当記事では、未経験スタートのライターの1人として感じた「Webライターの提案が通りやすくなるコツやアドバイス」をまとめました。
基礎的な内容で目新しい発見はないかもしれませんが、こんなライターもいるのだという参考にしてください。
願わくば、私と同じようなライターについての考え方や悩みを持っている場合の、お力になれればと思います。
(実体験が多いため、これが正解というわけでもありません)
【2020年6月追記】
※2020年6月で丸2年経過しましたぞ…なんとか生きてますよ…戦略は何も変わってねぇ泥沼戦術っす。亀のように進む。
- 仕事やプライベートでも文章を書いたことがない人
- クラウドワークスやランサーズを使っている人(筆者はクラウドワークスを使っています)
- Webライティングで有利になる専門知識を持っていない人
- お金度外視で時間をかけてのんびり進めたい人
Contents
あひるが歩んだ「提案が通るWebライター」に成長するまでの3ステップ
ではさっそくですが、Webライターあひるが考える(というか自分が成長を実感した)提案通過のための3つのステップをご紹介します。
↑クリックすれば各見出しにジャンプします。
始めた頃からの流れに沿って書いていますが、1番提案で効果があったのは3番でした。
では、詳細を解説していきますね。
ライターを始める前から「専門的な知識」や「論文などで文章作成経験」を持つ人は、多分この工程をすべて吹っ飛ばせます。
(プロフィールや実績を見ていると、優れた経歴・学歴を持つ人はライター実績がなくても高単価案件を受注できているので…)
あくまで、ライター経験以外のスキルは考えないものとしてご説明します。
◆【書く前に】本やネット記事を読んでWebライティングを勉強すること
「ライティングは慣れだから、勉強より実践で鍛えよう!」とよく言われますが、ライター未経験の場合は素直にライティング本を読むべきだと思います。なんなら、中学の国語文法からやり直してもいいくらい。
個人的に感じたメリットは以下の通り。
- クライアントからのフィードバックの理解度が上がる
- 文法間違いや不理解による執筆ストレスが減る
- Twitterなどで流れてくるライティングノウハウの吸収率が上がる(用語が理解できる)
私は本&Webライティング技能検定で基礎の基礎の基礎から勉強しました。今ライターを続けられているのもこの勉強期間があったからだと思ってます。
それに、記事添削業務やクライアントとのやり取りの中で感じたのは、論理破綻しない日本語を書けるだけでウケは非常に良いということ。
リサーチ力も大事ですが、正しい文章作成の勉強もすることで、基礎をおろそかにしている人に差をつけられるでしょう。
耳が痛てぇな…チクショウ…
- 主語述語のねじれや主語に対する述語の受け方(その本の内容は、主人公が走る)
- 語尾の連続(です。です。です。)
- 1文が長すぎる
◆単価を気にせずレギュレーションがガッチガチの案件をこなすこと
低単価案件は指示が細かく時間がかかるのは事実ですが、レギュレーションの内容自体はライター活動において有益になる部分も多いです。
「クライアントが求める文章」は、言い換えれば「クライアントが考えるSEOに有利な記事の書き方」ということ。
100%ではありませんが、他の依頼にも応用が利く情報は意外と多いです。
です・ます口調やPREP法、リード文の基本が書いてあるレギュも多いので、マニュアルに沿うだけでWeb文章の基礎が身につきます。
また、請け負った仕事が「WordPress入稿案件」だと作業時間がかかる分、WordPressを触ったり勉強したりできるのは長期的にはプラスです。
(このブログも、Webライター活動で培ったWordPressスキルで成り立っています)
他にも作業を進めていく上で、以下のスキルや知見も磨いてきましょう。
- 一次情報・信頼性の高い情報で確認するクセ(政府統計・公式サイト・士業サイト)
- 記事内・外リンクの貼り方
- フリー画像のサイトの使い方やレギュレーション・画像の挿入方法
- コピペツールの使い方やルール
↑これ全部0.3~0.8円の案件でなげr…勉強させていただいた内容です。
以上のことから、「低単価でレギュレーションが厳しい案件」であっても、実績やスキルに悩んでいる場合は受けてみるのもおすすめです。
私の場合はさらにその案件を進め、「実績開示できる記事」を手に入れた後に提案の通過率がグッと上がりました。
ただし、延々と続けるのは体力・精神が摩耗してしまうので、記事やスキルが手に入ったら次の契約を探しましょう。
とくに大量採用の仕事はライターが辞めること前提ですので、途中で辞めてもあんまり気にしないで良いと思います。
◆時給度外視で「開示できる記事・実績」を増やすこと
クラウドソーシングの実績数ではなく、「開示できる執筆記事(ポートフォリオ)」「校正・リライト経験」など第三者に見せられる成果物や経験です。
個人的にはコレ、一番大事だと思っています。
私の場合ですが、仕事の提案文やプロフィールで紹介できる記事が手に入ってから、メール返信率や提案の通過率が段違いになりました。
私は学歴・キャリア・資格でアピールできないので、今現在も自分が持ち得る最強の武器です。
今お世話になっているクライアント様との契約も、「0.5円以下の単価でWordPress入稿まで請け負った記事」を実績で出して採用されました。
もし実績開示許可を出してくれるクライアントの仕事が取れたら、時給度外視で現時点の120%の力を注いだ記事を執筆しましょう。
ちなみに、記名記事じゃなくても問題ありません。(記名のほうが良いとは思いますが…)
事実、転職メディア「CareerPicks」様で執筆させていただいている記事は無記名ですが、クラウドワークスやランサーズで実績として開示しています。(もちろん掲載許可はいただいています)
というか、2019年9月時点でも記名記事1つもありませぬ…。【2020年6月追記】
記名記事ではないですが、クラウドワークスさんからインタビューを受けました。ある意味記名記事だろうか…?(なお、以前記名記事をもっていない模様)
ここまでをまとめますと、Webライターあひるが歩んできた提案が通りやすくなるまでの流れは以下のとおりです。
- 本やネットの情報で文章の基礎をインプットし、基礎力と理解力を高める
- 作業効率度外視でレギュレーションノウハウの吸収や記事作成を進める
- 時給度外視で「開示できる120%成果物」を作成し、それを次の提案に役に立てる
基礎的で回りくどくムダが多いかもしれませんが、私はこの方法でなんとかライター活動続いています。
参考になれば幸いです…。
時給<クオリティで進めたほうが先に繋がりやすいかも
よく「ライターは時給よりクオリティ優先で」といいますが、私も結果的にはそれで良い方向に進んでいます。
クライアントに気に入られるといろいろな情報やノウハウを教えてくれますし、募集要項以外の特別な業務を任せられることもあります。(現在私が取り組んでいるディレクター業など)
(ただクライアント側の業績・社風・担当者にもよるので一概には言えませんが…)
少なくとも今の私は、時給を度外視して仕事した分以上の信頼・報酬・実績をいただけるようになりました。
長期的なライター活動を見据えたときには、時給や文字単価に囚われないことも大切になるでしょう。
1円以上案件への提案で大変なのは競合者の質(主観です)
文字単価「1円前後の案件」と「1円未満」の難易度を分けるのは、同じ案件に提案してくる競合者の質です。(私の主観や体験談ですが…)
1円以上になると、資格持ち・数年以上の業務経験を持つ専門家や、バリバリのフリーライターが応募してきます。
個人的には1円以上にバンバン提案するのは、最低限のライティング力・SEOの知識、そして開示できる実績を作ってからの方が効率が良いと思います。
(だって私は、すべて叩き落されましたので…)
◆でも高単価案件はフィードバックの質も良い
高単価案件は、将来的に「ライター単独の実力で検索上位表示」を目指してもらうため、記事のフィードバックをしっかりと行うことが多い印象です。
対して低単価案件は編集者側での修正が多く、フィードバックが緩かったりそもそもなかったりします。
しっかり文章に赤を入れてくれる高単価案件で仕事した方が、成長度合い的には早いかもしれません。
ただ、Webライターを始めたころの私のように、そもそも採用されない場合は素直に低単価案件でスキルと実績を増やしましょう。
提案は通ってから継続につながるかが勝負
仮に高単価案件に提案し採用されても、その後のフィードバックや求められるレベルについていけるかの方が重要です。
求められるレベルに達していないとバッサリ切られます。そりゃ向こうもお金を出して契約しているので当然です。
提案文やプロフィールの工夫で採用されても、その後は実力次第。向上心を持って取り組むことが結局1番大切ではないかと。
提案文やプロフィールの充実はあくまで「門を開けやすくする」もので、その先に進めるかは地力が物を言います。
語彙力・専門知識・SEO知識・ライティング力・リサーチ力など、最終的に自分を助けてくれるのは基礎力だというのが私の結論です。
⇒質を高めるためにおすすめするツールもアフィリエイトしておく←オイ
でも、実際に使っている役に立つツールです。興味あればどうぞ。
あなたの文章をもっと読みやすく。文章作成アドバイスツール【文賢】
【補足】2年生ライターがよく使う提案文に入れる要素
「これをやれば100%提案に通るぜ!」みたいなことは口が裂けても言えませんが、Webライターも2年やっているとなんとなくテンプレ的なものができるもの。
最後に補足として紹介します。参考になれば幸いです。
というかまあ「就活や転職の書類選考や面接試験と同じように書け!」的な印象ですね。
※随時更新するかも
◆前提として大切なこと
まず前提として、「クライアントはプロフィールページを読む暇すらないから、提案文で簡潔かつ網羅的に伝える」を意識しています。
あと、読む人が負担にならないよう要点だけしっかりおさえるなど。「提案文は相手に読んでもらうための文章」ということも忘れずに。
誤字脱字がない、丁寧な言葉づかいは当たり前の話でございます。
◆掲載予定サイトや運営会社について
運営者プロフィールや募集要項に掲載予定サイトや運営会社のURLがあれば、リンク先をざっと確認します。
会社名があったらググる。
そしてサイトの属性や運営会社の方向性も確認し、その旨を提案文に盛り込んで提案します。「お、こいつウチに興味あるやんけ」的に思ってくれたら嬉しいなと…。
このリサーチは、実際に記事を受注したときに、構成案や執筆内容にも役に立つのでおすすめです。
◆自分になにができるのか(連絡や対応)
自分はいつ連絡を返せるのか、どのくらいで記事を納品できそうかは提案文に入れます。
クライアントによっては「素早い連絡」「連絡がつきやすい」を実績・能力以上に重視することもあるようです。300%の記事を3記事納品するより、100%の記事を10記事さくっと納品してほしい人もいるので。
具体的に「何時から何時まで、何曜日に連絡返せます」まで書きます。
◆自分になにができるのか(資格やスキル)
とくに掲載メディアに関係ありそうな資格やスキルは絶対に書きます。(私ならFPかな)
相手はポートフォリオページを確認する暇がないかもしれません。だから提案文で「伝えたい能力」があれば盛り込みます。応募要項になくても入れます。
端的に「~の資格を活かした」「~の経験を活かした」的な感じで良いかなと。
◆執筆実績(記事のURL含む。サンプル記事でもよし)
当然ながら。というかほどんどの募集要項で求められるという…
ワードやドキュメントなどでのテキストでのサンプル送付でもよいと思います。私もワード形式持ってますし。とにかく文章力や知見が伝わればよし。
◆【補足の補足】募集要項は隅から隅まで読む
ぶっちゃけ、クライアントが書いてほしいことは募集要項に書いてます。
それを抜けなく提案文に書けば、大抵は問題ない気がしないでもない。(私も一番気を使うのは「応募要項の内容に抜けがないか」なので)
何度も何度も読み返して、「このクライアントさんはライターに何を求めているのかしら?」まで考えるようにしてます。
まとめ
専門知識や経歴を持たない私にとって、コツコツ積み上げたことが今の自分を支えてくれました。
もちろん、専門知識や経験を持ち、提案文の工夫やチーム化に力を注いだ方が報酬や伸びもいいと思います。
でもハイペースに馴染めない人は、私のように少しくらゆっくり進む時期があってもバチはあたりません。
役にたったかはわかりませんが、少しでも得るものがあれば嬉しく思います。