感想|劇場版Fate/stay night「Heaven’s Feel」第二章|桜と士郎の物語は捻れ狂う

劇場版fate第二章の感想をネタバレ有りでご紹介
来場者特典「セイバーオルタ」
アニメ・漫画系

約1年3ヶ月待ち続けた劇場版Fate/stay night Heaven’s Feel(ヘブンズフィール)第二章「lost butterfly」。ついに公開されましたね!

第一章「I.presage flower」から約1年3ヶ月。

映画の公開日が知らされた時は「長いなー」とも思いましたが、待たされた年月以上に得られた、たしかな満足。

感想・感動、そして絶望で胸がいっぱいですが、つらつらとゆる~くネタバレありでレビューを書いていきたいと思います。(2019年9月追記あり)

書き手の視点

・原作「Fate stay/night」3ルート・バットルート含め攻略済み

・アニメは「fate」「Unlimited Blade Works」2ルート、「Fate/Zero」全部視聴

・「Fate/Ground Order(FGO)」は未プレイ(やると生活が崩壊しそうなので自重)

本記事には劇場版「Fate stay/night  Heaven’s Feel」第一章・第二章、そして原作「Heaven’s Feel」のネタバレを含まれています。




感想1.第一章を超える圧倒的作画のクオリティと戦闘シーン

圧倒的でしたよね。

戦闘シーンは間違いなく最高レベル。

迫力の戦闘シーン
  1. ライダーVSアーチャー
  2. バーサーカーVSセイバーオルタ
  3. アーチャーVSアサシン(ハサン)
  4. ギルガメッシュVS桜(聖杯)

どの戦闘シーンもヌルヌル動きます。

それだけでなく、桜が凜に嫉妬するシーンや鏡の前で笑うシーン、真実を知って追い詰められていく士郎の表情。

そして第一章に続き、間桐慎二の繊細さ、そしてドクズで丁寧な描写、

Heaven’s Feel独特の「どうしようもない感じ」や「鬱々を転落していく感じ」がこれでもないくらい描かれていました。

あらためて、やっぱHeaven’s Feelの魅力はキャラクターの心象とか人間模様だなーと

ライダーの「石化の魔眼」解禁!メデューサの本領発揮

「Unlimited Blade Works」のランサーの本気に続いて、不遇だったライダーの本気が解禁されましたね!

マスター桜のライダーは、やっぱ強者感が凄い。

アーチャーが怪力に押されるシーン、そしてついに解禁される「石化の魔眼」の開眼。

「これぞメドゥーサ!」という部分を遺憾なく発揮してくれました。

「石化の魔眼」の描写は映画では画面の揺れや音響、そしてじわじわ石化していくシーンでヤバさの演出でゾクゾクします。

これぞ桜がマスターの「本来のライダーの実力」

ついにstay/nightのアニメでもがっつり見られて嬉しいです。

バーサーカーVSセイバーオルタの戦闘に満足しなかった人いますか?

バーサーカーVSセイバーオルタ。

バトル描写の迫力、スピード感、スケール感は、個人的に今までで見てきたアニメ作品中で最高傑作です。

少なくとも迫力やスケール感は、前作のランサーVSアサシンで上がったハードルをぶっ飛ばしてくれました。

聖杯とつながった魔力無尽蔵なセイバーオルタの無敵感。

それに食い下がるバーサーカーと宝具「十二の試練(ゴッド・ハンド)」の描写。

遠慮なしにぶっ壊されていくアインツベルン城。

そしてエクスカリバー・モルガンの圧倒的な破壊力

Twitterやブログなどで「英霊同士の戦闘の最高峰」をいう表現を見ましたが、そのとおりだと思います。

バーサーカー……よく頑張ったよ。

イリアを守るために激高し、不死鳥のごとく復活し、モルガンに打たれたあともなお動こうとするその姿はまさに大英雄でした。

劇場版を拝聴した方は、他の作品ではギャグ要素も多かったセイバーオルタの、本来の「強さ」や「ヤバさ」を堪能できたのではないかと。

感想2.すべてが桜中心に進んでいく士郎と二人の物語

今回の劇場版では、これまでの桜の過去が明らかになりましたよね。

刻印虫の話、聖杯の欠片を埋め込まれた話、遠坂家から間桐家にいったあとになにをされてきたのか。

そのあたりの桜の境遇、明かされたときの士郎の心理描写がもう胸に来ます。

特に桜。

人を傷つけたくない優しさとか、嫉妬や独占欲を抑えきれない人間臭さとか、大好きな人と一緒にいるだけを望む儚さとか。

桜の心象や感情がもうコレでもないくらいに描かれてました。

見ている側としては、締め付けられるような感情がふつふつと……。

雨のシーンで士郎が桜を見つける場面、桜の少しセリフが入れ替わってたりして、演出のちょっとしたこだわりも感じましたねー。

映画での「Heaven’s Feel」での桜の描写や話の構成は、個人的にはコレ以上はないかなーとか思ってるんですが、

みなさんはどう感じましたか?

まさかのPC版準拠のストーリー

Heaven’s Feelの生々しさ・絶望感を含め、物語を最高に楽しむには原作が一番とはよく聞きます。

そう、まさかのPC版準拠のストーリー展開でした。

割とがっつり描写される愛し合うシーン。

…いやー、アニメのみ視聴していた方はびっくりしたんじゃないかなと。

そう、fate/stay nightの原作は18禁のPCゲームです。

でも、やっぱり「こっちのほうが自然だよなー」と…でも、レアルタヌアの吸血シーンも再現されています。。

エロシーンはあんまり得意ではないので、若干目は逸したかったですけどね(笑)



イリヤ・凛の描写は少なめ(ローレライも絵のみ)

書き手は桜が大好きなのこともあり、桜を中心にしたストーリー展開は良いと感じています

ただし、原作にあったイリヤや凛の会話は、尺の都合上カットされてる部分が多かったですねー。

ローレライは見たかったかなーと。(ダイジェストで少し絵のみで描写されるのみ)

ただ、劇場版で追加された桜と藤ねえが衛宮切嗣について会話するシーン、それを聞くイリヤのシーンは良かった。

あと公園で、協会からいなくなった桜を探して焦る士郎の頭を撫でるシーンも。

これは予想ですが、イリヤに一、二章の描写が少ない分、最終章はイリヤがより活躍するルートの方になるのかな? と思ってます。

原作はどのルートのエンディング(鉄心エンド含む)も好きなんですけどね。

感想3.「くうくうおなかがなりました」の描写からのクライマックス


映画のクライマックスに向けて、どんどん絶望感が増していくのはまさに原作通り。

原作でも引き込まれた、くうくうおなかがなりましたポエムの強化、安定の英雄王、そして最後の桜。

第三章に向けての完全なクリフハンガー。個人的には完璧な終わりでした。

くうくうおなかがなりました

急にメルヘンチックな桜が出てきたときは、「何だこりゃ!?」と思った方は多いハズ。

しかし、あの有名なポエムのような言葉羅列が出てきたときは、「あぁ、なんて描写を考えつくんだ」と鳥肌もんでした。

あれは予想外。そして素晴らしい。

今回1番衝撃を受けたシーンです。

唐突メルヘンな世界の違和感も、無残に流される人形も、そして人形を無邪気にアメに変える桜の表情も。

そこから捕食シーン、そしてギルガメッシュとの邂逅につなげる采配。

思いついた方は変態、絶対に変態。(良い意味で)

あとでTwitterやネットで知ったのですが、橋の下に流れていた人形は捕食したサーヴァントを表しているそうですね…ホント凄いわ。(キャスター・ランサー・セイバー・バーサーカー)

<くうくうおなかがなりましたのおさらい>

『Fate/Stay night』の原作ゲーム内(PC・Realta Nua)の幕間「悪夢1」で、桜が無意識のうちに魔力を求めて街を彷徨い人を捕食するところを、ポエム調で説明した衝撃のシーンです。

ゲーム内の表記は「くうくうお腹がなりました」、ネットでは入れ替わりで「おなかがくうくうなりました」と表記が揺れている場合も。

『Fate/hollow ataraxia』ではジャプニカ復習帳のシーンで登場しました。

『Fate/Grand Order』でも登場したそうですね。

士郎と桜、そしてベッドのナイフシーン

ベッドで寝ている桜を「正義の味方」として士郎が殺そうとするシーン。

「Heaven’s Feel」原作でもトップクラスに好きなシーンなんですが、やっぱ映画でも良かった。

士郎がナイフを下に向けた瞬間に、第一章で描写された士郎と桜の回想が流れる演出、そして崩れ落ちる士郎。

そう、刺せないんだよなー……。

「Fate」「Unlimited Blade Works」で正義の味方を貫いた士郎が、その完全に信念を捨て去るシーン。そしてその大切な信念を捨てさせてしまった桜の心情。

士郎を見ていられないし、本当は起きている桜の気持ちを考えるとただただ悲しい。

好きな人を殺したくない、好きな人に殺してほしい、でも殺されたくない。

奈須きのこはなんでこんな話が考えつくのだろうか。羨ましい限りです。

(なお、原作で刺す選択肢を選ぶと)

またこんなところで切るのかよ!という最終章へのつなぎ

やりやがったufotable!

でも、完璧なタイミング(というかクリフハンガー)で終了だと思います。

桜の決意からの、最悪の展開。

慎二の嫉妬や絶望、そして最後。

そこからの桜が完全に支配される(支配されるが正しい表現なのかな?)シーン。

くうくうからギルガメッシュ、ベッドのナイフシーン、そしてこのラストとノンストップ・怒涛の展開で、一気に惹き込まれました。

慎二が死んだ時の桜の「やっちまった」感が、ホントに悲しいです。

そして、第二章の桜を象徴する名曲「I beg you」…。

第一章の主題歌「花の歌」で桜の心情やHeaven’s feelのすべて」を十分なまでに表現したんじゃないの? とも思いましたが、全然そんなことなかった…。

この曲は映画を見たあとこそ心に響く、というか重くのしかかる。

間桐慎二について…「持たざる者」の桜に対する複雑な思い

慎二のやったことは許されません。

でも、映画冒頭で皆に無視されるシーン、小瓶が光らないシーンの描写で、慎二自身と慎二の桜に対する心情や苦悩も、痛いくらいに描かれていました。

才能がない人、いわゆる「持たざる者の苦悩」は共感してしまいます……。

慎二なりに勉強して、魔術と向き合おうとしてたんだよなぁ。

でも、桜への仕打ちは別。

【2019年9月追記】Blu-rayで買いました。完全生産限定版

fateの劇場版第二章Blu-rayを購入しました

(出典:©TYPE-MOON・ufotable・FSNPC ℗2019 Aniplex  Inc)

結局Blu-rayを買いました(笑)

うん、今あらためて見ても、やっぱ映像は圧倒的ですよね。

レインで泣き、バーサーカーとオルタ戦に興奮し、ポエムで恐怖し、第3章が待ち遠しくなる。なにより、ストーリーが本当に大好きだ。

オリジナルサウンドトラックと、特別対談も満足の内容でした。

曲もあらためて聞いて「I beg you」はいいな~と。「哀れみをください(アワレミヲクダサァイ…)」は本当に耳に残ります。第一章の花の唄大好きですけど。

本当にどっちも「桜の歌」って感じで、本当に良い…。

ufotableさん、いろいろありましたけど応援しております。(鬼滅の刃も漫画含めて全部見てるしね。ヒノカミカグラ最高でした)

しばらく家宝にします。

第3章「Spring Song」は2019年春公開予定!生き残らなくては

Aimer(エメ)さんの「I beg you」が流れるエンドロールが終わったあと、第三章の公開予定日が発表されましたね!

2019年の春公開予定!

「あぁ……また1年以上待たされるのか」とも思いましたが、今回の映画の出来を目の当たりにするとむしろ、

「もうどれだけ時間かけてもいいから、ufotableさんの納得いくまで作り込んで!」と思います。

来年まで生き残って、最終章を楽しむぞー。

第一章も、いつか感想を挙げたいなーと思っています。

とりあえず、今のWebライター生活が落ち着いてから~。

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