外50%以上+深夜25%以上=合計75%以上になります。
法定休日に深夜労働した場合は、休日35%以上+深夜25%以上=合計60%以上です。

参考:東京労働局「しっかりマスター労働基準法」
深夜割増がつくのは、あくまで22時〜5時の時間帯だけです。例えば、22時出勤で朝の7時まで働いたとしても、割増賃金の対象は22時~5時までの7時間で、5時~7時は深夜手当の対象にはなりません(法定労働時間を超える場合は別途時間外割増の対象になることがある)。
夜勤は体力面や生活面の負担も増えやすいため、求人を見るときは「時給が高い」だけでなく、どんな働き方でその金額になるのかまで確認しておくことが大切です。

ちなみに、労働基準法に基づく「深夜手当」とは別に、会社が独自に設定している「夜勤手当や交代勤務手当」をもらえる可能性があります。
食品工場の夜勤で眠気に対抗する方法
食品工場の夜勤では、眠気が大きな敵になることを解説してきました。では、この眠気に対抗する具体的な方法はあるのでしょうか?
ここからは、厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド 2023」や実体験などを基に、食品工場の夜勤で眠気に対抗する方法を解説します。
休憩時間には必ず仮眠を取る
私自身も実感としてあるのですが、夜勤の食事休憩時の仮眠は、眠気に対して結構効果があると思っています。
厚生労働省の睡眠ガイドや広島大学の研究結果を見ても、夜勤中に取る仮眠は、眠気の改善に役立つとされています。
例えば厚生労働省の睡眠ガイドの中には、「0~4時に開始する20~50分間の仮眠は、眠気や仕事効率、疲労を改善させることが報告されています」と記載があります。また、夜勤中の仮眠が夜勤後の睡眠に及ぼす影響はほとんどないとされています。
夜勤中の眠気に打ち勝つには、まずはうまく仮眠を取り入れることから始めてみるのがよいでしょう。
参考:広島大学「【研究成果】夜勤時の覚醒水準の維持と疲労感の低減を可能とする仮眠のとり方 ~90分間と30分間の分割仮眠と120分間の単相性仮眠の効果~」
過剰摂取にならない程度のカフェインを取る
眠気対策として有名なカフェインは、夜勤中の眠気対策としても有効と言われています。厚生労働省の睡眠ガイドでも、夜勤の眠気に対してカフェインが有効な場合があると紹介されています。
一方で、過剰摂取は、夜勤後の寝つきの悪化や睡眠の質の低下につながる可能性があるため、量やタイミングには注意が必要です。1日400mgを超える摂取や、勤務後半の摂りすぎなどは避けたほうがよいでしょう。
カフェインを多く含むコーヒーやエナジードリンクは、体調と相談しながらうまく取り入れてみてください。

カフェインは摂りすぎると仕事中にトイレに行きたくなってしまうので、食品工場に勤務するにあたって注意したいところですね。
夜勤前にあらかじめ仮眠を取っておく
夜勤中の休憩で仮眠を取るだけでなく、出勤前にあらかじめ少し寝ておくのも有効です。
米国国立労働安全衛生研究所(NIOSH)の資料では、夜勤前の仮眠によって、その後の夜勤中の覚醒度が高まった研究結果が紹介されています。
夜勤に入る前から睡眠不足の状態だと、深夜帯の眠気はさらに強くなりやすいため、可能であれば出勤前に短時間でも横になる時間を確保したほうがよいでしょう。
光の使い方を工夫する
夜勤中の眠気対策では、光の使い方も意外と重要という研究結果がいくつか存在します。
例えば、NIOSHの調査では、夜勤の前半に明るい環境で過ごすことで覚醒しやすくなると案内しています。休憩明けや眠気が強くなる時間帯は、可能であれば明るい場所で作業や確認をするのも1つの方法です。
ただし、光は強ければよいというわけではありません。夜勤後に寝る予定がある場合は、明け方以降に強い光を浴びすぎると、その後の睡眠に影響しやすくなります。
厚生労働省の睡眠ガイドでも、交替制勤務者の工夫として強い照明を避けることが挙げられています。夜勤中は必要な場面で光を使い、帰宅後は寝室を暗く静かな環境に整えることが大切です。

仕事しながらこれを意識するのは難しいですが、夜勤終わりに強い照明を避けるのはやりやすいと思います。
休憩中の食事は量を取りすぎないようにする
夜勤中の眠気対策では、休憩中の食事量にも気をつけたいところです。休憩で一度に食べすぎると、食後に眠気やだるさが強くなることがあります。
とくに脂っこいものや量の多い食事を取ってしまうと、休憩後に体が重く感じやすくなるでしょう。
夜勤中は満腹になるまで食べるよりも、食べすぎない程度に量を調整したほうが、その後の作業に入りやすいと思います。

夜勤中の血糖値スパイクは、健康的にも体重的にも避けたいところですね
食品工場の夜勤は慣れる?夜勤リズムへの適応を見極めるポイント
食品工場の夜勤のメリットや対策を解説してきましたが、「じゃあ、実際に食品工場の夜勤は慣れで乗り切れるの?」と気になる方も多いと思います。

ちなみに筆者は、最後まで夜勤に完全に慣れることはありませんでした。が、なんとか夜勤でも働けていました。
以下では、食品工場の夜勤が慣れで乗り切れるかどうか、見極めたいポイントを紹介します。
夜勤の生活リズムに少しずつ適応できる人もいれば、負担が続く人もいる
食品工場の夜勤は、続けるうちに少しずつラクになる人もいます。
例えば、出勤前の過ごし方や食事のタイミング、夜勤明けの寝方がつかめてくると、以前よりしんどさが軽くなることがあります。筆者も最初は夜勤のせいで生活リズムがかなり崩れましたが、少しずつ自分なりの調整方法が見えてきて、最初よりは対応しやすくなりました。
一方で、全員が同じように慣れるわけではありません。昼間に眠れない人や、夜勤明けに家事や育児などで休みにくい人は、時間がたっても負担が抜けにくいことがあります。
食品工場の仕事そのものに慣れるかどうかと、夜勤の生活リズムに適応できるかどうかは別で考えたほうがよいでしょう。
夜勤という働き方そのものが合っているかを見極めたい
食品工場の夜勤を続けるうえで大切なのは、今感じているしんどさが、夜勤リズムに慣れる中で軽くなりそうな負担なのか、それとも働き方そのものが合っていないサインなのかを見極めることです。
最初のうちは眠い、だるい、昼に寝にくいといった負担が出ること自体は珍しくありません。しかし、働くほど生活リズムが崩れる、夜勤明けにまったく回復しない、毎回かなり無理をしないと出勤できないといった状態なら、単なる慣れの問題ではない可能性もあります。
仕事の流れを覚えても、夜勤の眠気や昼間の睡眠に最後まで慣れない人もいます。夜勤は、根性で乗り切ることだけが正解ではありません。
少しずつ自分なりのペースをつかめているなら様子を見る余地がありますが、無理を重ねるほどしんどくなっているなら、夜勤という働き方との相性も考えたほうがよいでしょう。
食品工場の夜勤に応募する前に確認したいポイント
もし食品工場の夜勤で働くことに興味が出た場合は、応募前に以下のポイントを確認してみてください。
夜勤専属か、日勤との交代制か
まず確認したいのは、夜勤専属なのか、日勤と夜勤の交代制なのかという点です。
同じ夜勤でも、ずっと夜勤のほうがリズムを作りやすい人もいれば、交代制のほうがきつく感じる人もいます。とくに頻繁に日勤と夜勤が入れ替わる職場は、生活リズムを整えにくいことがあります。
応募前に勤務形態をはっきり見ておくことは大切です。
配属予定の作業内容と、体力負担の大きい業務の有無
食品工場の夜勤のきつさは、どの作業に入るかでかなり変わります。
包装や検品が中心なのか、仕込みや運搬のように体を使う作業があるのかによって、しんどさの種類が大きく異なります。
そのため、「夜勤あり」だけで判断するのではなく、できる範囲で配属予定の作業内容や、体力負担の大きい業務の有無も確認しておいたほうが安心です。
夜勤帯の人数と休憩の回し方
夜勤帯に何人で回しているのか、休憩はどのように取るのかも重要です。人数が少なすぎる職場では、少ししんどくても持ち場を離れにくくなることがあります。
休憩については法律上の最低基準もあります。厚生労働省によると、労働時間が6時間を超える場合は45分以上、8時間を超える場合は1時間以上の休憩が必要です。
実際に働きやすいかどうかは別として、応募前に休憩時間や休憩の回し方を確認する意味は大きいでしょう。
繁忙期の残業やシフト変更の有無
求人票だけではわかりにくいですが、繁忙期に残業がどれくらい増えるのか、急なシフト変更があるのかも見ておきたいポイントです。
普段の夜勤は平気でも、繁忙期だけ急にきつくなる職場はあります。
夜勤の働きやすさを考えるときは、通常時だけでなく、忙しい時期の運用も気にしておいたほうがよいです。
食品工場の夜勤は、仕事内容だけでなく働き方との相性でしんどさが変わる
食品工場の夜勤がきついと感じるのは、決して珍しいことではありません。
ただし、そのきつさは単純に「食品工場だから大変」というより、夜勤帯の人数、深夜の眠気、作業内容、生活リズムとの相性などが重なって出てくることが多いです。
夜勤は収入面のメリットもありますが、合う人と合わない人が分かれやすい働き方でもあります。
大切なのは、「夜勤だから当たり前」と無理を重ねることではなく、自分にとってどの負担が大きいのかを見極めたうえで判断することです。「食品工場の夜勤で働いてみようかな?」と少しでも気になった場合は、勤務形態や作業内容を確認したうえで、自分に合いそうかを判断してみてください。














