WebライターあひるTwitterアカウントのフォロワーさんの傾向として、ゆくゆくは記事の外注化やディレクター業務を目指している方が多い印象を持っています。
Webライターも1年間続けていると、Webライター以外の仕事に手を広げる人が大勢いらっしゃることがわかりました。
- Webディレクター(編集者)
- Webデザイナー
- 記事の外注・発注など運営者
- チーム化による事業拡大
- SEOコンサルタント・ライティングコンサルタントなどの指導者 など
また、以下のようなスキル(分野の専門知識を除く)を発揮して、ライティングとかけあわせて活躍している人も。
- イラスト
- カメラマン
- サイトデザイン(HTML・CSS)
- 動画作成
- プログラミング など
「ライティング能力」以外にも、Webライターとしてのスキルは今やこんなにあるのだとびっくりしています。
ただ、やっぱり情報やつぶやきを見ていても、Webライター1本で進むのは難しい、ゆくゆくはWebライターを卒業するという主の言葉をよく見かけるんですよね。
今回はそれがちょっと寂しいな―と感じたという内容です。
Contents
思ったよりいない「生涯ライター希望」という人
最近Twitterで流れてくるWebライターやブロガーのつぶやきの多くには、「外注化」「不労所得」といった文言を見かけます。
ライティングだけでは生き抜くのが難しい、または稼ぎに限界がある、というのが共通認識。
だからあくまでライターは入り口で、そこから人脈・スキルを使ってより稼げる仕事を模索する人が多い。
たしかにお金は重要。稼ぐのは生き抜くために大切。自分1人だけ養えば良いわけでもない人の方が多数派です。
ただ、「純粋にライティングがしたくてしている人」って、案外いないのかなーと思ったり。
私はできるなら生涯「書く側」でいたい人間なので、そのへんに少し疎外感を覚えています。
ライター<上流工程という無意識の常識
「フリーランス同士は対等」
Twitterでもそういった言葉を聞きますが、現実的にはライターより編集者・運営者の方がどうしても責任や立場が難しいものになります。
いわゆる「上流工程」、企業で言う「管理職」に該当する仕事となるのでしょう。対してWebライターは上から降りてくる仕事、いわゆる「下流」「末端」と表現されます。
「人を管理する」と一言に表現しても、そこにかかる工数は膨大。だからディレクター業などはライターとは違った困難や、人と関わりによる負荷が大きくなるんですよね。
(契約させていただいているクライアントのディレクター様には頭が上がりません…)
しかし、ライターは記事単位で報酬を得て完結する形に対し、運営者や編集者は納品されたコンテンツ使って報酬を得る体系。
継続して利益が出る仕組みを得た運営者側のほうが、結果的に報酬が多大になる可能性が大きい。
なにより、運営・経営側に回る、もしくはコンテンツに稼いでもらうようになれば、自分自身が「労働力」や「時間」を売らなくて済むんですよね。
…「末端の仕事」っていうのは文字通り「すべてに指示系統の末端の仕事」という意味なんですが、やっぱりどうしても「一番下の仕事」って意味が拭えないんです。そして多分皆言わないけど薄々感じている。
だから、Webライターの方々は割とライター1本より、ディレクターや運営者志望の方が多いのかもしれません。(あひるの主観です)
ライティング以外の業務に就いてみて
かくいう私も、ライター業務2年目スタートと同時に、ディレクション業務に近いお仕事を少しだけさせていただいています。
企画立ち上げなどではなく、他のライター様から上がってきた記事の誤字脱字・構成案・情報の精査などのチェック類です。
また、それらチェックした部分をライター様にフィードバックという形で渡しています。
どちらかというと校閲の業務に近いのかな。
自分で「こうした方が良い」と作品を練り上げるライティングとは違い、他の方の作品に「こうした方が良い」と干渉するお仕事。
(自分自身まだまだとはいえ)他の方の世界観や着眼点に触れ、毎日が勉強の日々です。
でも、やっぱり私は自分で書いて練り上げるほうが好き。
もし、借りにこのブログを外注化して良質なコンテンツを集めて収益化したとしても、あんまり満足できないと思っています。
まあ、まずは稼ぐ仕組みを作ってから好きなことをやるのもいいのかもしれないんですが。
私にとってブログは自己表現。そして複数運営するキャパもないので、とりあえずは現状維持です(笑)
でもサンプル記事くらいはつくりたいなぁ…とも。
私が目指すのは「自分で書くことで生活する」「自己成長する」
このブログもアフィリエイトやAdSenseなど、広告収入を見込んだ仕組みは作っています。
でも、売り込み文句やレビューなどのスタンスはあくまで「自分が書くことや経験したこと」で生計を立てたいなというのが私の考えです。
結局、自分自身の成長や成果物に満足感を得たいのかな。
あんまり不労所得とかは意識していなくて…いや、得られるならほしいですけどw
でもどっちかっていうと、有名にならなくてもいいから自分が世に出した文字で承認欲求を満たしたい。
なのでこれからもライティング以外にも手をつけるのは、「あくまで執筆能力や幅の向上を見込んで」という感じになる予定です。
もしイラストやデザインを勉強するとしても、あくまで執筆のサブウエポンみたいな。
書く力を磨きたいからライターを始める
ライターとしてのスタートは、「書く能力のあまりのなさ」に絶望したからという背景があります。
趣味で書いていた小説があったのですが、表現力や文法、そしてタイピング力などの基礎的な部分の至らなさに嫌気が指したんですね。
そんなときに出会ったのがWebライターという働き方。
魅力を感じていた「書くこと」でお金を得られる、そして今後の礎になりうる基礎文章力や知識を働きながらに勉強できる…。
これ動機。
だから、あんまりお金にはこだわらず、少しずつ文章を書けるようになっている生活に、一定の満足を得られています。
同時に、ノースキル・ノーキャリア・ノー人脈の難しさを痛感しているところですけどね…。
私は生涯書く人希望
今後Webライターという仕事がどうなるかわかりません。
なくなるかもしれませんし、なくならないかもしれない。
でも、私が私なりに必死こいて磨いた文章力は、どうなってもなくならない。これが私の唯一誇れる実績や成果。何かを書いている自分が好きなんです、正直。
だからこの先あんまり稼げなかったり搾取が続いたりしたとしても、私はライター・創作者・表現者を突き詰めていきたいなと思います。
以上、Webライターあひるでした。